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横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ?「根岸・磯子」編

ココがキニナル!

横浜は洋食屋さんのイメージがあります。チェーン店ではなく、家族経営のアットホームな美味しい洋食屋さんを教えてください。(河童丸さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

根岸・磯子界わいの「ラ・スリーズ」「レストラン シン」「西洋料理たじま」の3軒を紹介

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ライター:クドー・シュンサク

父の味を受け継ぐ「レストラン シン」



JR根岸駅から徒歩で15分、駅前のバスターミナル78・133系統で滝頭地域ケアプラザ前停留所目の前に位置する「レストラン シン」さん。
こちらも外観から。
 


おじゃまします
 

とても綺麗な店内


「レストランシン」には神髄とも言うべくメニューがあると聞いていたので、「レストランシン」の中込真(なかごめしん)さんにその旨を尋ねると「うちは“ハンバーグ日本風”というメニューが看板ですね」とのこと。それとお薦めのチキンカツレツをいただくことに。
 


調理を開始する「レストラン シン」オーナーシェフの中込さん


まずはランチでも人気のチキンカツレツから運ばれてきた。
 


チキンカツレツランチ(1100円)


肉厚なチキンカツの上にたっぷりチーズ。特製のトマトソースは開店から35年変わらぬレシピ。トマトソースをベーコンと香味野菜と一緒に炒め、トマトピューレとフレッシュトマトを加え仕上げる。詳しいレシピや仕上げまでは企業秘密とのこと。

酸味と味わい深さがあるトマトソースに、サクッとジューシーなチキンカツにチーズがからむ3重奏。
 


上品かつ深い味わい


とにかくソースが抜群に美味い。ごはんにもよく合う。付け合せのお新香も自家製で、通常のランチタイムはスープではなく味噌汁がつく。
続いて「レストラン シン」看板メニューが運ばれてきた。
 


ハンバーグ日本風(1050円)


不思議な白いソース。クリームソースのような風情。ところが一口食べると、味わったことのないコクとなめらかな醤油味。ぶ厚くジューシーなハンバーグに日本風と名乗る白くただならぬ美味さを展開するソース。ごはんが否応なしにすすむすすむ。
 


これは美味いです


中込さんに「レストラン シン」の味の諸々を聞くことに。
 


グッド・ルッキング・ガイです


「レストラン シン」は創業35年。先代である真さんのお父さんが店を始め、中込さんは2代目。店名の「シン」はお父さんが店を始める際、息子である中込さんの名前からとって「レストラン シン」と名づけたという。

先代のお父さんは2010(平成22)年の12月に病で倒れ、翌年の2月に他界。中込さんはお父さんが他界する1週間前に「店のメニューのレシピを教えてほしい」とお父さんに直談判。

それまで全く店にも料理にも携わっていなかった中込さんは、迷ったすえ店をたたみたくないという思いから受け継ぐ意思を持ち、ノートとペンをとり、お父さんが言うレシピを一語一句逃さずノートに書いた。

現在は中込さんのお母さん(残念ながら写真はNG)と、時々お姉さんが手伝いに来てお店を営んでいるという。
 


それまでは口外しなかったレシピを初めてお父さんは口にした


料理経験ゼロから、お父さんのレシピを頼りに「レストラン シン」を受け継ぐことに。「ここでしか味わえません」というハンバーグ日本風のソースも、お父さんが35年前に考案したレシピ。

洋食ながら日本人の口に合うように醤油ベースでチーズの風味を加え、試行錯誤のうえに完成した味とのこと。
 


実ははまれぽを見ているという中込さん


今後は店を守りつつ、この街の界わいを活気づけたいとの話も聞かせてもらった。
「まずは、店の前の壁に子供たちに絵を描いてもらうことから始めようかと思います」と。

グッド・ルッキングで心も熱い中込さん。クドーとは同世代だが、さぞ、素晴らしい奥さんがいることだと思っていたが「独身です」とのこと。
最後は合コンに行く約束をしました。

お父さんの味を受け継ぐ「レストランシン」さん、ごちそうさまでした。

ここまででかなりレベルが高いと思われる根岸・磯子界わいの洋食めぐり。
先に言っときます。これから紹介する最後の店、とんでもなく美味いです。