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嵐の中タモリも熱狂! ヨットレース「タモリカップ2016」をレポート!

ココがキニナル!

ベイサイドマリーナで開催される「タモリカップ2016」は今年も開催する?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

今年のタモさんは最高に楽しんでいるように見え、そしてそんなタモさんと海を愛する人々が大雨をもろともせずヨットを駆り、夜は恒例サルサの宴

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ライター:永田 ミナミ

海上パレード、はじまる

 

山岸の望遠レンズは早くも森田一義名誉艦長をキャッチ


そして艦上にはためくタモリカップ旗もキャッチしていた

 
まもなくはじまる海上パレードを前に、艦上からはタモリカップ専属ホーンセクション「マリンセーラーズ」のご機嫌な演奏が風に運ばれて聞こえてきた。

 

CAPTAIN-Tこと森田一義大会名誉会長の指揮に合わせて音量を上げ下げしたりして
 

とにかくもうとても楽しそうである


やがて、タモリカップの開会が宣言され海上パレードがスタート


森田一義大会名誉会長に挨拶しながら旗艦の前を各艇が進んでいく


ふなっしーに扮したかわいらしい子どもたちや


ちょい悪ティンカーベルがスパイスを効かせたピーターパン一行や


現在世界を席巻中のピカチュウや


陽気な人たちがパフォーマンスを披露しながらパレードは進む


それを楽しそうに眺める名誉会長の杯も進む


そこへ艶やかな美女たちも登場すれば


リオ五輪の「SEE YOU IN TOKYO 2020」で活躍したマリオとルイージが増殖して登場
 

かと思えばこちらもまたとても華やかである

 
などとパレードを眺めているうちに雨足が激しくなってきた。とそこへ「そろそろいきましょうか」と望遠レンズを構える山岸が振り返った。

 

濡れそぼって小野妹子どころではない感じだが、いかねばなるまいか


著しい粘着力の低下により顎髭は断念。仏頂面は目に入る雨のせいである
 

タモさん、気づいてくれますでしょうか。かつて隋に渡った小野妹子です
  

と旗艦に視線をやると、しまった、タモさんはマリンセーラーズと談笑中でこちらは見ていない。と思ったら右の口髭も剥落。こうなってはもう破れかぶれだと左の口髭もむしり取り、隋を夢見る若き小野妹子という意味不明な出で立ちとなってタモさんを見つめ続けた。

  

すると奇跡が起こった。タモさんが振り返った。あれがタモさんだ。私を見ている

 
この突然の出来事で、私はあがることすらできず、雨に濡れながらタモさんを見つめていると、さらなる奇跡が起こった。

 

タモさんも笏を持つ仕草をして、ゆっくりと一礼してくれたのである


雨にけぶるなか、ぐぐっと近づいてみるとその様子がお分かりだろうか

 
われわれは三度、お辞儀をした。そして『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のラストシーンにおける畳の下の宇宙船のように「みらいへ」と取材艇はゆっくりと離れ、タモさんは再び宴へと戻っていった。

 

感無量であった。ちなみに雨の影響で山岸は推古天皇を断念して撮影に専念した

 


日本一楽しいヨットレース、開幕


 

パレードを終えた各艇はうねる海面をたゆたいながらスタート地点へ向かう


そしてスタート地点へ。オレンジ色の旗をあげたモーターボートが本部艇である

 
この本部艇と、写真で言えば本部艇のむこうに浮かぶもう1艇の旗をあげたモーターボートの間がスタートラインとなる。

 

われわれは船室上部の操縦席を開放してもらいスタートを待つ

 
もちろん船室内にも操縦席があるので、われわれがここにいることに問題はない。約170艇が参加する日本最大のヨットレースであるタモリカップでは、エントリーしたクラスにしたがって3回に分けてスタートがおこなわれる。

レースは10分前、5分前、3分前、1分前とサイレンが鳴り、最後にスタートのサイレンが鳴る。そのあとは海面に浮かんだ浮標(ブイ)を反時計回りにまわり、最後にスタート地点同様、旗をあげたボートの間を通過してゴールとなる。

 

1回目スタートに向けてヨットがスタートラインにならぶ

 
しかし、今回は天候のせいかスタートが乱れ、2回スタートがやり直しになり、3回目のスタートでようやくレース開始。

 

海が凪いでスタートが30分遅れた昨年とは異なり、各艇勢いよく波を滑っていく

 

迫力あるスタートシーンはこちらでどうぞ。船酔いにご注意ください

 

間近で見ると、多くのヨットがひしめくスタート直後は衝突を避ける声が飛び交う
 

やがて各艇の距離も落ち着くと風に乗って加速していく


ターニングポイントの黄色い浮標が見え、帆を操るワイヤーの音が鳴り響く


動力音のないヨットレースでは波と風と、この帆を操る音がすべてである


雨は時折、目を開けていられないほど強くなってはまた弱くなるも降り続け


ゴール地点に回ってきた時は大雨となり、水平線どころかゴール艇もかすんでいた

 
吹きつける雨にすでにしとどに濡れながら、次々とゴールしていくヨットを眺めていたわれわれはいつしか黙り込み、体力の限界を感じ、このあたりで港に帰ることにした。

 

海面に降り注ぐ大粒の雨を眺めつつ、全身余すところなく濡れていることを実感


港湾内に入ると、降りしきる雨のなかウミネコたちも防波堤で翼を休めていた
 


記録喪失


  
ここから5時間ほど、写真が途切れている。カメラを構える余裕がなかったらしい。

正午過ぎ、3時間ぶりの屋内で持って行って持って帰ってきた弁当を開けると全身ががたがた震えた。凍えているのだった。

乗船前の自分に会ってこの雨をみくびるなと言いたいと憂うその間も、濡れた服が体温を奪い去る。そこで隣のアウトレットで服を買ってすぐさま着替え、乾いた服の保温性に感動しつつ鳥浜駅へ。

  

そして八景島でスパを楽しみ、温もる体で元気百倍。鼻歌交じりに再び会場へ

 
ちなみに上の写真が5時間で撮影されていた唯一の写真である。