変わる横浜、変わらない横浜

―長年レポートをやっている中で、横浜の街について変わったと思うこと、変わらないと思うことは何ですか？

特に大きく変わったと言えば、みなとみらいの街並みですね。どんどん新しいビルやマンションが建っていく。僕がレポートを始めた頃はまだマンションはなかったんですよ。あとは上大岡や戸塚に駅ビルが出来たりと、周辺も再開発が進んでいる。ただやっぱりなんといってもみなとみらいや横浜駅周辺のポートサイド地区ですかね。
　

横浜コットンハーバーで行われた公開生放送（2010年7月27日）
　

逆にいい意味で変わってないのは横浜に住む人たちの雰囲気。温かみというか面倒見がいいというか、そういった人の優しさはそのままだという感じがします。どこの街もそうなのかもしれないけど、横浜は外から来る人や新しいものに対して寛大・寛容な人が多い気がしますね。開港の街・横浜ならではの受け入れ気質なのかもしれません。
　
　
―横浜の好きな部分、改善してほしい部分は。
　
好きな所は海があって、ハマ風を感じられる所かな。改善してほしい所は…うーん、税金がもう少し安くなれば嬉しいですね（笑）あとは、街の案内板とか坂道の名前の由来とか、そういうものがもっと整備されているといいと思います。昔から残ってはいても、汚れていたり更新されていなかったり、あるいは昔の言葉で読みにくかったりするので。新しく来た人や子どもたちが気軽に見られるように、読み仮名を振ってあげたりするといいかなと。
　
自分たちの住む街でも知らないことって意外とたくさんあるんですよ。ちょっとしたことが新しい発見につながるし、外から来た人にも「こんな歴史があるんだ、こんな街なんだ」と知ってもらえる。そんなところにちょっとした優しさがあれば、より興味を持ってめぐってもらえますよね。
　　
　
―横浜について、藤田さんでも知らない、気になることはありますか。

たくさんありますよ。例えば、本牧に「ハロー坂」という坂道があります。これはどういう由来なんでしょうか？元々周辺は米軍が接収した土地だったから外国人が多く住んでいることにちなんでいるのかもしれないけど、それにしてもなぜこの坂道だったのか。調べれば分かるのかもしれないですけど。ちなみにこの坂は地図だと「HELLO」のつづりだけど、道路標識だと「HARO」になっている。これも謎ですね。坂道の名称は意外と奥が深くて面白いですよ。　

ラジオでは見えない、意外な素顔に迫る

―ちなみに横浜市歌は歌えますか？

怒られてしまうかもしれませんが、実はフルコーラスでちゃんとはたぶん歌えません。学校でも歌ったはずなんですけどね。


―これからやってみたいこと、行ってみたい所はありますか？

船の上からのレポートとか、あとスカイダイビングしながらのレポートとかをやってみたいですね。レポートは電話でスタジオにつないでいるので、たぶん落下速度で音声がすぐ切れてしまうとは思うんですけど（笑）あと、高層マンションの最上階からのレポートも面白そう。横浜じゃないですけど、武蔵小杉にフロア数が日本一のマンションがあるので（2009年4月現在）、そういうところからレポートを届けてみたいです。

レポート抜きだと、海外ではマチュピチュなんかの世界遺産に行ってみたいですね。余談ですが、僕は遠くに行く時はどこでも必ず神奈川で例えるようにしてるんですよ。「この雰囲気は新百合ヶ丘の駅前に似てる」とか、「この街はつくりが溝の口っぽい」とか。分からない人には全く分からないんですけど（笑）それは自分の趣味というか、せっかく神奈川をめぐっているので。

とはいえ、仕事以外で遠くに行くことはほとんどありません。基本的に本州からは出ないんですよ。遠いと天候や移動手段のトラブルで万が一帰って来れなくなった時、仕事に影響してしまうので。


―では休みの日などは何をして過ごしていますか？あるいは最近の趣味などは。

実は最近「カホン」という楽器をやりたいなと思っていまして、今年4月の誕生日に思い切って買ってしまったんです。カホンは野外のライブなんかで使われる打楽器で、図工室の椅子みたいな形でまたがって叩くものなんですね。

でも買ってはみたものの、ドラムとかも全然やったことがなくてどうしたら良いものかと。最近カホンの教室をやっている人と知り合ったので、これから通おうと思っています。いい趣味にしたいですね。番組でもいつか披露できるかもしれません（笑）