川崎市宮前区にある電車とバスの博物館をレポート!
ココがキニナル!
川崎市宮前区にある電車とバスの博物館がきになります!(いぶちん☆さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「電車とバスの博物館」は、電車・バス・飛行機のシミュレーターやレトロな旧駅舎を再現したコーナーなどをリーズナブルで気軽に楽しめる場所だった!
ライター:吉澤 由美子
充実したシミュレーター
(続き)
すぐ隣には、レトロな電車のシミュレーターがある。緑色の座席、木枠の窓がノスタルジックなこの電車は、モハ510形。
真鍮(しんちゅう)や木材の温かな雰囲気がレトロでお洒落
1931(昭和6)年~1942(昭和17)年まで、東急各線で大活躍した電車。
モハ510形は、ハンドル2つを操作して運転するタイプ
他に、実際にパンタグラフの上げ下げなどができるシミュレーターもある。
運転席の操作で上部のパンタグラフや前に置いてある台車の車輪が回る
パンタグラフの上下は運転席の前にあるバックミラーで確認
パンタグラフの動きは上からも見学できる
これは、デハ3450形。1942(昭和17)年にモハ510形がこのデハ3450形に変わり、東横線や目蒲線(2000年8月に路線が分割されたため目蒲線という名前は消滅)などを走っていた。なんと1989(平成元)年まで現役だったとか。50年間近くも走り続けていたなんてびっくり。
台車を間近に見ることもできる
ちょっと珍しいものとしては、東急バスのシミュレーターもある。
東急コーチの1号車がシミュレーターになっている
アドバイスに従ってお客さんの待っているバス停に近付いて停車するなど、普通の乗用車とは違う運転はなかなか新鮮。ルートを間違えたり、人が近くにいる時に反応が遅いと自動的に修正してくれるので、小さなお子さんが1人で楽しむことも可能な内容になっている。
パノラマで「安全運航システム」を体験できるのは、「電車と線路」のHOゲージ模型運行シミュレーター。パノラマの中を走る電車を、モニターで運転席からの眺めを確認しながら実際の操作パネルで操縦することができる。
パノラマのHOゲージで「安全運航システム」体験
信号や速度が表示される計器類。モニタには電車先頭から見た景色が映る
このパノラマ側面にはタッチセンサーもあって、それに触れると安全運行システムの外側の線路を走るHOゲージ模型が動き出す仕組み。訪れた時には、小さなお子さんがタッチセンサーに触れて、走り出した電車を追いかけながら遊んでいる姿を何度も見かけた。幅広い年齢層でそれぞれの楽しみかたができるよう工夫されているのだ。
さらに、別館の「イベント館」には実際の飛行機操縦のシミュレーターがある!
東急グループには以前、「日本エアシステム(JAS)」という航空会社があった
YS-11は、滑走路が短くても離着陸できて、しかも丈夫な飛行機。1962(昭和37)年の初飛行から1974(昭和49)年まで、182機が製造された。
この博物館にあるYS-11「なると」はコックピットもそのまま。
実際に操縦席に座って、実物の操縦桿や計器類を触れる
操縦シミュレーションの時には副操縦士席に係の方が座ってアドバイスしてくれる。
離着陸や飛行も楽しいけれど、単純に「本物に触った」ことでテンションが上がる!
力の入れ加減がけっこう微妙でドキドキ
シミュレーションだけでこれだけ充実しているのに、他にも楽しい展示がいくつもあるのだ。