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横浜市内で国内各地のお米が買える、オススメのお米屋さんは?

ココがキニナル!

お米が好きです。スーパーに売ってる米は新潟産などに偏っているので、市内でいろいろな地域のお米が買えるユニークなお米屋さんを取材してください。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

常時10カ所以上の米を取り扱い、市内で唯一の「五ツ星お米マイスター」がいる、旭区の山田屋食糧がオススメ。食生活全般の相談に乗ってもらえる。

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ライター:河野 哲弥

米のことは、お米屋さんに聞け



日本人の食の原点といえる「米」。

本来なら、パンや麺類などと同様、その選択肢がもっと多くあってもいいはず。
そこで、全国のお米屋さんなどが加盟する、「日本米穀小売商業組合連合会(以下、日米連)」に、さまざまな産地の米を扱っている店舗が横浜市内にないか聞いてみた。
 


日米連の公式サイト、トップページ


日米連では、お米に関する博士号ともいえる「お米マイスター制度」を定めているそうだ。その資格を取得するには、商品知識だけでなく、全国の産地情報やおいしいご飯の炊き方など、お米に関するさまざまな知識が求められるとのこと。そして、そのトップクラスである「五ツ星お米マイスター」のいるお米屋さんが、横浜市内に一軒だけあるという。

まさに、今回の投稿のためにあったようなお話。さっそく紹介をしていただき、訪問してみることに。



なぜ新潟県に特化するのか、お米の流通の仕組み



対応していただいたのは、山田屋食糧代表取締役を務め、「五ツ星お米マイスター」の資格を持つ、持田さん。まずは、なぜ新潟県の米が中心に出回っているのか、その事情からうかがってみた。
 


旭区今宿東町にある、同店外観
 

とても丁寧で、分かりやすく話してくださる持田さん


すると、「お米が売れ残った場合の返品リスクが、流通を固定化してしまっているのでは」と、持田さんは言う。例えばスーパーなどでは、お米は約2週間で卸元に返品してしまうそうだ。

このため卸業者は、置いておけば間違いなく売れるという鉄板商品しか、取り扱わない傾向にあるとのこと。こうして、ブランド力を持つ新潟県産の「コシヒカリ」などが好まれ、店先に並ぶことになる。

 


新潟産は本当の「コシヒカリ」ではない?


ところが意外なことに、魚沼産をはじめとする新潟県産の「コシヒカリ」は、本当の「コシヒカリ」ではないのだとか。新潟県では現在、病気に強く品種改良した「コシヒカリBL」という品種を、全県で導入しているらしい。

従って、その年のおいしい米を決める「米・食味鑑定コンクール」では、他県産の「コシヒカリ」が連続金賞受賞を収める結果に。今では、こうした本来の品種を、通称「コシヒカリ・クラシック」と呼んでいるらしい。何だか、かつてテイストを変えたことで消費者が離れ、元のレシピを「コカコーラ・クラシック」として販売した飲料メーカーのような話だ。

それでも新潟産がもてはやされてしまうのは、やはり、実情と離れた認知度にあるのだろう。魚沼産と野沢温泉産が並んでいたら、一般消費者は、魚沼産を買っていくに違いない。売り手側の都合だけなく、消費者の理解不足も、特定産地の米が流通する原因となっているようだ。