横浜で保護された天然記念物のリュウキュウヤマガメ!発見したカメショップの店長を直撃取材!

 ココがキニナル!
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横浜の神社で保護された、沖縄に生息する、国指定の天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメ。保護したカメショップの店長にその時のキニナル様子を聞いた!(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
保護された天然記念物のリュウキュウヤマガメは、どの施設に保護されたのか公表されていない。また、佐藤さんは、カメの紹介が長すぎるくらい少し変な人だが、カメへの深い愛情が感じられた。
ライター:はまれぽ編集部
	およそ100匹のカメを販売、里親募集も
	 
	物心ついたときから、家でカメを飼っており、カメの専門誌が置いてある環境で育った佐藤さん。かめんちゅを始めたのも自然なことだった。
	かめんちゅは元々、2006(平成18)年からカメの雑貨用品を専門にインターネットのみで販売をおこなっていた。
	 
	
	
	今もカメ雑貨の販売を行っている
	 
	2011(平成23)年、佐藤さんはカメの生体やエサ、グッズなども扱う店を構えることになった。そこで、驚いたのは、なんと、かめんちゅでは自家製でカメを繁殖させ、販売を行っていること。佐藤さんは「自家製繁殖は企業秘密です」と、ニヤリと笑って教えてくれた。
	店頭には、エサや雑貨、飼育用品しか並んでおらず、生体は店の奥にいる。生体数は、およそ100匹とのこと!
	
	また、かめんちゅは飼いきれなくなったカメの引き取り(有料)と里親募集も行っている。
	 
	
	
	このパーテーションの奥に100匹・・・
	 
	生態を購入するには、かめんちゅのホームページに掲載されているカメの情報を確認する必要がある。1匹1匹の丁寧な説明と、孵化の映像、食欲確認映像が掲載されているので、カメ飼育初心者でも安心だ。もちろん、特にこだわりがない方は、かめんちゅに直接行き「元気なカメを!」と伝えると、佐藤さんがオススメしたいカメを選んでくれるそうだ。
	受け取りは、カメのことを第1に考え、店頭のみ。発送は行っていないとのことだ。
	
	そこで、かめんちゅで販売しているカメと里親募集をしているカメを特別に見せていただいた。
	 
	
	
	アッサムセタカガメ(かめんちゅ販売価格:6万5000円)
	 
	バングラデシュ北部に生息する「アッサムセタカガメ」は、国内での販売と繁殖がかなり珍しいカメで、甲羅の突起がポイント。
	オスはおよそ15cm、メスはおよそ20cmに成長する。現在30人が予約を待っているという人気のカメだ。
	 
	
	
	チュウゴクセマルハコガメ(かめんちゅ販売価格:1万9800円)
	 
	こちらのカメは、佐藤さんのご厚意で、エサを食べているところが見られた。一生懸命食べる、かわいい食事シーンをぜひ動画でご覧いただきたい。
	 
	
	
	タイワンセマルハコガメ(3万円で販売されていたが今は種親として活躍中)
	 
	このタイワンセマルハコガメは、小さいときから佐藤さんの手でエサをあげ続け、その結果、”手乗りカメ”になったそうだ。「もうかわいくて、かわいくて」とカメ愛が止まらない佐藤さん。
	 
	
	
	里親募集中のミシシッピアカミミガメ
	 
	かめんちゅでは現在、6匹のカメの里親を募集しており、希望者はホームページでいくつかの質問に答える必要がある。その後、佐藤さんが適切だと思った里親に店頭まで来てもらい、引き渡される。
	時間はかかるものの、過去127匹のカメが100%の成立率で里親に引き渡されている。
	
	この他、カメが孵化した時の映像をDVDにしたものや、卵の殻を保管した”卵ビン”を販売。
	 
	
	
	通常1500円で販売している卵ビン。1万円以上のカメを購入すれば無料で付いてくる
	 
	かめんちゅで販売されているカメは、大きくなると販売をやめ、種親になるので仕入れることがないという。
	無駄な仕入れをしないという徹底した販売方法は、カメ愛が深い佐藤さんだからできるのだろう。
	 
	 
	 
	取材を終えて
	 
	たまに見かける、生き物の密輸や不正流通のニュース。飼いきれなくなってしまい、野外に放されてしまった動物の被害は深刻な問題だ。
	
	動きが遅く、甲羅があり頑丈だと思われがちなカメは、密輸や不正流通がしやすい上、マニアの中で高額で取引されるため、狙われやすい。
	また、大きくなりすぎてしまったり、引っ越しや飼い主が亡くなったりなどの、人間側の理由で飼いきれなくなってしまうこともある。
	そして、近くの川や公園などに捨てられ、環境に適応できないと死んでしまうのだ。
	 
	
	
	ペットは、かわいいだけでは飼えない
	 
	佐藤さんは、「飼えなくなってしまうことは仕方がないですが、次に飼ってくれる飼い主につなげることが大事です。今はインターネットで募集をしたり、SNSを利用して情報の発信ができる時代です。上手に活用してほしいですね。また、困ったら専門店や動物園でも引き取りをしていますので、相談をしてください」と話してくれた。
	
	かめんちゅを取材する以前は、「小さいカメだったらかわいいし、手軽に飼えそうだな」と思っていた筆者だが、取材をするうちに、飼い主としての責任を全うしなければならない覚悟が必要だと感じた。
	なかには、引き取り先が決まらず、飼い主がペットを殺めてしまうこともあるそうだが、1番ストレスやリスクがあるのはペットだ。やはり次の飼い主につなげることが命を救うことになる。
	 
	
	
	1つ1つの命を大事に
	 
	今回、リュウキュウヤマガメが無事に保護されたのは、佐藤さんのカメ愛や星川杉山神社職員の優しさの賜物だ。
	リュウキュウヤマガメがどこの施設に保護されたかは公表されていないが、佐藤さんは「元気に過ごしているか知りたいです。協力してくれた神社の方々と喜びを共有したい」と、どこまでも深いカメ愛を感じた取材になった。
	 
	 
	ー終わりー
	 
	 
	取材協力
	かめんちゅshop KEEPER 2号店
	※2019年12月24日から2020年2月までは店のリニューアル準備期間でお休み中です。
	 詳しくはホームページをご確認ください。
	http://turtlekeeper.jp/index.html
	住所:神奈川県横浜市港南区東芹が谷10-13むつみマンション1F
	TEL:045-443-5755
	メール:turtle@aqua.
	営業時間:【月~土】12時~17時
	     【日曜日】11時~23時
	     【定休日】毎週火曜日
	
	











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