横浜の星になれ! 2014年 横浜DeNAベイスターズ、期待のルーキーの新入団選手発表をレポート!
ココがキニナル!
2014年、横浜DeNAベイスターズにドラフト指名された期待の新入団選手たちが他球団に先駆けて、そろって入団会見。今年も全選手をコメント付きでレポート!
ライター:田中 大輔
今年も全選手、紹介します!
(つづき)
ドラフト5位入団は、国学院大学の三塁手・山下幸輝(やました・こうき)選手。
「勝」のひと文字に思いを込めた山下選手は、「1日1日が勝負になる。その勝負に勝って、日本一に貢献したい」と高い目標を掲げた。
内野手・右投左打・背番号38。国学院大学から入団
指名後に大学を訪れあいさつを済ませた監督は、「キャプテンとしてチームをまとめてきた、実直で自立心の強い選手」と印象を話し、「顔立ちもしっかりしてイケメンだと思います」と続けた。
「(本職の)サードだけでなく、ほかのポジションもこなせるんではないかなという能力を持っている選手。最初から1軍で出て来る可能性は高いと思います」と高い期待をかけた。
6位は、甲子園未経験ながら、走攻守バランスのそろった高卒内野手の百瀬大騎(ももせ・ひろき)選手。
「これから1軍で活躍していくには努力が大切」とストレートに「努力」の2文字を選んだ。「人一倍の努力をして、信頼される選手になっていきたい」と目標を話す百瀬選手に、監督からは「努力は当たり前だけど、それを当たり前に続けることが大事」と声をかけられた。
内野手・右投左打・背番号64。長野・松本第一高校から入団
「野球センスはずば抜けたものを持っている」という百瀬に、「(ドラフト4位の)福地とは逆で、お前は太れ」と身体づくりに指令。「身体を強くしていくことを意識して、勝負に出るといい」とアドバイスを授けた。
7位も高卒選手。今年の夏の甲子園ベスト4に貢献した、飯塚悟史(いいづか・さとし)投手だ。
「気持ちの入った、しっかりとした人間性のある野球人となって頑張りたい」と思いを込めて「氣」。
投手・右投左打・背番号30。新潟・日本文理高校から入団
「1日でも早く1軍のマウンドに」と話す長身右腕の書いた「気」ではなく「氣」という文字に、監督は「高卒でこの字を書くやつはあまりいない。私は賢いです、とアピールしてますね」
しかし、すぐに表情を引き締め、「先発完投を当たり前にできる能力を持った選手。まずは身体を作ることが仕事。強い“氣”を持ち続けて頑張ってもらいたい」とエールを送った。
最後は育成ドラフト1位指名の亀井塔生(かめい・とうい)選手。今回のドラフトで唯一指名されたキャッチャーだ。
「今の気持ちを忘れずに成長していきたい」という思いを込めて、色紙には「初志貫徹」と書き込んだ。
捕手・右投右打・背番号102。京都・日星高校から入団
「控室で自己紹介の練習しようかと声をかけたら、ムッとしてるんですよ」と中畑監督。「私に対して戦う姿勢をモロに出してくるタイプ。逆境に立たされたときに、そういう負けん気の強さが出てくるタイプ」と話し、「その気持ちに大いに期待」と続けた。
山崎、倉本両選手からファンへ
晴れて8選手がDeNAベイスターズの仲間入りを果たしたところで、注目の集まる2人の選手にファンへのメッセージを預かってきた。
まずは、ドラフト1位の山崎投手。
2015年の開幕戦は東京ドームでのジャイアンツ戦。すでに意識があるようで、「開幕カードで投げたい」と話し、「大学日本代表では抑えも任されていたし、先発に限らずマウンドに上がれることによろこびを感じて投げたい」と頼もしい言葉。
落ち着いた物腰で話をしてくれた山崎投手
「ベイスターズはファンがチームを支えてくれている印象。そういう人たちに応援してもらえるような選手になりたいし、期待に応えられるような選手になりたい」と話す山崎は、「応援される誇りを持ってプレーします」と力強くメッセージを送ってくれた。
茅ヶ崎市出身の倉本選手は、子どものころからの横浜ファン。
「憧れていた石井琢朗さんの背番号5を、まさか自分がもらってベイスターズで野球できると思ってなかった」とうれしそうに笑う倉本選手は、「まずは守備から」とレギュラー獲りに挑む。
倉本選手は話すのが上手。これもまた才能
横浜高校では、ハマの若き主砲・筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手の1年先輩だったが、「(筒香は)“大先輩”なのでいろいろ聞こうと思います」とジョークを飛ばす余裕もある倉本選手。
「僕も神奈川出身なので、たくさん試合に出て皆さんに応援してもらえるように頑張っていきたいです。ファンに愛される息の長い選手になりたいと思います」とコメントしてくれた。
取材を終えて
DeNA体制になってから、ドラフト会議ではチームの弱点を補おうと投手、特に大学・社会人のピッチャーの指名が多かったが、今年は方向転換。投手と野手、そして即戦力と将来性のある高卒ルーキーとバランスのいい指名になった。
チームの戦力が徐々に整ってきたことの表れと言えるだろう。
横浜の星になれ!
中畑監督が、会議直後に「ほぼ完璧」と評した今季のルーキーたち。
チームの悲願、クライマックス・シリーズ出場には、彼らの頑張りも絶対に必要だ。来季、きっと彼らがハマスタを熱くしてくれるだろう。
まずは、今日のファンフェスティバルでファンの前に姿を現す新人たちに、注目しよう。
―終わり―