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聞き違い? 横浜市港北区の火事で119番通報と分からず出動が遅れて1人死亡! 横浜市の今後の対策は?

ココがキニナル!

横浜市の火事で通報から14分遅れて一人亡くなる火事がありました。聞き間違いとの事ですが、原因と今後の横浜市の対策を調査して下さい(ドラゴンさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市消防局は「通報を受理した時のコミュニケーションができなかったのが大きい」としており、再発防止に向けた対策検討委員会を立ち上げた

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ライター:はまれぽ編集部

ハチ? はじ? 火事?



なぜこのような事態が起きたのか、通報内容の詳細も含めて横浜市消防局指令課の増田豊(ますだ・ゆたか)課長に聞いた。増田課長の説明によると、通報者と消防のやり取りは以下の通りだ。

(5月11日午前8時46分)
消防局:「火事ですか? 救急ですか?」
(通報者の発音がはっきりしないため、聞き返す)

消防局:「救急ですか?」
通報者:「はい」

(症状を聞き出そうとする)
消防局:「どうしました?」
通報者:「はじです」

(意味が分からず聞き返す)
消防局:「はじ?」
通報者:「はじ」
消防局:「ハチ?」
(通報者からの返事なし)

消防局:「もしもし? なんですか?」
通報者:「はじ」
消防局:「ハチ?」
通報者:「はい」
消防局:「救急車は必要ですか?」
通報者:「いらない」(通報者から電話を切る)
 


かみ合っていない119番通報のやりとり
 

このやりとりについて、増田課長は「通報者とコミュニケーションが取れていなかった。しっかり話ができていたら違う結果になっていただろう」と声を落とした。

一方で、通報者の女性は2010(平成22)年1月1日から火災が発生する前日の2015(平成27)年5月10日までの間で救急車を143回要請し、そのうち38回病院まで搬送された。
 


本人にとっては救急だっただろうが
 

増田課長は「通報を受けた側に『またあの通報者からか』という気持ちがまったくなかったとは言い切れない」としたが、横浜市全域には64台の救急車が配備されており、出動状況に応じて最寄りの車両が現場に駆けつけるため毎回同じ基地から同じ車両が行くとは限らない。

したがって現場が「またあの通報者か」などと思う可能性は低いという。

その上で「119番通報があった際、ほかの通報がどれだけあったかや通報を受けた職員の心理状態などを多角的な視点で究明していく」と話した。結論をまとめるまでには数ヶ月かかる見込み。
 


一夜明けた12日も現場には消防署員の姿が
 



近隣住民はどう思う?



現場近くに50年以上住む女性に話を聞くことができた。女性の話では、午前9時前に煙が上がっていることに気が付いたそうだ。

火は見えていたが、瞬く間に燃え上がり、ドアや窓から炎が噴き出した様子を目の当たりにした女性は「最初の通報から実際に消防車が出動するまで15分ほどあったと聞いている。最初の通報で来てくれていればボヤで済んだかもしれないのに・・・」とやりきれない表情だった。
 


鎮火から24時間以上経っても周辺は焦げたにおいが漂っていた
 

別の70代女性によると「(通報者は)病気を患って川崎市の病院まで行っていた。日常会話はできていたが、歯の治療をしていて、入れ歯をしていない時は滑舌があまりいいとは言えない感じだった」と話していた。

全焼したアパートから2メートルほどしか離れていない、すぐ隣に住む女性は「あんな大きい火事を見たのは初めて。延焼するのではと不安で仕方なかった。鎮火した後も怖くて眠れず、きょうもずっと地区センターで知り合いの輪にいた」とその恐怖を語った。
 


本当に目と鼻の先(住民の許可を取って敷地内で撮影)
 

通報者がアパートに住み始めたのは数年前で、ここ1~2ヶ月は多い時で週に3回ほど家の近くに救急車が来ていたという。ごみの分別もままならないことも多く、近所の女性が手伝うことが多かったそうだ。

それでもアパートの敷地外でたばこを吸っている様子も良く見られ「近所の人は何か起きたらどうしようと不安に思っていた人も多いと思う」と話す人もいた。
 


2階の様子を調べる消防署員
 

港北区では認知症状がある高齢者に対する見守り事業やケースに応じて戸別訪問などを行っているが、今回の通報者のケースに対しては「個人のケースについてはお答えできない」との回答だった。



取材を終えて



聞き違いであったり、コミュニケーション不足であったりと理由はあるだろう。
しかし、どのような状況であったにしろ、1人の命が失われたという事実は大きい。早急な原因の究明と徹底した再発防止が求められる。


―終わり―
 

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  • 昔は町内の居住者共通認識として諸般の事情も大まかに理解できていた、個人秘密保護法安(最大の愚法)の為情報公開は殆ど無いコノ火事の場合、おせっかいの人が近辺に居なかった、通報者は発音もママ成らぬ状況で通報していたのでは?受信側も危機感、或いは緊急の受信と言う緊迫感が欠如か?判然としない情報は担当者全員が同時に聞いて判断する、異常さに気がつく担当者中に居るはずです、そういう方が選んだ職業でしょうから、私達もくだらない事で、緊急電話はしない、を守りたいです。

  • 今日の朝日新聞神奈川地域面の記事で「月曜日の朝は、週末に病院を受診できない人たちからの通報が集中する」という消防側の話が載ってました。つまり緊急性がないか薄い通報が多発するということ?その人たちのために初動が遅れたのなら市民の側にも問題があるでしょう。いずれ自分の身にもふりかかってきますよ。

  • 亡くなった方も気の毒だが、このケースは消防ばかり責めるのは無理がある。消防署員の間で共有もしてただろうし転勤で異動するからいろんな署でも知ってる人がいたと思う。再発防止の徹底を求めるならば、不必要な通報をしないよう徹底的に広報する責任をはまれぽも負わなければならないのでは?

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