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コレなんて読む?市内の難読地名をご紹介!

ココがキニナル!

横浜市は難読地名が非常に多い地域。大豆戸と北&東山田以外にも山ほどあります。ぜひシリーズであちこちの難読地名の由来を調べて!(スさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

市内に多くある難読地名の中から、今回は“乙舳”、“神戸”、“掃部山”、“日限山”の4つを紹介!

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ライター:田中 大輔

横浜に港町仲間の神戸?



続いて、保土ヶ谷区にあるこの地名。


“神戸町”。残念ながら“こうべ”じゃないですよ!


さて、正しく読めるだろうか。
正解は“ごうどちょう”。言われてみればそれほどの難読ではないのだが、どうしても“神戸=こうべ”という頭があるので、それに引っ張られてしまう。
 


相鉄線の天王町駅南口を出た辺りが神戸町


神戸町東部町内会館を管理している木村さんによると、「新しく入ってきた人は、最初はけっこう間違えるね」とのことで、やはり“こうべ”と読み間違える人が多いそうだ。
 


書類に“こうべ”と書いて出してくる人もいる、と木村さん


実は、この“神戸”という地名は日本中に存在している地名。筆者の住む伊勢原市にも神戸(ごうど)がある。
ほかにも、 “かんべ”や“かんど”と読ませる地名もあるそうだ。

そもそも神戸(かんべ)とは、神社に所属して貢納と奉仕を任された役職の名前。兵庫県の神戸市も、生田神社の神戸が地名の由来になっている。

保土ヶ谷区の神戸町に関しては、『横浜の町名』(横浜市市民局刊)によると、もともと郷戸(ごうど)だったところに、神戸(かんべ)が作られ、それが合体するように“神戸(ごうど)”となったと紹介している。



井伊直弼ゆかりの公園はなんて読む?



町名を2つ続けて紹介したが、今度はそれ以外のものを2つ紹介しよう。
 


“掃部山”。これは知らないと読めないのでは!?


西区にある公園で、この字で“かもんやま”と読むのだから、かなりの難読。
住居表示には使われていないが、この公園だけでなく周囲のマンションの名前などにも多く見られた。
 


公園にたたずむ井伊直弼像。生で見るとかなり大きい


掃部山公園は、井伊直弼の銅像と桜で知られている公園。
もともとは不動山と呼ばれていたが、1884(明治17)年に旧彦根藩士が横浜港を望む高台であるこの地を買い取り、開港に尽力した井伊直弼の銅像を建てたのが始まり。

公園で話を聞いた渡辺さんは、「ここに引っ越してきて初めて住んだマンションに“掃部山”とついていて、それで知りました。それがなかったら絶対読めないですよね」と話してくれた。
 


公園で遊んでいた渡辺さん親子。子どもたちには馴染みの公園だ


確かに特殊な読み方だが、実はパソコンでもiPhoneでも変換できる。
というのも、この“掃部”という言葉は大昔から存在していて、ここでは井伊直弼のことを指しているのだ。

掃部とは律令制において、殿中の掃除や行事の際に設営に携わる役職のこと。
井伊直弼もこの職を任されており、そのトップである掃部頭(かもんのかみ)を務めた。
 


園内の看板にも“掃部頭”と書かれていた


この官位を取って、旧彦根藩士たちが当地を“掃部山”と名付けたんだそうだ。