ターミナル駅ではない港南台に髙島屋がある理由って?
ココがキニナル!
昔から疑問。なぜに港南台駅に髙島屋が? 髙島屋の売上は横浜店が日本一のようですが、港南台店の売り上げも含まれる? 港南台店の売上の割合は? ニトリもキニナル(hamachanさん、浜っ子五代目さん)
はまれぽ調査結果!
ニュータウンとして発展した港南台に出店。全国の髙島屋で横浜店は単店売上日本一。港南台店は横浜店の販売部のひとつで売上割合は横浜店全店の約7%
ライター:紀あさ
髙島屋全店で売上ナンバーワン! 横浜髙島屋
キニナル文中の「髙島屋の売上は横浜店が日本一」は本当なのか。
ここで、髙島屋の店別売上高を見てみよう。
【表1】2016(平成28)年5月の第150回株主総会招集通知より
横浜店、堂々の1位! ところがこれには注釈がつく。
注記に、横浜店の売上高には港南台店の売上高を含むとある
つまり、表1の『横浜店』の1420億円という売上は「横浜店」と「港南台店」を合算したものということになる。さらに言うと、「横浜店」には「タカシマヤフードメゾン新横浜店」と「タカシマヤスタイルメゾン海老名店」の売上も含んでいるそうだ。
さらにキニナル横浜店と港南台店の割合だが、別資料に「港南台店」単独の売上が記載されている。
【表2】2016年(平成28年)2月期決算補足資料より
表2の「横浜店」の売上高1320億円は「横浜店単店」「タカシマヤフードメゾン新横浜店」「タカシマヤスタイルメゾン海老名店」の3店分を合算した数字。これに「港南台店」(99億6800万円)を足すと、表1の『横浜店』全体(1420億円)の価に等しくなる。つまり『横浜店』全体に占める「港南台店」の売上割合は7.02%。
ちなみに、JR東日本発表の2015(平成27)年度のJR各駅における1日平均の乗車人員は、横浜駅が41万1383人なのに対し港南台駅は3万2136人。横浜駅はJR以外の鉄道乗客も1日あたり約70万人いると考えると、港南台駅の乗客人数の割合は3%以下。これで7%の売上ならば、港南台店はかなり健闘しているといっていいのではないだろうか。おそらく、徒歩圏の常連客も多いのだろう。
ところで、数字に強い方だと、表1と表2を見比べて「もしかして横浜店単店の場合は、髙島屋全体の中のナンバーワンではないのでは?」と疑問に思われたかもしれない。
あれ?(※フリー画像より)
そんな疑問を笑顔で解消してくれた村山さん。
「単店の売り上げでは横浜店が一番ですよ」
横浜店にタカシマヤフードメゾン新横浜店とタカシマヤスタイルメゾン海老名店の売上も含んでいたのと同様に、他の各店にもそれぞれ含まれる売上があり、それらを除いた単店としての数字ではナンバーワンだそうである。
ほっと安心。
その髙島屋、日経流通新聞発表の昨年度全国百貨店売上ランキングのトップ10をみると、4店という最多の店数を髙島屋が占めていた。理由を聞くと「髙島屋には本店がないのです」と意外な回答。
髙島屋では本店はないが、日本橋店、横浜店、新宿店、大阪店、京都店の5店が旗艦(きかん)店として位置づけられており「本店はありませんが、旗艦店が東西のいい場所にありバランスがよいのだと思います」とのこと。なるほど納得。ちなみに他百貨店の上位店はすべて本店だった。
横浜店は、旗艦店のひとつ
旗艦店の中でも横浜店が首位な理由としては、来店客数がダントツに多いことによるのだそう。
「1日あたり平日で約8万人、休日だと約10万人ほどです」と、びっくりするような数字だ。
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