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消滅可能性都市、三浦市はどうする? 2週間お試しで三浦市に泊まれる「トライアルステイ」のその後を直撃!

ココがキニナル!

三浦市初の試み、2週間お試しで泊まれる「トライアルステイ」その後は、どういう結果になったの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

三浦トライアルステイは、主催者の予想を上回る応募があった。参加者の評判もよく、今後の展開に期待

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ライター:やまだ ひさえ

トライアルステイをした感想は?



ここで3期にわたって行った三浦市のトライアルステイについて、「東京R不動産」の松田さんに特色を伺った。

松田さんによると、若い世代の応募が多かったのが大きな特色だという。子育て世代や2拠点を考えている20代の家族が多く、特に「2拠点生活」をすることへの抵抗が低くなっていることが、今回の応募者数の増加につながっているとのことだ。

実際にトライアルステイを行ってみて、どんな感想をもったのか。子育て真っ最中の夫婦と、2拠点生活を考えている夫婦に聞くことができた。
 


トライアルステイに使われた三浦市南下浦町上宮田のマンション
 

京浜急行の三浦海岸駅から徒歩で5分ほどのマンションでトライアルステイを経験したのは、都志見忠(としみ・ただし)さん、由紀子(ゆきこ)さん夫妻。

虎ノ門にあるIT関連企業で忠さんはシステム開発を、由紀子さんは広報を担当している。
 


由紀子さんは、現在、育休中
 

応募のきっかけは、由紀子さんが愛読していた東京R不動産のメールマガジンで三浦市のトライアルステイを知ったことだ。実際に生活してみた感想を伺ったところ、通勤を含め、生活面で不便さは感じないとのことだった。

三浦市といえばマグロというイメージが強いが、野菜が豊富で新鮮なことも魅力だという。
 


農家の直売所が市内のあちこちにある
 

育児用品がそろっているドラックストアも近い
 

現在、東京都中央区人形町に住んでいる都志見さん一家の最大の関心事である、子育てと教育面についても聞いてみた。

結論から言えば、都志見さん夫妻は三浦市を「子育てするには良い環境」だと感じているという。

具体的にたずねると、「幼稚園や保育園の園庭が、土だというのは、都内では望むことができない贅沢だ」とのことだった。
 


土の園庭は三浦市内では当たり前
 

ただ、都内のように小学校や中学校を選ぶ際の選択肢が少ないことは気になっていると話してくれた。

三浦市の場合、幼稚園から中学校まで同じ学校、という例が少なくない。学年を超えて顔見知りということも珍しいことではなく、先輩、後輩という形は今も三浦市には健在だ。人間関係の縦のつながりは良いところだと思うが、教育面で選ぶことが出来ないのは、子育てにおいて大きな不安だ。

もう一つの不安が、通勤だ。人形町在住の都志見さんは、虎ノ門の会社まで約30分で通勤できている。しかし、三浦市からだと約2時間かかる。
 


問題は通勤に時間がかかること
 

トライアルステイの最中に会社まで通ってみた忠さんの感想は、「電車の乗車時間が長かった」との正直な感想。由紀子さんの心配は、職場復帰したときに三浦市からだと保育園が終わる時間までに帰宅するのが難しい、という不安を抱えていた。

「通勤時間の問題さえクリアできれば、三浦市は居住先として魅力的な町」と夫婦で語ってくれた。

続いて、2拠点生活を希望している家族にも話を伺った。加形(かがた)さん一家だ。
 


加形さん一家
 

ご主人の拓也(たくや)さんは大手広告代理店勤務。奥様は「りんひろこ」のペンネームで活躍している料理研究家だ。今回のトライアルステイは、新聞で記事を見つけ応募した。

仕事で都内を離れることが難しい加形さん夫妻は、2拠点生活を希望している。本気度は高く、これまでにも千葉県内や、神奈川県の大磯、鎌倉、逗子、そして三浦市にも何度も足を運んで、週末の居住先を探してきた。
 


三浦市白石町のトライアルステイ先
 

三崎港から歩いて10分弱の高台にある。
 


目の前に海が広がる高台にある
 

室内からも絶景を堪能できる
 

加形さん夫妻が希望している2拠点生活として選定した基準は、海が見えて、美味しい食事があって、週末にゆっくりできる所。まず海が見える点では、今回のトライアルステイ先の家は最適の物件だった。

食事についても、三崎の町にある飲食店を楽しんだとのことだ。特に魚が新鮮で美味しかったのは、満足度が高いという。
 


三崎港に面してマグロ料理の店が並んでいる
 

料理研究家であるひろこさんも、自分たちで釣った魚を料理するなど、トライアルステイ生活を満喫していた。

拓也さんは、今回のトライアルステイの最中、週末に三浦市に通えるか試してみた。
勤め先のある新橋から終点の三崎口までは、午後10時台に出る三崎口行の終電に乗れば、日付はまたぐが電車とバスを乗り継いで三崎の町まで帰ってくることができる。

週末に十分に通うことができることが分かったことは大きいという。
 


三崎の町へのバスの起点、三崎口駅
 

以前は鎌倉を考えていたが、観光客を含め人が多いので諦めたという加形さん一家にとって、週末にゆっくりできるという点で三浦市の評価は高い。

実際、トライアルステイの最中に三浦市を中心に地元の不動産屋で物件探しを行ったが、気に入った家に出会えなかったそうだ。

2拠点生活に前向きな加形さん。取材に伺った日に、同じく2拠点生活に興味を持っている会社の同僚一家が遊びに来ていた。
 


同僚の福山さん一家(左側の家族)
 

遊びに来ていたのは、福山雄介(ふくやま・ゆうすけ)さん、容子(ようこ)さん一家。福山さん夫婦は、正直、三浦市のトライアルステイに期待はしていなかったという。

ただ、泊りがけで遊びにきて、その思いは一変した。

野菜や魚が新鮮で美味しいのはもちろんだが、レジャーのイメージの薄かったが、釣りをしたりドライブをしたりと週末ライフを満喫したことで、三浦市での2拠点生活を本気になって考えたいと話してくれた。

今現在の仕事を諦めることなく週末ライフを楽しめる。これも都心まで2時間で行ける三浦市の魅力だ。