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返還の話があった深谷通信所と上瀬谷通信施設、現状はどうなってる?

ココがキニナル!

泉区の深谷通信所と瀬谷区・旭区の上瀬谷通信施設は、返還の話も出たように聞いていますが、どうなっているのでしょうか。また、その後の土地利用計画は?(海の狸さん、りょ~。さん、ポタリんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

8年前に日米間で返還方針が合意されたが未返還のまま。返還時期は未定。市では国や住民との調整を図りつつ、跡地利用指針等を策定している。

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ライター:沢村 友美

上瀬谷・深谷の米軍基地とは?

現在、横浜市には6つの米軍基地があり、総面積は470ヘクタール(ha)以上に及ぶ。
その概要は「根岸住宅地区が返還されたらどうなるの?」の記事でお伝えした通りだ。
※1ha=1万平方メートル、東京ドームはおよそ4.7ha(4万6755平方メートル)

中でも上瀬谷通信施設は約242haあり、6つの中で最も広い。旭区と瀬谷区にまたがる広大な土地は、1951(昭和26)年に接収され、在日米軍厚木航空施設司令部の管理下に置かれている。
 


上瀬谷通信施設空撮(横浜市政策局基地対策課のウェブサイトより)


一方、泉区にある深谷通信所は面積が77ha 。1945(昭和20)年に接収され、同司令部が管理。
 


深谷通信所空撮(横浜市政策局基地対策課のウェブサイトより)


接収以降は上瀬谷通信施設が電波の受信、深谷通信所が送信のために使われていた。
2004(平成16)年10月18日に行われた日米合同委員会で、市内のほかの4施設と同時に返還方針が合意された。



基地はいつ返還されるの?

その後、実際に返還されたという話は聞かないが、どうなっているのだろうか?
根岸住宅地区の件でもお世話になった横浜市政策局基地対策課を訪ねた。
 


本庁舎とは別のビル内にある基地対策課


担当課長の井上さんと担当係長の井田さんから話を聞いたところ、「上瀬谷通信施設と深谷通信所の両米軍施設は、ともに現時点では返還されていません」とのこと。
また「日米間で返還の方針は合意されていますが、いつ返還されるのかは分かりません」と井田さん。
横浜市としては、市長や市会が国に対して早期返還を要請しているそうだが、未だ実現できていない。

ではなぜ、合意から8年も経つのに基地が返還されないのだろう?
理由を限定することはできないが、その中の一つとして池子(逗子市、横浜市金沢区)の住宅問題を挙げることはできると思う。
 


池子住宅地区周辺の空撮(横浜市政策局基地対策課のウェブサイトより)


日米が合意した内容によると、両基地の返還は池子地区への米軍住宅増設が一連のものとされている。
 


「神奈川県における在日米軍施設・区域の整理等について(概念図)」(防衛省のウェブサイトより)


これに関しては「なぜ無条件返還ができないのか」「住宅増設は断固拒否。池子の自然を壊さないで」など、地元を中心に反対の声が多くあがっている。
そのため、2つの基地の返還だけを他の基地問題と切り離して進めることができずにいる、という背景があるのは確かだろう。



現地はいま、どうなっている?

返還合意後、2つの基地に関連してどのような動きがあったのかを調べた。主な内容は以下の通り。
 


返還合意後、少しずつ状況が変化していることが分かる


さらに現地に行ってみた。