金沢区の海洋研究開発機構に、世界トップレベルのスーパーコンピューターがある!?
ココがキニナル!
かつて世界1位の計算処理能力を持っていたスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が金沢区の海洋研究開発機構にありますが、今どのような用途に利用され維持費は年間どのくらいでしょうか(恋はタマネギさん)
はまれぽ調査結果!
気象や地震津波の予測はもちろん、自動車の空力研究など民間企業の一般利用も。年度予算はシステムのリース費や光熱水費、諸経費などを含め約43億円
ライター:河野 哲弥
次は、一般向けのツアーに案内される
ツアーを終え、少し専門的なことを伺おうと考えていたら、「今度は、一般向けの見学コースはいかがですか」と勧められた。
左から、同館ガイドの西田さん、高橋さん、横山さん
どうやら、この横浜研究所には、敷地の一部を利用した「地球情報館」という見学施設もあるようだ。海洋研究開発機構が行っている研究の成果を、可視化映像や資料などにして、無料で公開しているらしい。
静止衛星の視線で見た、映像展示室全景
海流の水温と流れなど、さまざまな地球の姿を映し出す「半球スクリーン」
大型スクリーンでは、ハイビジョンや子ども向けのアニメなども
1Fには、専用の3Dスクリーンや、軽食が楽しめるラウンジなどが完備されている。夕方5時まで利用できるので、近くの小学生らが、宿題などを持ち込んで勉強している姿もあった。
真夏の東京駅付近の気温分布シミュレーション
2Fには図書館があり、通路を利用したギャラリーでは、パネル展示などの企画展が開催されていた。企画展の内容は、3ヶ月ごとに変えているそうだ。その日は、津波が広がる様子や2100年までの地球の温度変化、5メートル四方ごとにシミュレーションした大都市のヒートアイランド現象(これは、ウェブでも公開されていて自宅でも体験できる http://www.jamstec.go.jp/esc/extrawing/ )の様子などを見ることができた。
冒頭の地球シミュレータ探検ツアーではハード面、こちらの地球情報館見学コースではソフト面、それぞれ十分に見学させていただいたところで、今度は同施設の利用状況について、お話を伺ってみることにしよう。