ママチャリで国道1号を走るときの注意点は?
ココがキニナル!
ママチャリで1号線走ってみて危険箇所を教えてください。横浜駅前は怖いので歩道橋を利用していますが、自転車の取締も強化されるとのことなので調査お願いします 。(uddyさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
全体的に幅が広く走りやすかったが、横浜駅前や不動坂、藤沢バイパス周辺など渋滞緩和のために作られた自動車向けの道は危険なので要注意!
ライター:はまれぽ編集部
近年の自転車ブームもあって、街中を行く自転車の数はかなり増えた。
普段、移動の足としてママチャリを使っている、という方も多いのではないだろうか。
通勤に自転車を使う“ツーキニスト”と呼ばれる人々も多いようだ。
しかし、自転車を利用する人口が増えるのにともなって、ルール違反をする利用者が増加したのも事実。これを見過ごすわけにはいかないと、警視庁は2011年10月、都内の歩道走行取締りを強化する方針を固め、「自転車は、原則、車道の左側を走る」というルールの徹底を進めた。
そのことが、一部で「自転車は必ず車道を走らなければならない」という誤解を生み、「車道を走るのが怖い」「どう走ってよいかわからない」などの不安につながってしまったケースもあるようだ。
特に、買い物に利用されることの多いママチャリは、重い荷物や子どもを乗せて走ることも多く、事故への不安は大きいだろう。
そこで、投稿にあった国道1号を実際にママチャリで走り、車道走行が危険な箇所や、安全に走るためのポイントを探った。
ママチャリは「軽車両」という扱いだ
実際に走ってみた
今回走るのは、川崎市と接する鶴見区の南武線「尻手」駅近くから、藤沢市との市境である戸塚区影取町のあたりまでの、およそ30kmの区間。
国道1号はところどころで分岐するが、今回は、横浜駅前を通る旧東海道に準じた道を走る。
検証には、普段乗りに使うような、変速ギアがついていないタイプのママチャリを使用した。
なお、取材は土曜日の10時30分にスタート。比較的道路は空いている時間帯と思われる。
安全のためヘルメットを着用
横浜市内の国道1号、約30kmを走る
自転車は車両の中の「軽車両」に位置付けられるため、歩道と車道の区別のある道路では、原則、車道の左端を走行しなければならない。
ただし、下の写真のように、白い1本の直線で示された路側帯は自転車の走行が可能であるため、交通量が多い場合はこの路側帯を走るのがいいだろう。
国道1号は、尻手駅から鶴見川を越え、東寺尾北台へ続くが、どこも道幅が広く非常に走りやすい。
尻手から東寺尾北台あたりはどこも2~3車線の広い道だ
以前はまれぽで紹介した「めがね橋」こと響橋をくぐる
問題なのは、コンビニエンスストアの前などに一時停車の車が多いこと。
自転車が追い越す場合、車線の中央までふくらまないといけない。
一時停車している車の手前でいったん停止し、後続の車がいないのを見計らって進む必要がある。
車通りの少ないタイミングを見計らって進む
こちらも以前はまれぽで紹介した「岸谷の湧水」。
湧水があるのに、わざわざ目の前でミネラルウォーターを飲む
自転車は車道の左側を走るのが原則だが、歩道に「自転車及び歩行者専用」の標識があれば走ることができる。また、「自転車の通行の安全を確保するため歩道通行することがやむを得ないと認められるとき」も歩道を走行できる。たとえば、交通量が著しく多いうえに車道が狭く、接触する可能性が高い場合などがそれにあたる。
歩道にこの標識があれば自転車の走行可能
子安台周辺までは順調に走行できたが、入江周辺に近づくと、一部車道に草がせり出している場所が見られた。上記の標識を確認しながら、状況に応じて歩道を走る必要が出てくる。
ここまで30分程度の道のりだった。
草を避けるため車道中央にはみだすと、交通量によっては危険を感じる
横浜駅に近づくと交通量が多くなってくる。どの車もスピードを出していることが多いので、危険を感じたら歩道を徐行しよう。といっても、歩道はだいぶ狭いので、歩行者がいる場合はいったん降りたほうがよい。
横浜駅付近の歩道はけっこう狭い
信号を渡る場合も注意が必要。
歩道に信号がある場合、自転車は優先的にそちらに従う。
信号機に何の表示もない場合は横断歩道を進むことができるが、信号の脇に「歩行者・自転車専用」の表示がある場合は、歩道の脇にある自転車横断帯を走行しなければならない。
「自転車横断帯」の道路標示部分を渡る