横浜「吉田町商店街」でライター松宮が「1000ぶら」呑んだくれナイト
ココがキニナル!
夜の吉田町、BAR「PIGGITAIL CONNECTION」や「角清」で美味しいお酒と軽快なトークを堪能! 飲み足りないまま、暴風雨のなかほろよい気分で帰宅した!
ライター:松宮 史佳
強烈キャラの男、登場!
と、ここで「バーテンダー歴20年で一番印象に残った人は?」と尋ねる松宮。すると、普通罰ゲームでオーダーされるという、「アルコール度数96度のスピリタス(ポーランド産)」を自ら注文し、「美味しいと言ったお客さん」と答えてくれる平松さん。世界最強のお酒は一体どんな味なのか!? これはキニナル!
説明するのは難しいので、「試しに舐めてみて」と平松さんがスピリタスを出してくれる
飲むとキケンなので「舐めるだけにしてね!」と平松さん。
・・・まずはにおいを嗅ぐと「無臭」。
恐る恐るちょっぴり舐めてみると・・・
「!!!!」
舌全体にピリッとした強い刺激が! ちょっと舐めただけなのに、体が一瞬で熱くなる。
・・・これは絶対「火がつく」と確信。
「うーん、この味はどこかで・・・」
思い出せないので「もう一度舐めてみる」
「!!!!」
この刺激! シュワーッとしみ渡る感じは・・・消毒用アルコールだ!
「スピリタスは出されても飲んじゃダメ」「飲むなら口移しで(笑)」と平松さんと冗談交じりに話していると・・・スーツ&メガネ姿の男性が登場!
ナゾの男性は吉田町商店街の専務理事、佐久間衛さん
「写真を撮ってもいいですか?」と聞くと、「UNOを1人でやるほど内気なので・・・」と言いながらも、喋りまくり。シブい外見と「何がホントかわからない」トークのギャップがすごい!
実は「以前からはまれぽをチェックしていた」という佐久間さん。「川の水を飲んだり、オリエンタルホテルに突撃したり。バカバカしいのがいいよね」と言ってくれる。オリエンタルホテルを書いた松宮、思わず感激!
ここで突然、「いつものアレ!」とオーダーする佐久間さん。「何が出てくるのか」尋ねると、「・・・酔えればいい・・・」「酒は心に入れるのさ」との答え。おもしろそうなので松宮も「(佐久間さんの)いつものアレ!」を注文。
ということで、正体不明の「いつものアレ!」を待っていると・・・
平松さんが華麗な手さばきで木桶(保冷性が高いらしい)に入った氷を削り・・・
スコッチのソーダ割り(700円)が登場!
佐久間さんの顔を見るとなぜか爆笑してしまうが、なんとか「乾杯!」
・・・一日の仕事を終えた体にソーダ割りが染み渡る。美味しい。
お通しのあられと豆は「食べ出すと止まらない」
松宮が店内の写真を撮影していると・・・
平松さんが高級そうなカメラのレンズを見せてくれる
「うわーすごい!」と見ていたら・・・
本物じゃなかった!
「もー!だまされた!」と笑っていると、台風にもかかわらず吉田町内の方々が次々と来店する。
その中のお一人、吉田町町内会会長の今井大さん
「皆であらためて乾杯!」
「吉田町で楽しく飲んで行ってくれよ!」という心意気に感動。
現在、68歳という今井さんに吉田町について伺う
1656(明暦2)年、江戸で木材石材店を営む吉田勘兵衛(よしだかんべえ)が入江を埋め立ててできた吉田町。
戦後、福富町などの接収エリアに隣接していた吉田町。米兵向けのクリーニング店やカメラ店が立ち並んだ。「当時はすべてがアメリカって感じだったね」と今井さん。米兵が持っているものは「全部いい匂いがした」。鼻をかんで捨てたティッシュも拾って嗅ぐと「いい匂いがした」そうだ。
吉田橋を歩く進駐軍((C)生駒 實1953年)
1950(昭和25)年に朝鮮戦争が勃発すると、“母国に似顔絵を送りたい”米兵をターゲットに「絵描きがイーゼルを立て、絵を描いていた」とのこと。
当時の興味深いお話を伺うことができ、大満足の松宮。
「そろそろお会計を・・・」と1000円札を出すと、佐久間さんが「これから連れていきたいお店があるから付き合って!」「だからさっきのウイスキーはごちそうするよ!」と言ってくれる。そして「吉田町商店街ツアー」を敢行することに! さすが、夜の街・・・。突撃取材のつもりが“まさかの返り討ち”にあうとは!
早速、佐久間さんと「美味しい」と噂の蕎麦屋さんへ行ってみることに!