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都橋商店街にある女子専用のお店ってどんなところ?

ココがキニナル!

都橋商店街に女子専用のお店があるそうです。どんなお店なのか気になります。ぜひお店の様子を取材してください。(miyukidさん、はまろうさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

店名は「miyakobashi 116」。女性のエスコートがあれば男性の入店も可能。ナチュラル系のカフェのようなホッとする空間で、特に野菜料理が人気。

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ライター:ナリタノゾミ

都橋の今と昔

村井さんはもともと都橋に飲みに来る常連客だったという。この街の夜の姿も、下町の空気も理解している。老若男女問わず酒飲み友達も多い。酔った男性が苦手、ということは全くない。

そんな村井さんが都橋商店街に女性客だけを対象とした店を開いた理由について尋ねてみた。
「個性的なお店が多いからインパクトが欲しいというのがあって。そこで思い付いたのが、女性が一人で遊べる店というコンセプトだったんです。最近は都橋の雰囲気も変わってきてますけど。それでも、まだ女性が一人で来るにはちょっと難しい場所ですから。」とのこと。

もともとこの界隈で飲んでいた女性ならではの発想だ。
では、具体的に昨今の都橋はどんなふうに変わってきているのか。

「miyakobashi 116」と同時期の2011年12月、都橋マーケット2階に開店した店の店主にお話を伺った。
 


「野毛ハイボール」の店主、佐野晴彦さん


「野毛ハイボール」の店主である佐野さんも、もともとは都橋に飲みに来る常連客だったが、2011年にサラリーマンを辞めて同店を開業した。

佐野さんが初めて都橋を訪れたのは約20年前。都橋マーケット1階に靴や鞄を扱う物販メインの店が今より多く残っていた頃だ。
そんな都橋の約20年の流れを知っている佐野さんに、都橋で飲んでいた客の目線から見た街の変化について尋ねてみた。
「都橋の雰囲気が変わってきたのは、この約10年の間」と、佐野さん。

都橋マーケット内に11年前に開店したホッピー専門店が多くのメディアに取り上げられるようになったことで商店街の認知度が高まったこと、また1杯250円で飲める立飲屋、ビール専門店など、独自のカラーを明確にした店が増えたことで、敷居がうんと低くなったのではないかと分析する。
 


1階は物販、2階は飲食店がメインだった頃の面影を残す都橋マーケットの表示。「階上 飲食店街」


都橋マーケット組合運営面においても、新しい流れを受け入れ、より多くの客を捉えようという姿勢が見えている。
「会員制」の伝統は健在だが、新規オープン店の受け入れにも積極的だ。
また、近年発生していない抱きつきスリへの注意を喚起する貼り紙は、この1年の間に廊下から撤去され、文字の醸し出すおどろおどろしさが払拭された。
さらに、今年に入ってからは、男女のトイレが全面リニューアルし、より使い勝手が良くなっている。

2005年に黄金町のちょんの間が一掃され、それに続いて始まったアートプロジェクトも都橋商店街に新しい流れを吹き込んでいるのかもしれない。

都橋商店街は、女性のみならず、観光客や若い層にとっても敷居をまたぎやすい場所へと変化しつつあるということなのだろう。
miyakobashi 116は、都橋商店街のこうした流れを反映して2011年12月に開店した。



野毛界隈に広がりつつある「女性が楽しめる空間」


miyakobashi 116は「女性が気軽に飲める店」とのコンセプト上、基本的に男性の入店を断っている。
それでも、知りながらあえて店の扉を叩く男性が絶えないという。
村井さんによると、「女性のエスコートがあれば男性でも入店できます」、もっとも「エスコートする女性の人数に比して男性が多い場合は入店をお断りすることもあります」とのこと。店内の空気を見たうえで、当初定めたコンセプトに立ち返って判断することにしているそうだ。

都橋商店街という立地にして、カフェのような雰囲気が開店1年後も維持され続けている秘訣なのかもしれない。
 


「あ、男性客!」と思ったら、酒屋さんだった


村井さんによると、女性店主が集結した「女性店主ギルド」なるものを結成したという。現在の加入店舗は、野毛界隈を中心に8店舗ある。

「うちに来ても、食べられる物や飲める物は限られてるので・・・。そんなときに、本格的なカクテルを飲みたいならあの店、美味しいパンを食べたいならあの店・・・みたいに、女性のお客さんが安心して遊べるお店を紹介し合える店主ネットワークがあればいいなぁと思って」と、村井さん。

今後、加盟店舗・エリアとも広げていきたいとのこと。
このネットワークの発達は都橋を含む野毛界隈を、より女性にとって遊びやすい場所へと変化させていくのかもしれない。
 


女性店主ギルドネットワーク。なお、女性客だけを対象とする店は「miyakobashi 116」のみ




取材を終えて

「もし、入店拒否を理由に暴れ出す男性が来たらどうします?」との質問に、「近所に知り合いがたくさんいるから助けてもらいます」と、村井さん。
常連客として訪れたこの街に、多くの知り合いを作ってきた彼女。
神奈川県産野菜の仕入れ先も、この街で出会った友人から紹介されたという。
東北出身の彼女だが、横浜という土地にたくましく根を張り、たくさんの人間関係を築いてきた。
このしなやかな生き方が、お店を構成する1つの魅力に違いない。
 


悩める女性客をトークと野菜で励ます村井さん(イラスト:ナリタノゾミ)



―終わり―


miyakobashi 116
メニューの価格帯は200~600円
所在地/都橋マーケット116号室
営業時間/18:00~2:00(金・土曜日・・・18:00~3:00)
定休日/日曜日、第四月曜日
 

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  • こんなお店があってもいいと思う。

  • あの建物は今後も残して欲しいですね。でもっていつかは一回だけでも入ってみたい。

  • 20年位前の都橋は、若造には場違いという雰囲気に満ちていました。それ以来久しく足を向けてませんけどずいぶんと変わったんですね。

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