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保土ケ谷区和田町の主要スーパー2店舗閉店! 住民の暮らしはどうなる!?

保土ケ谷区和田町の主要スーパー2店舗閉店! 住民の暮らしはどうなる!?

ココがキニナル!

相鉄線和田町駅近くのスーパーキタムラが1月6日、マックスバリュ和田町店も1月15日に閉店。和田町にとっては主要スーパー2店がほぼ同時に閉店との事態に近隣住民の声などをレポートして(ヤングさん)

はまれぽ調査結果!

長らく地元に親しまれてきたスーパー2店舗の閉店は、やはり住民にとって大きな痛手のようだ。だが、各人各様が対応策を案じる中、隣り駅の上星川にもうすぐできるサミットに希望を託す人々も多い。

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ライター:結城靖博

「行政の問題だ」と訴える60代男性の声


 
店先に並ぶ商品と閉店告知の貼り紙をしげしげと見つめている男性がいた。声をかけると、お年は68歳でこの町に住んで40年。先ほどの男性同様釜台町に家があり、キタムラとマックスバリュを使い分けていたのも同じ。「キタムラは品質が良く、マックスは安かった」そうだ。そしてやはり、「クリエイトができて助かった」という。

「商店街の中だって魚屋も八百屋もなくなって、すっかり昔と変わってしまった」と男性は言う。
 


商店街にはきれいなコンビニや飲食店もあるが、こうした一角もある

 
「もうちょっと行政も策を講じてほしい。大規模小売店法で昔ながらの地元に根付いた小さな店がダメージを受けて、結局困るのは地域の住民ですよ。駅前の店はインフラのひとつなんだから、生活者のことをもっと考えて、行政は中小の小売店こそ支援するべきだよ」

男性は舌鋒鋭く自論を説いて、颯爽と去っていった。
 


思わず後ろ姿に頭を下げてしまう

 
 
 

社会の変化を熱く分析する40代男性の悲鳴


 
比較的若そうに見えた男性にも声をかけてみた。だが、年齢を聞くとすでに40代。この辺りに住んで十数年だという。
お話が進むうちにだんだん声のトーンが高まり、話に熱を帯びてきた。
「今やこうした店が地域の人口や年齢層とマッチングしなくなってきている。皆、大型ショッピングモールに車で乗り入れ、週に1回大量に買い込む。重たい買い物袋さげて歩いて買い物する人なんて、もう少ないでしょ。私はちがいますよ。私は時代に逆らっていつも買い物袋を持ち歩き、こういう店で買っています。ただ、マックスと比べるとキタムラは高かった。だからマックスにはいつも大行列ができているじゃないですか」
 


閉店前日のマックスバリュ

 
確かにこの日もマックスバリュにはひっきりなしにお客が出入りし、店の前にはたくさんの自転車やバイクが並んでいた。
だが、そのマックスバリュも明日閉店すると伝えると、男性は大きな目をさらに大きく見開いて「えーっ!!」と悲鳴を上げた。
「ダブルでなくなるのは非常に困る。いや、もう生活ができなくなる。こうなったらいっそ西谷(にしや)に引っ越したくなってきた」

ちなみに上星川のさらに一つ先の相鉄線西谷駅は、昨年2019(令和元)年11月に相鉄新横浜線が開通し、JRとの直接乗り入れが可能となった。

動揺させてしまったようで恐縮するが、むしろ「教えてくれてありがとう!」とお礼を言われる。そして駅前通りを上星川方面へ向かって、何か意を決したように去っていった。
 


彼が向かっていった先にはコンビニぐらいしかない

 
 
 

やがて静かにシャッターが下りてゆく


 
17時前、店頭に並べられていた商品も中にしまわれ、ゆっくりゆっくりスーパーキタムラのシャッターが下りていった。
 


まるで終幕を迎えた舞台の緞帳(どんちょう)のように
 

シャッターを閉めた後の店先に足を止め、貼り紙を読む人が時折いた

 
そのうちの一人の初老の男性に声をかけると、「朝は9時ごろから店を開け、夜は遅くまで開いている便利な店だったのにね」と残念そうに呟いた。