上大岡駅近くの歩道橋に佇む謎のお地蔵さん!その存在理由は?
ココがキニナル!
上大岡駅とビルをつなぐ歩道橋に、お地蔵さんのプレートが埋め込まれていますが、ここに置かれている理由は?(えんどさんのキニナル)/京急百貨店前のこのオブジェは何?(黒嬢さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「ゆめおおおかビル」エントランスに佇む謎のお地蔵さんと京急百貨店前のオブジェは「ゆめおおおかアートプロジェクト」により設置された!
ライター:松宮 史佳
お地蔵さんの存在理由とは?
横浜市都市整備局市街整備調整課の方と現在お地蔵さんを管理している横浜市住宅供給公社の方にお話を伺う。
横浜市住宅供給公社にて取材を敢行
「ゆめおおおかアートプロジェクト」とは、上大岡駅周辺の再開発の一環で「地域に潤いと特色を与えることを目的」として1995(平成7)年に計画された“パブリックアート・プロジェクト”とのこと。
「ゆめおおおかアートプロジェクト」は地域住民により発案・推進されたそうだが、このような例はあまりなく「かなりめずらしいのでは?」と横浜市都市整備局の方。
権利者の方々の発案をもとにし、再開発協議会や地域の代表者、学識経験者などからなる「アート委員会」を発足。
のべ100回もの話し合いを行い、国内外のアーティスト18人を選出した
上大岡駅は市内の主要ターミナルになっていることから“パッセージ(通過)”をテーマにし、作品を制作。また、駅周辺は歴史があるため、“時の推移や進行”という意味もテーマに込められているとのこと。
そして、1997(平成9)年、オフィスや百貨店、飲食店などが入った「ゆめおおおかビル」が完成。ビルの内外には19点の作品が設置された。
お地蔵さんの作者は現代美術家&画家の小沢剛(つよし)氏。
作品名は「JIZO 001」(上大岡)
これは“紙や土などに描いた(オブジェも含む)お地蔵さんを各国に設置し、写真を撮る”という、小沢氏が東京芸術大学絵画科に在学中から行っている「地蔵建立」プロジェクトの1つなのだ。
「ゆめおおおかアートプロジェクト」の作品には、奈良美智(よしとも)氏や村上隆氏など、著名なアーティストによるものもさりげなく飾られている。
奈良美智氏の「World is Yours」はビルのセンターコートに
村上隆氏の「DOB君、こんにちわ」は中央棟4階エレベーターロビーにある
区民文化センター6階には平林薫氏の壁画「音のカタチは光のカタチ」も