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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 300店舗が軒を連ねる日吉商店街の老舗店で2015年のヒット商品を探せ!

ココがキニナル!

横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.52 300店舗が軒を連ねる日吉商店街の老舗店で2015年のヒット商品を探せ!

はまれぽ調査結果!

酒のシゲタで海苔、マルヤで太巻きとみたらし団子を購入。生花店や文房具店では、売り上げは安定的で「一番売れたもの」を決めるのは難しかった。

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ライター:藤井 涼子

酒屋さんのヒット商品がまさかの・・・!



はじめに、薄井さんから「うちよりも古くからあるよ」と紹介していただいた「酒のシゲタ」へ。
 


今年一番売れたお酒は何かな?


取材に応じてくれたのは、「酒のシゲタ」3代目という重田清(しげた・きよし)さん。
現在は常連のお客さんへの配達と店頭販売を行っているという。
 


「酒のシゲタ」は1954(昭和29)年に開店


もう60年以上の歴史がある。というお店内には、たくさんの種類のお酒がとてもきれいにキッチリと並んでいるという印象だ。
 


いろいろなお酒が整然と並んでいる


早速本題の「2015年に1番売れたものは?」という質問をすると、重田さんは「うーん、そうだな・・・」としばらく考えたあと「ノリかな」という返事。

え!? ノリ? のりって、海苔?
 


レジ横に置いてあった、このノリがヒット商品!


なんと、遠くからわざわざ買いにくるという人もいるという「田庄(たしょう)の海苔」440円と500円(税込み)が、よく売れているとのこと。

重田さんが、ノリ専門店に仕入れに行っているそうで、ほかではあまり売られていないという。
「田庄の海苔」は、瀬戸内海と有明海で採れる原料を使用して作られていて、香りが良くパリっとしているのが特徴とのこと。
 


良く売れるノリって、どんなものなんだろう


「じゃあ、これ買おうかな」といそいそと1000円札を出そうとしていると、同行していた編集部・宇都宮が「え!  ノリ、買っちゃうんですか? さ、酒屋さんなのに・・・」とひとり言をブツブツ。
それもそうかな、と思いつつ、お酒の人気商品も聞いてみることに。

「最近の人気はクラフトビールかな」と重田さん。はまれぽでも、何度か取り上げている「横浜ビール」も人気商品のひとつだそう。
 


「小さな蔵で丁寧に作られている」というクラフトビールの数々


「中でも『東京ブルース』というクラフトビールが珍しいですよ」とのこと。
 


写真中央の白いラベルで音符の絵があるのが「東京ブルース」


東京ブルースは1本500円。「ほら! 値段的にも大丈夫ですよ」という宇都宮の顔と、ビールを見比べつつ、やっぱり「ヒット商品」として最初に紹介してもらったノリの方がいい気がして、1品目は「田庄の海苔」を購入決定!
 


お酒はあまり飲まないもので、ノリの方が食べてみたかったという事情もある


最初からあまりたくさんお金を使うのも不安なので、安い440円の方を買うことに。
 


今の時期は、ギフトセットも売れるという人気っぷり

 
 
 

お花屋さん、文房具店の2015年ヒット商品は!?



日吉商店街を歩いていると、薄井さんから聞いた通り飲食店が多い。慶應義塾大学が近くにあるため、昼時は学生がたくさん歩いていて、さらにサラリーマンもけっこういる。
つまり、とてもにぎわっている。

そして、商店街内に車の行き来が多く、信号がそこかしこにあるというのが特徴だと分かった。
 


ランチタイムには行列しているお店がいくつもあった
 

以前、はまれぽでオムライスを紹介した「レストラン白鳥」は定休日


チェーン店も多いが、個人店も負けていないような感じがした。
ぶらぶらと歩いていると、薄井さんから紹介してもらった歴史ある店舗のひとつ「金物のオバタ」を発見。
 


便利そうな家庭用品が並ぶ店頭


取材の依頼をするも、その時間はオーナーが不在とのことで叶わず。
店内には、年配のお客さんや大学生と思われる若者が買い物に来ていた。長く地域で愛されているお店なのだろう。
 


次は、えーと、どこに行こうかな


通りがいくつもあるので「ここは通ったかな? 通ってなかったかな?」と分からなくなる。自分の方向音痴に嫌気がさしながら、薄井さんからもらった商店街マップを片手に、次のお店へ。
 


次にお邪魔したのは「二宮花園(にのみやかえん)」


1959(昭和34)年から生花店を営んでいるという二宮陸次(にのみや・よしつぐ)さん。
忙しそうにお客さんの対応をしている合間に、お話を伺った。
 


親戚のおじさんの影響で生花店をはじめたという二宮さん
 

きれい!!


現在は店頭販売とインターネット販売の半々くらいで商売をしているという。最近は流通環境が良く、花束でも配送することに問題ないそう。

「母の日とか敬老の日とか行事の時は特に忙しいよ。日吉は学生の街だから、年度末の引退シーズンとか追い出しコンパとか、部活の最終試合とか、人が移動する時も忙しいね」と、話を聞いていると年中忙しそうな雰囲気だ。
 


「そりゃあクリスマスも忙しい」と二宮さん


「2015年で1番売れた! というお花とか、今年話題になったものとかありますか?」と質問してみると、「たいていその季節の花が売れるから、特にコレというのはない」という返事。

「年間通して売れるのは、バラかな。いつも売れているから、2015年が特別売れたってこともないね」とのことだった。
 


「バラってこれですかね?」とカーネーションにカメラを向ける宇都宮にドン引き
 

「私がバラですのよ」


二宮さんにお礼を言って、次のお店へ向かう。

次に行ったのは「井口文華堂」。
理事長の薄井さんから「ここも古くからある文房具店だね」と聞いていたが、その「古い文房具店」というイメージとは全く違う、なんともお洒落な文房具店がそこにあった。
 


タバコ販売もしている「井口文華堂」
 

看板も素敵です


店内入ってすぐ左には、さまざまなタバコが並んでいた。
 


輸入ものの手巻きタバコや葉巻、パイプなどを販売中


お話を伺ったのは、2代目の現オーナー牧節子(まき・せつこ)さんの息子で、3代目となる牧尚徳(まき・なおよし)さん。
 


ちょうど外出されるところだったオーナーの節子さん
 

突撃取材にもかかわらず、丁寧に応じてくれた尚徳さん


尚徳さんの祖父にあたる初代がお店をはじめたのは戦後すぐの1946(昭和21)年。小さな敷地で文具とタバコの販売から始まったそう。
現在も変わらずタバコと文具を取り扱っている。

尚徳さんは、現在タバコ販売を担当しているとのことで、世界中からさまざまなタバコを仕入れているという。
 


「世界で最高品質の葉巻を販売しています」と尚徳さん


手巻きタバコや葉巻だけでなく、キセルや嗅ぎタバコなど珍しいものも多数取りそろえているので、マニアの人が遠方から買いにくることもあるとか。
 


現代のキセル


「2015年で1番売れた! というものはありますか?」と聞いてみると、「ここ最近では、普通のタバコより安上がりで、香りも良いと言われている手巻きタバコが非常によく売れています」とのこと。
 


右肩上がりで販売数を伸ばしているという手巻きタバコ


タバコだけでなく、もちろん文房具もさまざまある井口文華堂の店内は、銀座にある有名文具店を思わせる魅力的な雰囲気だ。
 


たくさんの文房具が並ぶ1階の様子


もともと小さなお店だった同店を、広くしたのは現オーナーの節子さんで、店内デザインは節子さんの夫である社長の考案だそう。
 


ゆったりとした木製の階段を上がり2階へ・・・
 

文房具好きにはたまらない品ぞろえ
 

何時間でも見ていられそう


店内はとても広く、レンガや木をモチーフとしたデザインが特徴的だ。
 


お馴染みの文房具はもちろんのこと
 

なかなか取り引きできないという鳩居堂(きゅうきょどう)の便せんなども店内に並ぶ


文房具の中で特別に「今年ヒットした!」というものはなく、安定的に売れているとのことだった。
絶え間なく、お客さんが出入りしているのが印象的なお店であった。