ギリシャの雰囲気漂う街。はま旅Vol.29「大倉山編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第29回はギリシャの雰囲気が漂う街、大倉山駅。さぁ、今回はちょっとリッチにヨーロッパの街並みへプチトリップ。
ライター:山口 愛愛
ここはギリシャ?まずは街のシンボルへ
(つづき)
反対側の線路沿いに出ると、一風変わった雑貨屋が目に飛び込んできた。
「Jigsaw VintageCo,」(ジグソー・ヴィンテージ・コー)
というアンティークショップだ。
アンティーク独特の風合いが漂う
こちらは1940年代くらいまでのイギリス、フランス、アメリカを中心としたアンティーク雑貨を置いているショップ。
100年前のエッジングを施したウォールランプやアンティークレースなどの雑貨が並んでいる。
「シャンデリアなどの照明はリペア済みなので、すぐ使えますよ」とオーナーの天野さん
街の雰囲気に合わせて、家の中にヨーロッパのエッセンスを取り入れる人も多いとか
ヨーロッパ気分が味わえるランチ&スイーツを探しに
坂を下り、エルム通りを歩いてみる。
小路に入るとCosta del Sol(コスタ・デル・ソル)という、一軒家風スペイン料理店を発見した。さっそく中へ。
ホタテの貝を使って造った内装の白壁にスペインの陶器が飾られ、雰囲気も抜群
おじゃましまーす。さっそく「ミックスパエーリャ(パエリア)」を注文。
「1人分の小鍋でも出しているので、1人様でも気軽にいただけますよ」とスタッフの女性。
ランチは1,700円でサラダ、デザート、コーヒーor紅茶が付くのでお得!
パエリアを口にすると、エビ、ムール貝、イカ、チキンなど大きな具の風味が口いっぱいに広がった。
本場で修行したシェフが、スペインの味を忠実に再現している
お米は国産のものを使いパラっとした部分とおコゲの食感の違いがグッド!
「おコゲは、こちらで、取りますよ」とこの心遣いも嬉しい。
今度はスイーツを!店のすぐ斜め前にパティスリー「Pion」という洋菓子店が。
どうぞ、どうぞとスタッフのみなさんが笑顔で歓迎してくれた
地元ならでは!のものを伺うと、大倉山在住の菅野さんご夫婦がベランダで養蜂している「菅野養蜂所」で作られた地産のハチミツを使った商品を紹介してくれた。
横濱大倉山昭和のまどれーぬとエンガディーナ。
これらの7個の焼き菓子が入ったセット1250円がおすすめ!
「まどれーぬ」はやさしいハチミツの味わいがじゅわっと溢れてくる。「エンガディーナ」は、オレンジピールの爽やかさとクルミの香ばしさにハチミツが色を添える贅沢なお味。しかも、記者のオフィスの近くのハチが運んできたミツとは感動だ!
「大倉山」は378円(左)、「ギリシャの神話」420円(右)は見た目も個性的
ケーキもお土産に購入。「大倉山」はマツボックリと木の葉をイメージしたチョコレートケーキ。「ギリシャの神話」は白い建物と岩をイメージし、フランボワーズが華やかに香る逸品。
誕生日用のホールケーキや定番メニューから季節のケーキなど種類豊富
こんなところにも地元愛とギリシャの風を感じられるのだった。
今度はレモンロードの方へ行ってみると、和風の店を見つけた。和菓子屋の「御菓子司 大倉山青柳」だ。
店内には「第二十一回全国菓子博覧会名誉総裁賞受賞」の文字が躍る。
「大倉山の梅最中」(1ヶ150円)が受賞したそうだ。
「昭和27年から大倉山で営業しているんですよ」丁寧なスタッフの対応も印象的
最中(左)と、港北区産の「浜なし」を使った「浜梨物語(200円)」(右)も人気(7月~11月中旬限定)
大倉山の梅最中「紅梅」は白餡に梅肉の酸味がほのかに香る
最中のパッケージには大倉山記念館が描かれている。梅林公園の梅にちなんだ最中は、「紅梅」のほか、栗と白餡を練りこんだ「白梅」と、大納言が味わい深い「寒梅」と3種類があった。
ここでも地元愛を感じられる御菓子に出会えた。大倉山のオリジナリティはハンパない!