大貫谷戸水路橋の上からは何が見える?
ココがキニナル!
旭区にある「大貫谷戸水路橋」。普段は渡ることはできませんが、その橋の上からはどんな景色が見えるのか気になります!(ozaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
高さ23mの橋の上からはキレイな景色を見ることができる。特に若葉台団地を一望する眺めが美しかった!
ライター:田中 大輔
横浜を象徴する建物であるランドマークタワーやマリンタワー。いずれも高いところから眺望を楽しむことができるように展望台が設置されているのはご存知の通り。
でも、もちろんそれ以外にもイイ景色を眺めることのできるスポットは多くある。
今回のキニナルでは、旭区にある大貫谷戸水路橋の上からの眺めはどんな? というもの。
通常は登ることができないし、眺めを楽しむための施設ではないが、結構な高さがあって視界良好な感じ。
というわけで、今回は大貫谷戸水路橋の役割や歴史も交えながら、そこからの眺望をお届けしよう。
下から見上げる水路橋
大貫谷戸水路橋があるのは、旭区。国道16号線(八王子街道)と若葉台をつなぐ道路の上を横切っている。
電車だと、相鉄線三ツ境駅か横浜線十日市場駅からバスに揺られていくことになる。
車通りの多い道路の上にあり、人の目に付く場所に架かっている
実際に現地に行ってみると、なかなかの存在感。
この写真を見てピンと来た方もいるかもしれないが、以前「パイプ?橋?鶴ヶ峰にかかる建造物の正体は!?」で紹介した、西谷浄水場が管理する第3鋼路橋と瓜二つ。
コチラは鶴ヶ峰の第3鋼路橋。大貫谷戸水路橋とソックリ
大貫谷戸水路橋を真下から。なんというカッコ良さ
同じ緑色に塗られた水路橋は、第3鋼路橋と同様に男の子の心をくすぐる無骨なデザイン。
下から見上げてもかなり高いのが分かり、上に登ればいいビューポイントになりそうだ。
第3鋼路橋の兄弟!
でも、その前に。
ここで大貫谷戸水路橋の役割や歴史について勉強をしておこう。
水路橋からそれほど遠くない川井浄水場へ
この水路橋を管轄している川井浄水場を訪れ、管理係の岩田さんと遠藤さんにお話しをうかがった。
その歴史としては、「造られた経緯は第3鋼路橋と同じなんです」とおふたり。
この大貫谷戸水路橋と鶴ヶ峰の第3鋼路橋、さらにもうひとつの梅田谷戸水路橋は、すべて同じ水路の一部。相模湖系の水源から水道水の元となる原水を西谷浄水場まで運ぶのが仕事だ。
話を聞かせてくれた岩田係長(左)と遠藤さん
1952(昭和27)年に川井浄水場から現在休止中の鶴ヶ峰浄水場までの導水路を築造したときに3つの水路橋が造られたそうで、まさに三つ子の兄弟というわけ。
構造上も、大きさ以外の違いはないそうで、ポンプなどを使わず勾配だけで水を流す“自然流下”という方式。
ちなみに、川井浄水場から鶴ヶ峰浄水場までは10mで6mm下がるという勾配を維持しているというから驚きだ。水は人が歩くのと同じくらいの速さで流れているそうだ。
鶴ヶ峰浄水場を経由して西谷浄水場まで運ばれた水は、水道水となって鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区、保土ヶ谷区などに配られていく。
逆光に映える大貫谷戸水路橋。第3鋼路橋より精悍に見える
下から見たときに、第3鋼路橋よりもスリムな印象を受けたが、実際には同じ大きさ。
長さも高さも第3鋼路橋よりあるので、そう見えたのかもしれない。