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消滅可能性都市、三浦市はどうする? 2週間お試しで三浦市に泊まれる「トライアルステイ」のその後を直撃!

ココがキニナル!

三浦市初の試み、2週間お試しで泊まれる「トライアルステイ」その後は、どういう結果になったの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

三浦トライアルステイは、主催者の予想を上回る応募があった。参加者の評判もよく、今後の展開に期待

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ライター:やまだ ひさえ

トライアルステイ、終わって考えること



三浦市にとっての初めてのトライアルステイが終わり、市役所、東洋大学、東京R不動産、それぞれに感想を聞いてみた。

まずは、東京R不動産の松田さん。
 


東京R不動産はトライアルステイの募集を行った (HPより)
 

三浦市で実施したトライアルステイは、海と畑が一体になった自然を求めてくる60代からのシニア世代から子育て中の世代まで、応募した家族の年齢層の幅が広いことが特徴。特に20代の応募が多かったことが、他の市町村で行ったトライアルステイとの大きな違いだと思う。

移住にしても2拠点生活にしても、都内まで通勤可能だということが分かってもらえたことは大きい。
 


横浜や都内は通勤圏内だ
 

ただ、課題もある。受け入れ側の三浦市の体制、そして市民の意識だ。

三浦市の場合、空き家は多いが、多くが分譲や賃貸の物件として登録されていない。また、空き家を所有していても貸すという気持ちの無い家主も多い。そのため、居住を希望しても、物件の情報が得られないのである。
 


3800軒の空き家があるといわれている三浦市
 

空き家の持ち主と借りたい人とのマッチングを整備していけば、2回、3回とトライアルステイを続けていくことは十分に可能だそうだ。

さらにトライアルステイの発案者でもある東洋大学PPP研究センターのシニアスタッフ、難波悠(なんば・ゆう)先生にも話を聞いた。
 


交流会で参加者から話を聞く難波先生
 

自然、温暖な気候、そして海。都心での生活を捨てずに田舎生活ができる。

これが三浦市に住むことの魅力だ。
 


畑の横に幹線道路
 

三浦市では当たり前の風景だが、これが魅力につながっている。

1回目のトライアルステイで予想を超えた応募があり評判が良いのは、思っていた以上に通勤も可能だと分かったことで、現実的に考えることができたからだと思う。ただ、問題点もある。

一つは子どもの教育面。


都心との格差を懸念する声も
 

取材した家族も口をそろえて言っていたが、大きな不安要素だ。

もう一つの問題点は、情報発信力が低いこと。三浦市で居住を受け入れていること自体を知らない人は多い。また、三浦市を居住先の候補に考えても、物件がマーケットに乗らないためにネットで見つけることができない。

「行政の支援とともに、民間との連携を考えながら情報発信をしていくことが重要になってくると思う」とのことだった。

最後に三浦市の吉田英男(よしだ・ひでお)市長にも感想を聞いてみた。
 


吉田三浦市長
 

募集期間が短かったにもかかわらず76件という応募があったことに対し手ごたえを感じたうえで、次のように話してくれた。

「退去時に行われたヒアリングで、『都内までもっと遠いと思っていたが、意外とすぐ着くことが分かった』、『仕事のオン・オフを切り替えられて良い』、『市内ツアーでの大根畑がとても印象に残った』など、好評を得られた」

「また、居住先として優先順位が高くなったという声も多く聞かれ、短期間でも実際に居住してもらったことで、移住に対してのイメージが具体的になったのでは」と、今回の結果を評価している。
 


退去時には参加全家族にヒアリングを行った
 

一方で、課題も見つかったと結果を直視している。東洋大学の難波先生や東京R不動産の松田さんも話してくれたが、空き家を提供していくための方法や、情報発信の面だ。

関係者は口々に「問題は山積しているが、1回目の結果をふまえ、2回目、3回目とバージョンアップしたトライアルステイを継続させたい」としている。
 


参加家族の交流の始まっている
 

交流会をきっかけに参加者家族の絆も深まっている。参加者が設立したフェイスブックによる情報発信も始まった。これまで三浦市にはなかった動き、新しい風だ。

消滅可能性都市、三浦市移住計画がトライアルステイをきっかけにさらなる発展を遂げることを祈りたい。



取材を終えて



三浦市民にとって時間をかけての通勤は当たり前のことだ。
筆者の近所にも都内まで通勤している人はいるし、筆者自身もかなりの長期にわたり2時間ほどかけて通勤していた。

だが、初めて経験する人には大変だと感じるのも理解できる。

それでも、
都会の近くにある田舎。
それが三浦市だ。
ぜひ、一度、その良さを体験してほしい。


―終わりー
 
三浦市では、2月28日(日)、三崎港にある「うらり」の市民ホールで、トライアルステイに関するシンポジウム、「空き家を活かした三浦活性化シンポジウム~トライアルステイからみえてきた課題と今後の展望~」を開催する。

興味のある方は三浦市市役所に問い合わせてしてほしい。

三浦市役所
神奈川県三浦市城山町1番1号 
電話番号:046-882-1111
 

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  • 三崎口から都内までとなると、通勤時間も通勤距離も尋常じゃないですよ。毎日定時で帰る暇な職場ならいいのかもしれませんが、残業して都心から帰ろうにも平日の終電が品川発22時台ですよ。門限が厳しい女学生じゃないんだから22時台って…。そこまでして住む意味があるのかしら。街興しの取り組みも一貫性がない。以前は、年に1回、三崎の魚市場で薪能、人間国宝まで呼んで『漁火能』をやっていて、遠いところからも観光客を集めていたのですが、いつの間にかやらなくなってしまいました。漁火能で三崎に行くならと、三崎に宿を取り、街を楽しみ、魚や野菜を楽しんだり、油壺や城ヶ島で遊んだりする良い機会でしたが、今や全く行くことも無くなりました。街の施策が長期的展望がなくて、その時その時の市長の気分でころころ変わるようでは、安心して移住もできませんよね。市長が変わったら、前の市長のやってたことなんて知りません、と言われそうで。

  • 当方、アパート探していた際、三浦海岸駅も調べてみたのですが、勤務地が23区内なので通勤が・・。朝は必ずし座れると思いますが、毎日となるとかなりきびしいものが・・。三浦市が悪い、ということはないのですけどね!でも、都内に通勤していらっしゃる方もいるともお聞きしています。それは大変だ。

  • 三浦市の場合、衣食住は良さそうだが、職がねぇ。また、子供が中学受験などを考える時期になると、やはり選択肢から外れる。中途半端に都心に近い所が裏目に出ている様に思う。

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