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【横浜の名建築】春日神社

ココがキニナル!

横浜にある数多くの名建築を詳しくレポートするこのシリーズ。第25回は、港南区日野中央にある『春日神社』900年の歴史を誇るこの神社は、名工の手による彫刻やご神木など、多くの魅力にあふれていた。

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ライター:吉澤 由美子

ご神木のある社叢林



神社の入口にあたる鳥居は、丘の下を流れる日野川にかかる橋のたもとにある。
 


鳥居の先に朱塗りの橋


鳥居近くには、鹿の彫刻がある春日灯篭や庚申塔がある。
 


後の木が育ち、庚申塔を抱きかかえているよう


鳥居の先は社叢林に囲まれている。
 


正面の急な階段は男坂
 

隣には女坂と呼ばれるゆるやかな坂


社殿の横、神楽殿の奥には、夫婦木と呼ばれるご神木がある。

最低でも樹齢200~300年は過ぎているシラカシとウラジロガシの2本が、固く根をつないでいるもの。
 


3mほど隔てられながら支え合う夫婦木


宮司の松本さんが幼かった頃、結び合った部分は土に隠れていた。風雨によっていつしか地上に姿を現し、良縁をつなぐご神木として知られるようになった。
 


夫婦木はどちらもドングリの実をつける。拾って大事にしたらご利益がありそう




見事な彫刻の社殿



社殿は奥の本殿、手前の拝殿、その間を幣殿(へいでん)がつなぐ権現造り。柾目で緻密な良質の木材を使った精緻な彫刻が各所に施されている。

中でも圧倒的な存在感を感じるのが、拝殿正面の龍。
 


力のある目、めくれ上がった口元、広げた指と爪、強そうな鱗……。思わず見とれる


社殿から張り出した部分は向拝(ごはい/こうはい)という参拝のための場所で、ここには力の入った彫刻が配される。春日神社の龍は今にも動き出しそうな迫力があり圧巻だ。
 


龍の口の中まで彫られている
 

龍の背面には、名工、後藤利兵衛の名が刻まれている