横浜で花火を打ち上げている「横浜 山田の花火」とは!?
ココがキニナル!
横浜の花火を発展させた業者「横浜 山田の花火」を取材してください。(恋はタマネギさん、ootaharaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
山田の花火は開港祭、神奈川新聞、金沢まつりといった横浜で行われる大きな花火大会での打ち上げのほか、店でおもちゃ花火の通年販売も行っている。
ライター:吉澤 由美子
花火といえば夏の風物詩。「毎週のように雪が降る2月に花火?」と不審に思うかもしれないが、寒いからこそ花火で暑い夏を思い出して寒気払いというのも面白い。
横浜港の上空を花火が彩る。暑かった夏の夜を思い出す
それに今の時期だったら花火屋さんは時間に余裕があるに違いない。
ということで、花火大会で打ち上げ、演出を行っている「横浜 山田の花火」株式会社ヤマダ、専務取締役の山田洋右(ようすけ)さんにお話を伺った。
山田洋右さんは4代目
横浜の花火大会の打ち上げは山田の花火
山田の花火があるのは、南区永楽町。伊勢佐木町からも近く、オフィスやマンションが建ち並ぶ場所だ。
「花火」という文字に社名というシンプルな看板
株式会社ヤマダは会社の正式名称で、屋号が「横浜 山田の花火」。
はっきりした資料がないので正確な時期は不明だが、昭和初期に初代の山田阿久利さんが山田煙火店(屋号・横浜山田の花火)として営業を開始した。
当初は横浜市内に花火製造工場も持っていたが、昭和30~40年代に周辺の宅地化が進み工場を続けていくことができなくなった。それからは打上と販売の業務に専念している。
上昇中に尾を引き、開いた中心に芯がある、昇り曲導付(きょくどうつき)八重芯
横浜市で行われている「横浜開港記念みなと祭国際花火大会」、「神奈川新聞花火大会」、「横浜金沢まつり花火大会」というおなじみの大会や、昨年はじめて行われた「横浜スパークリングトワイライト」などの大きな花火大会の打ち上げは、山田の花火が行っている。
高低、大小、色彩が組み合わさった迫力あるスターマイン
それぞれの花火大会は、昔ながらのシンプルなものから、レーザー光線や音楽を組み合わせる演出まで内容はかなり変わってくる。「花火に求められる意味合いが違うので、それに合わせて構成などもかなり変えています」と山田さん。
花火の種類や名前を覚えたいなら、金沢まつりの花火がオススメ。こちらは昔ながらの花火大会で単発の花火もあり、プログラムにそれぞれの花火の種類とタイトルが掲載されているためわかりやすい。
また、大きな花火大会のほか、学校で行われる文化祭、町内会主催の夏祭り、老人ホームなどからの依頼もあるそう。
消防署への届けが必要だが、半径50mほどのスペースがあれば2.5号や3号(3寸)くらいのものを使い、10万円代の予算から楽しめる花火の構成ができるとのこと。