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海辺にたたずむ「使用中止」踏切は何のため? 塩を運んだ中区かもめ町の線路を辿る

海辺にたたずむ「使用中止」踏切は何のため? 塩を運んだ中区かもめ町の線路を辿る

ココがキニナル!

中区かもめ町に「使用中止」と書かれた踏切があるのですが、かつて何に使われていたのでしょうか?気になります(とぽさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

かもめ町の踏切は、2005年まで利用されていた引き込み線「国際埠頭専用線」のためのもの。専用線は休止中だが、南本牧ふ頭の開発が進めば復活もありえる?

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ライター:はまれぽ編集部

塩を運んだ鉄道の現在と未来
 


「使用中止」踏切がある線路の役割とは?
 

この線路の正式名称は「国際埠頭専用線」。貨物輸送を専門にする神奈川臨海鉄道が、2005(平成17)年まで専用車両で工業用の塩を輸送していた。貨物列車は国際埠頭から横浜本牧駅に合流し、上越線で群馬県渋川市の渋川駅まで運んでいたのだという。
 


こちらの工場で行われるソーダ電解の材料に、大量の工業塩が必要だった

 
つまり、線路の反対側は横浜本牧駅につながるはずだが、この専用線は現在使われていない。いったいどのような様子なのか、確認してみることにした。
 


この先はどこに続いているのだろうか

 
横浜本牧駅までつながっているはずの線路だが、やはり道中はごみも多く、使われている気配はない。
 


当然、線路部分は立ち入り禁止

 
線路は車道とも並走したり、交差したりしながら続いている。車道部分は車が走りやすいようにするためかコンクリートで埋められており、列車が走れる状態ではなさそうだ。
 


過去に見た
山下公園の廃線跡と似た状態
 

こちらの踏切も「使用中止」の状態

 
やはり列車が走ることは想定されていないようで、大きなマットレス(!)が放置されている箇所もあるなど、基本的には荒れた状態の線路だったが、ある位置からは様子が変わる。
 


雑草が生えた線路が、ある場所を境に・・・
 

急に整備されている

 
バラスト(敷石)も綺麗で、今にも電車が走ってきそうな雰囲気になった。だが、もちろん何も走ってはいない。これはどういうことなのか。
 


途中からはフェンスが張られ、線路沿いは歩けない箇所も
 

線路の上には、2017年に開通した「南本牧はま道路」が掛かっている

 
真新しい高架の「はま道路」と並んで続く線路は、その後首都高湾岸線と道路が合流する形で大きく右に曲がる。
 


この辺りも線路はきれいに整備されている

 
ここから先には三菱重工業の本牧工場を始め、大きな工場などがあるエリア。車の出入りも多いようで、踏切が設置されていた。



続々出現する「使用中止」踏切

すぐに見えてくるのが「三菱重工業(株)横浜製作所本牧工場」。広い敷地の工場は絶賛稼働中だが、踏切はどれも使用中止。
 


車の出入りも多そうで、列車が走っていたのが想像できない

 
この工場の敷地には入り口がいくつかあり、それぞれに踏切が設けられているようだ。
 


こちらには遮断機もあった
 

線路部分にはロープが張られていて、「使用中止」を強調

 
そんな工場前を通過した線路は、道路を横断する形で反対側へと延びていく。そろそろ「専用線」の旅も終点が近いようだ。
 


車の交通のためか、車道上の線路は埋められている
 

ここには警報機もないが、踏切には違いない

 
専用線が単線で走るのはここまでだ。
 


こうして道路を横断した線路が・・・
 

広い敷地に進んでいき・・・
 

他の線路に合流。ここが「国際埠頭専用線の始点」

 
線路沿いを歩いても列車は一台も通らないままに、ここまで続いた専用線。かもめ町の踏切から30分以上歩いてたどり着いたのは神奈川臨海鉄道の「横浜本牧駅」だ。
 


現役時代は、ここからさらに群馬県渋川駅まで列車が走っていた

 
かもめ町の踏切が担っていた役割や全体像は分かったものの、使われていないはずの線路なのに、一部綺麗に整備された箇所があったことは、ちょっとキニナル。
こちらについても調査してみることにした。