横浜にも秘境ってあるの!?
ココがキニナル!
横浜にも秘境ってありますか?(SH009さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
相鉄線上星川駅から徒歩15分の場所に陣ヶ下渓谷という秘境が存在していた!!
ライター:元弥 きと
読者よりまさかの依頼が舞い込む
秘境と言われてまず思いつくのが、日本三大秘境と呼ばれる岐阜県の白川郷(しらかわごう)、徳島県の祖谷渓(いやだに/いやけい)、宮崎県の椎葉村(しいばそん)。これらはどれもこれも現代社会とは一線を画す別社会を形成している土地である。
以上のことを踏まえて考えてみると、秘境とは簡単に定義できるものではないが、あえて定義するのであれば、「都会では見かけなくなってしまった自然が主役とされている土地」のことを言うのではないだろうか。
しかし、横浜市のような大都市に、果たしてこのような都会に秘境は存在するのであろうか?早速、Googleで検索してみると「陣ヶ下渓谷」(じんがしたけいこく)や「菅田町」、「青葉区」などがヒットした。
Googleで検索で検索してみた
しかしこれだけではまだ情報が足りない。
そこで更に調査してみると、実は陣ヶ下渓谷は歴史ある土地であり、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、和田義盛という武将が狩りの為に陣を張ったことが地名の由来だとされていることが分かった。
そんな歴史のある陣ヶ下渓谷が相鉄線上星川駅から徒歩15分程度という場所に存在するようだ。
そこで我々は、早速現場へと向かった。
秘境を尋ねて
上星川駅に到着し周囲を見渡すが、景色は大都会とまでは言わないまでも、一地方都市の街並みでスーパーも賑わっている。果たして此処には秘境が存在するのだろうか?
それらしき風景は見当たらない
そんな不安を募らせながら陣ヶ下渓谷を目指すことにし、商店街を抜けて交番を右折し、ずぅーっと道なりに歩いていく。案内板に従って橋を渡り公園を抜け、まっすぐ行ったところに陣ヶ下渓谷の入り口を発見した。
我、秘境に到達せり
入口に入ると、森林の向こう側にある環状2号線の支柱が見える。まるで、ジブリ映画に出てくるラピュタのように草に覆われているようで、それは違和感なく風景の一部として溶け込んでいた。
すぐそばに環状2号線が見える
さて、肝心の渓谷はどのようになっているのか?
舗装された山道を歩んでいくと、渓谷に降りる階段を発見。一歩一歩下りていき、渓谷に到着すると、そこには手つかずのままの自然が目の前に広がった。
手つかずの自然が広がる
横浜駅から数駅でこんな不思議な空間が存在しており、非現実な空気に包まれていた。
日常から解き放たれた非日常。
ロールプレイングゲームを実体験しているような感覚がここではありありと感じられた。
渓流は澄んでおり、夏には沢ガニが現れるという。
夏には沢ガニが現れるらしい
私は道無き道に足場を見つけ、渓谷を奥へ奥へと進んでいった。
すると、奥まったところから滝音が耳に入る。興奮を押さえながら、履き物が濡れるのも構わずに泥濘を踏み抜いていくと、奥まった行き止まりに滝があった。