相鉄線にスコットランド産の本革製座席を設置した通勤電車があるって本当?
ココがキニナル!
相鉄線が、通勤電車としては珍しく、電車にスコットランド産の本革製座席を使用するとの情報が。普通の電車に高級なイスを設置する狙いを教えてください!(そうてつボーイさん)
はまれぽ調査結果!
相鉄グループ100周年と都心相互直通運転に向けたブランドイメージと認知度向上施策の一環として、8712編成8136号車の一部に試験的に設置されている。
ライター:はまれぽ編集部
通勤電車に本革製座席?
革製のソファーに憧れた。
故・松田優作が主演した『探偵物語』、モンキーパンチ原作の人気作『ルパン三世』、はたまたほかの映画やドラマか今となっては定かではないが、ハードボイルドな主人公が艶やかな革張りのソファーをベッド代わりにする生活に「カッコいいなあ」と幼心をときめかせたものだ。そのせいか、今でも革張りのソファーにある種の興奮を覚えてしまう。
いいよね、革って(イメージ/Justine Furmanczyk)
そんな筆者にとって「相鉄線の通勤型電車に英国スコットランド産の本革製座席が設置」というキニナル投稿は無視できない。
長時間座り続ける特急列車などでは、ゆったりと快適な時間を過ごせるよう本革張りのシートが設置されることもある。
しかしなぜ通勤型電車に本革製の座席を設置するのだろう? 早速相模鉄道にお話を伺おう、そうしよう。
相模鉄道!
ご回答くださったのは相模鉄道株式会社広報ご担当の綱島悠太(つなしま・ゆうた)さん。早速、通勤電車にスコットランド産の本革製座席を設置する理由を伺う。
「相鉄グループは2017年12月に創立100周年を迎えます。また、その後は都心への相互直通運転も予定しています」という前置きのあと・・・
「そういった中で、相鉄グループのブランドイメージと認知度の向上を図るためのデザインブランドアッププロジェクトに取り組んでいるんです。その一環として9000系車両のリニューアルが決定した中で、英国スコットランド産の本革製座席の設置も検討されているんですよ」と綱島さん。
現行の車両。こちらは10000系
同プロジェクトは相模鉄道と利用者の最大の接点となる鉄道の駅舎や車両、隣接する商業施設などを統一されたデザインコンセプトに基づきリニューアルし、認知度や好感度を高めることで「選ばれる路線」を実現する取り組み。
熊本のゆるキャラ「くまモン」の生みの親であるクリエイティブディレクター・水野学(みずの・まなぶ)氏と空間プロデューサーの洪恒夫(こう・つねお)氏に2013(平成25)年に依頼。これまでの100年を礎にこれからの100年を創るという意味の「Thinking of the next century.」をコンセプトに施策を進めている。