東神奈川駅西口のCycle Treeと書かれたかっこいい建物は何?
ココがキニナル!
東神奈川駅西口のイオンの裏側にCycle Treeと書かれたかっこいい建物があります。ガラス張りの立体自転車置き場のようなものなのですが、いったいなんなのか調査お願いします。(ハマ太郎さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
JFEエンジニアリング株式会社の独身寮に併設された機械式立体駐輪場だった。簡単に入出庫できるサイクルツリーは川崎駅前などでも稼動している。
ライター:山口 愛愛
この木何の木?キニナル自転車の木!
JR東神奈川駅より徒歩約4分。投稿いただいた場所に足を運んでみると、突如ガラス張りの半円柱の塔が現れた。
高さは20mくらいあるだろうか。ガラスの中には建物の中心から放射状に整列している自転車が見える。10段積みになっているようだ。
「Cycle Tree」と表示がある、無人のタワー
夜間はLED照明でスタイリッシュな建物が一際目立つ
このデザインに目を奪われるが、周りを見てみるとマンションのような建物とつながっていた。一体、これはどんな目的で建てられたものなのだろうか。
調べてみると、「JFEエンジニアリング株式会社(横浜本社は鶴見区末広町)」が管理しているらしい。担当者にアポを取り、案内していただくことに。
「Cycle Tree」とつながる建物に通されると、入口横にはホテルのロビーのような応接スペースが。意外にもここは「JFEエンジニアリング株式会社」の独身寮だった。
物流システム部営業室の富山さんと技術室の松尾さんが建物について説明をしてくれた。
この会社は、パイプラインなどのエネルギー関連分野、ごみ処理などの環境関連分野、橋梁などの鋼構造分野、産業用機械システムと、多様なニーズに応えているエンジニアリング企業。横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋の建設にも携わり、横浜の活性化に一役買っているのである。
この寮で生活し実際にサイクルツリーを使用している松尾智弘さん
まずは、JFEさんの寮とサイクルツリーの関係を伺う。
「当社は、省エネやリサイクル技術を生かして、CO2の削減などの地球環境問題に取り組んでいます。 その商品のひとつが、この機械式立体駐車場のサイクルツリーなんですよ。少ない設置面積で自転車を高収容できます。自転車は車と違いCO2の排出がないので積極的に使ってほしいという思いと、自転車人口が増え駐輪場不足や駅周辺の整備が問題になっていることに着目し、開発しました。
ここは当社の独身寮です。サイクルツリーだけでなく、当社の最先端技術を駆使した建物になっています。ショールームも兼ねているんですよ」(富山さん)
ショールームとして商品の案内や打ち合わせを行えるスペース
テレビモニターにて、寮に備えられた設備(商品)を紹介
ようやく合点がいった。サイクルツリーを開発している会社がアピールを兼ねて寮で使っていたのだった。10階建ての寮は192戸あり、サイクルツリーには100台の自転車を駐輪できるという。
サイクルツリーは平成13年に豊島区の巣鴨駅に1号機が設置され、現在まで川崎駅や登戸駅周辺を含め、14箇所で稼動しているそうだ。
松尾さんは機械設計担当で図面のチェックや施工指示や立会検査を重ねてきた。どのように使うのか、自転車の入出庫をやっていただこう。
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