クリスマス激シブ暴走デート・横浜「生麦駅前通り商友会」編
ココがキニナル!
ライター細野が「エア彼女」と「生麦駅前通り商友会」にて甘いお菓子を食べたり、プレゼントを購入したりアツいひとときを過ごし、愛を紡いだ
ライター:細野 誠治
手仕事の残る、おばあちゃんのいるお店
踏切を渡って本格的に商店街を、ぶらぶら。ここ生麦駅前通り商友会は全長が200メートル弱で、30店舗が加盟。
通りを行くと、ちらほらとシャッターを閉めたお店が散見し、どこにもあるチェーンストアが看板から強い光を発している。
踏切から望む、生麦の通り
もともと、生麦は京浜工業地帯の玄関口として栄え、京急の路線のなかでは品川や横浜に次いで乗降客の多い街だった。最盛期には商店も今の倍以上が軒を連ねていたそうだ。「生麦事件」ばかりがクローズアップされるが、日本の高度成長を支え続けてきた街でもある。
通りを中ほどまで進むと、趣きのあるお店を発見。なんのお店だろう?
彼女の手を引き、商店街を探検
こちらは1935(昭和10)年の「大野屋」さん。駄菓子と、手作りのおでん材料、こんにゃくを製造販売しているお店だ。
お品書き暖簾(のれん)がある。本物のおでん屋さんみたいだ
迎えてくれた、おばあちゃんの静江さん。御年93歳
石灰水に浸けられた、白滝とこんにゃく。すべて手作り
デートで、こんにゃく製造を見るとは彼女のみならず筆者自身が戸惑う。
でもいいじゃない。
小田原で生を受け、看護士の道を歩み、やがて満州へ。再び日本の地を踏み結婚・・・。おばあちゃんの生きてきた人生に耳を傾けていて、ちょっと温かくなった。
ここで手持ちの1000円を使うか? と考えてみるも、ロン毛の中年が、こんにゃくだけ持って歩いているのはどうだろう? しかもデートで! ・・・というわけで、おばあちゃんにお礼を言い、さらに商店街を奥へ。
名前の無い店 常連さんのための穴場のお店
おばあちゃんの店から少し歩く。すると看板のないお店を発見。
文字ではなく傘や下駄のイラストが踊る
しかもフランス語の注意書きが。キニナルじゃない
店内の様子。ショーケースには下駄や雪駄
お店の方に伺うと、ここは1946(昭和21)年創業、「傘と履物のお店」。看板や店名を表に出さないのは、「地域の常連さんたちが多く通う店なので特に必要がない」からだそうで、外してしまったそう。
では何でフランス語の注意書きが?
「(外国人が)来るのよ。日本のお土産にって」
―生麦に、ですか?
「そう。近くにキリンビールがあって工場見学とかあるでしょ。外国の方も来るみたい。それに昔は生麦の海に船が着いたりして外国の人がやって来てたの」と、店のFさん。
残念ながらお顔はNGとのこと
一時より数は減ったものの、今でも外国人が訪れるそう。
横浜や、この湾岸周辺に滞在してたり観光でやってきた人たちのネットワークに、お店の情報が載っているのだろうか?
英語の注意書きも。はい注目! Oh~!
ここで筆者的にカワイイと思ったブーツを発見。
「アキレス」のレインブーツ。ニューロゼッタ(2500円)
安いし、カワイイよね? でも2500円だよね?
ここでも買えるものが無い。どうしよう、デートなのに(光が見えない・・・)。
今度来たら買ってあげるからね