野毛最強の飲み屋!?「玉ちゃん亭」は本当に最強なのか?
ココがキニナル!
野毛最強の飲み屋とも言われる玉ちゃん亭について教えてください。(あるまーにんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
知名度やサービス面から考えて、野毛最強とは呼べない。ただ、店主の人柄はフランクで、居心地はいい。
ライター:定者 和也
店内に潜入取材!
野毛の商店街の中でも、割りと中央に位置する
座席はカウンターのみで10席ほど。泡盛のラインナップが豊富
店に入ると、店主が「いらっしゃい」と迎えてくれた。私は店全体を見渡せる一番端の席につく。
メニューはなく、壁にお品書きも張られていない。
どうやって注文すればよいのだろう?そう思っていると店主が声をかけてきた。
「お腹空いてます?」
「はい」と答えると、店主はカウンター越しのキッチンで何かつくりはじめた。
海ぶどう。つぶつぶを噛んだときに出る甘みが本場を感じさせる
海ぶどうを食べ終わると、続けざまに新たな料理が差し出された。コース制なのだろうか?
かまぼこ。これは普通の味だった
3品目はラフテーの角煮。肉にタレが染みて美味しい
4品目はゴーヤのサンドイッチ。苦味が適度に抑えられている
ボリュームは物足りないが、お酒のつまみにはいいかもしれない。
店内には私以外に、2人のサラリーマンがいた。少し話を聞いてみる。
ほとんどが常連客だが、たまにネットを見て訪れる人もいるらしい
―よく来られるんですか?
うん。職場がこの辺りだから。平日でもよく来るよ。
―料理はいつもお任せですか?
基本的には任せてる。何回か通ってると好きな料理が出てくるから、それを注文することはあるけど。
―玉ちゃん亭の良さって、どういったところでしょう?
やっぱり、沖縄料理を食べられるところじゃないかな。
玉ちゃんが沖縄出身っていうのもあって、いろいろとマニアックな話ができるのも醍醐味かな。
聞くところによると、店主は沖縄出身なのだそう。そしてニックネームが玉ちゃんらしい。店名の謎が解けた。
2人組と話していると、「沖縄好きなの?」と、カウンターで仕込みをしていた店主の玉ちゃんが話しかけてきた。
カウンター席とのクロストークは、常時繰り広げられていた
―ずっと沖縄に住んでいらっしゃったんですか?
20歳くらいまでだけど。そのあとは大阪に引っ越したから、大阪人気質もある。阪神タイガースのファンだし。
だから、横浜スタジアムで阪神戦があるときは店内がファンでいっぱいになるよ。
―ところで、玉ちゃん亭が野毛で最強という噂を耳にしたんですが。
えっ? そんな話は聞いたことないね。
―他よりもいい店だっていう自負はありますか?
沖縄出身だから、沖縄料理に関しては自信あるよ。でも、最強と言われてもピンと来ないな。
この店は俺一人でやってるから、むしろ騒ぎ立ててほしくない気持ちもある。お客さんが増えると店をまわせなくなるから。
―常連客を大事にしていると。
基本的にはのんびりとやっていきたいと思ってる。もちろん一見さんも大歓迎だけどね。
2時間くらい滞在した後、会計を頼む。ビール2杯と料理4品。
これでとんでもなく安ければ最強かもしれないと思っていたが、ちょうど3000円だった。妥当なところだろう。
「また!」という玉ちゃんの声を背に、私は店を後にした。
結論
「キニナル」に対する回答としては、「玉ちゃん亭は最強ではない」というのが結論だ。
最強であれば、地元の方にリサーチをしたときにもう少し名前が出るだろう。
実際、「庄兵衛」の他、数人から名前が挙がった店もあった。
導入部分で挙げた「料理が美味しかった」「値段が安かった」という部分に関しては、特筆すべき点はないが、「店の人たちの対応がよかった」という点においては、40~50代の常連客が集まる中、1人で訪れた20代の私に対しても、いろいろと話を振ってくださった。
内輪で固まって一見客には見向きもしない飲み屋を何軒も知っているが、それらと比較すると玉ちゃん亭の居心地はトップクラスだ。そう考えると、玉ちゃん亭がこの先、野毛最強と言われる飲み屋になる可能性はなくもないだろう。
―終わり―
◆琉酒 玉ちゃん亭
住所:神奈川県横浜市中区野毛町2-70 101
電話番号:045-263-0738
最寄駅:桜木町
営業時間:17:00~翌2:00
定休日:不定休
羽後人さん
2022年03月10日 15時28分
食べログの「玉ちゃん亭」ページを見て驚きました。店主さん、病気で亡くなられたそうです。
ろくrokuさん
2019年05月22日 23時51分
貴方は最強の意味がわからない最底辺の人です。飲兵衛は3000円ちょうど という価値を深く考える。私は初めて行った店だが最強という言葉がよく似合うと思った。相手の飲み具合、どこからきたか、何が好きか、それを話しながら聞いてくれ、若ければあまり請求しなかったり、初めてならサービスし、メニューがないからこそ店長の裁量で金額が決まる店。焼酎好きの私はすごく楽しく過ごさせてもらったし、最高の店でした。この店は、お互いに楽しめば4800円でも4000円で終わらせたり、3950円でも初心者かつ観光者であれば3000円で請求する。そういう店だ。メニューはない。いかに楽しめたか。いかに相手を楽しませたか。そういう店で飯や酒が美味しくないなら、そこまでだが、サンドイッチは最高に美味しい。こちらの空腹度に合わせて出してくれるおつまみも最高。もしお酒が好きなら、この店は通いたい。それだけ。そういう店なのだ