幻のトンネル「東京6」? 東名高速道路下にあったトンネルはどこに消えたのか?
ココがキニナル!
東名高速道路の下をくぐれるトンネルが東京料金所付近にあります。しかし、東京5トンネルの次が東京7で、6がありません。なにかあったら面白そうです!(向かいの丘さん)
はまれぽ調査結果!
トンネル「東京6」は高速道路の管理用の地下通路。5と7の間に高速道路建設の際に川を付け替えたトンネルはあるが、入り口が埋められた理由は不明
ライター:小方 サダオ
東名高速道路の下をくぐるトンネル(つづき)
頂上から先は下り坂になり、その先に「東京7」のトンネルが姿を現した。
下り坂の先に・・・
「東京7」のトンネルがあった
そこから先は高速道路は高架橋になっていて、東京3、4、5、7のような形で高速道路下をくぐるトンネルはなくなり、尻手黒川道路に合流した。
尻手黒川道路
東京3~7の位置関係。「東京6」はない
「東京5」の次は「東京7」となっていて、「東京6」は見当たらなかった。やはり投稿にあるように「東京6」は存在していたものの、埋められてしまって跡形もなくなってしまったのだろうか?
周辺住民は「幻のトンネル」の正体を知っているのか?
道を戻り、近隣の住民へ聞き込みを始める。
「1968(昭和43)年ごろの高速道路の建設時に、工事現場内の現在料金所があるあたりの下に、地下トンネルがあり、そこを通行していた」との話をしてくれた中年男性がいた。
現在の東京料金所。建設中の料金所の下あたりに地下トンネルがあったという
さらにトンネルの西側に移動し、古くからこの地に住む男性に伺うと「会社と料金所を結ぶ従業員のための地下トンネルがあるらしいから、料金所の建設中の地下トンネルを作っている現場だったのでは?」と教えてくれた。
東京料金所を管理するNEXCO中日本エクストール横浜株式会社と料金所を結ぶ従業員のための地下トンネル
NEXCO中日本エクストール横浜株式会社
NEXCO中日本エクストール横浜株式会社の廣原さん
そこでNEXCO中日本エクストール横浜株式会社の廣原美喜雄(ひろはら・みきお)さんに、前出の「会社と料金所を結ぶ従業員のための地下トンネル」について伺うと「料金所へ向かうための安全通路はありまして、事務所と料金所のブースを結ぶ地下トンネルになっています」とのこと。
地下トンネルはNEXCO中日本エクストールの事務所と料金所の間(青線)にある
従業員は地下トンネルを通してブースと事務所を行き来する
その安全通路を見せてほしいと伺うと「保安上の理由で公開することはできません」とのことだった。
この安全通路は、「東京5」と「東京7」の間、「東京6」が配置されそうな位置にある、料金所の近くのトンネルには間違いないが、会社と料金所の間専用の短い距離であり高速道路の下を貫通しているものではないので、前出のように住民が「通行する」ことは出来なかっただろう。しかも建設中現場内には一般人は入れないはず・・・。やはり「東京6」にあたるトンネルではないだろう。
広いスペース内に作られた東京料金所