検索ボタン

検索

横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

前横浜市長 中田宏さんを徹底解剖!

ココがキニナル!

『政治家の殺し方』で話題の前横浜市長の中田宏さんってどんな人?

  • LINE
  • はてな

ライター:吉澤 由美子

市長を辞めてからまず行ったのは事務所の片づけ

―市長職を辞めてからは何をされていましたか

2009年に辞めて、2010年から大学の教授やっていますね。あとは講演です。

―教授になるまでの期間は、なにかやっておられましたか

事務所の片づけとか(笑)
国会議員時代の議員会館から引き上げてきたダンボールすら全然開けてなかったんですよ。50箱くらい。市長やっている間は時間がなくて。それで半年くらい事務所の整理をしていました。その頃からあちこちで講演させていただいて。忙しかったですね。
 


中田さんはわかりやすい言葉を選び、表情豊かに語ってくれた

 
―最近、大阪市の特別顧問に就任されました。今後国政にとか、もう一度横浜市長にということはお考えになっていますか

まったく考えてないです。日本社会に活力を戻すためには相当に思い切った改革をしないと、国民は本当に生きていけなくなる。諸改革を進めていくのは、求められる中でやらないと力が発揮できないということは、横浜市長で得たひとつの経験ですね。僕はいずれにしても日本社会の活力を取り戻すために、これからも社会のための仕事はしていきたいとは思っていますから、そういう意味では求められる中で一生懸命やるというのが今の考えです。

―市長の多選はよくないとのお考えをお持ちですが、間にほかの方が市長を務められたら、その後で再び市長になるというのは多選ではないですよね

理屈的にはその通りだと思います。ひとりの人が長い間やり続けるのはダメ。市役所は腐ります。本当に腐る。

―現在の収入源はなんですか

大学の教授職と講演などですね。
 


行政改革によって横浜市の借金を大きく減らした実績は
他都市でも注目を集め、講演も多く依頼された

 
―大阪市の特別顧問についてはいかがですか

特別顧問は新幹線普通席の交通費と日当だけが出ます。

―だいたいどのくらいの収入がありますか

昨年の確定申告は、700万円くらいです。頓着してないですね。

―削減した時の市長の給与よりも少ない感じですか

年収で比較すれば、どっこいどっこいですね。

―今は横浜にもけっこういらっしゃいますか

そうですね、大阪は週1回だから、事務所のある横浜と東京中心ですね。

―読者さんからの質問で、市長時代に会員制サウナやキャバクラには行きましたかというのがあります

ジムは行きますね、スポーツジム。キャバクラは、好きではないですね。無駄なお金に思えてしまう。カラオケには行きます。
市長時代の2年目3年目は特に建設関係の入札制度を改めたことからもう、さんざんあちこちで飲み歩いているって、言われていましたけど、実際にそんな時間はなかったですね。
 




海外視察も原因はオール与党

―現在の横浜市政に関して、どう思われていますか

財政に関して最低限守り抜くということは継続してくれていると思います。福祉にせよ、教育にせよ、緑を守っていくことにせよ、財政が破たんしたら終わりなんです。また借金を増やすような財政になったら要注意ですね。
元に戻そうという勢力は活発に動いていますよ。バスの運転手の公務員採用などが再開されているようです。


―去年の11月に、18人もの横浜市議が海外視察に行きました。大人数であること、ビジネスクラスを使ったこと、サッカーをしたこと、海外視察の報告書提出が半年後となっていることなど、市民との意識差が大きいと感じているのですがいかがですか

議員は特に、みんなでやれば自分ひとりが悪いわけではないという心理構造の中でやっていることがいっぱいあります。だから、横浜市の職員の給与を削っている時も、議員は自分たちの給与を削ることを自分たちでは言い出さなかった。
 

市長が給与を削ることに対しても、実は異論が出ました。それが自分たちのところに矛先として向かってくるから。だけど、矛先が向いても議員たちが自分で給与を下げるとか手当の見直しをするということにつながらなかった。これも長く続いてきているオール与党の議会の意識ですね。


―市民の側からなにかできることはありますか

選挙のカラクリは本の中で書いたように、定数が6~8人だと順位の入れ替わりはあったとしても、これはけしからんという人を落とすのは難しいですね。

ただ、声を上げ続けるのは大事なことです。議員の行動に対して声を上げ続ければ、議会の中で議論は出てくるでしょうし。



取材を終えて

壮絶な横浜市長時代の体験を、構造が生んだものと一貫して冷静に話してくださった中田さん。横浜市の財政を健全化した実績は、その戦いの中で成し遂げられたものだった。

改革を行う政治家にどんな攻撃が行われたのかがわかる『政治家の殺し方』と今回のインタビューは、情報に対して継続的な興味を持ち続ける大切さを教えてくれた。


― 終わり ―


中田宏公式Web

http://www.nakada.net/

※「BusinessMedia 誠」というサイトには、『政治家の殺し方』(幻冬舎)の詳細な抜粋がある。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1112/20/news008.html
 


「芸能人じゃないから、普通のサインだけどいいのかな?」と言いながらサインをいただきました

 

この記事どうだった?

  • LINE
  • はてな
コメントする
  • きれいごとを並べているだけの文章ですね。ホントの事を知ったら皆ビックリしますよ。市制や国政以前の話で、人格的欠陥が最大の問題。インサイダーから人命軽視まで…。政治家は人格基礎!

  • 公平に見て、1期目は評価できたと思います。高秀市政の停滞を破ったのですから。だが、2期目は本当にひどかった。馬脚をあらわしたと言うことで、Y150など、「開国博」だったのですからひどい。開国を主催できるのは国しかないはずなのに、驕りで、当然失敗したのです。前回の衆議院議員選挙で落選しましたが、選挙民も馬鹿じゃないよね。

  • この給与明細は、町田市長選挙政治資金パーティー事件が発覚して、仕方なく3ヶ月だけ半額にした時の明細じゃないか。こんな特殊な期間の給与明細を持ち歩いて「横浜市長時代の給与は45万円でした」などと言うのは詐欺師の物言いだ。横浜市民を馬鹿にするな。

もっと見る

おすすめ記事

横浜市の中学教科書が一本化される問題とは?

ステッカーの制作現場に潜入! ノベルティや看板の制作なら井土ヶ谷の「株式会社グランド」

  • PR

林文子横浜市長を徹底解剖!

特典あり

地域の人、飲食店を営む人たちに愛される老舗酒店。全国の蔵元に直接足を運び実現した豊富なラインアップ!

  • PR

糖尿病を始めさまざまな疾病に対して豊富な知識と経験から最適な治療を見出す「陽和クリニック」

  • PR

思わず働きたくなる! 社員満足度ナンバーワンを目指し、業界の“当たり前”に挑戦し続ける横浜の運送会社

  • PR

新着記事