菊名駅近くの住宅街にあるロータリーができた経緯は?
ココがキニナル!
菊名の駅裏側に使われていないロータリーのような場所があります。どのような経緯でこんな道路になったのでしょうか?(Ichiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
東急東横線開通をきっかけに、大正末期から昭和初期に造られた。あの場所が駅前になるはずだった説と街づくりの一環として造られた説が飛び出した!
ライター:田中 大輔
ロータリーのある場所として、真っ先に思い浮かぶのは駅前だ。
駅から各方面へのバス停が並んでいたり、客を待つタクシーの列ができていたり、駅への送迎で来た自動車が回っていたり。
横浜駅西口のロータリー。手前にタクシー、奥にバスが並んでいる
ところが、今回のキニナルによると、菊名駅の裏側にロータリーがあるという。しかも、使われていないというのだから、どうもイメージがわかない。
というわけで、今回は菊名駅の近くにある不思議なロータリーの謎を追いかけてみた。
実は現役。ラウンドアバウトのロータリー
まずは現地へ向かってみよう。
菊名駅は、東急東横線とJR横浜線の2つの路線が通っていて乗降客も多い印象だが、そのイメージに比べ駅前はそれほど華やかではない。
菊名駅東口の様子。派手さはあまりない
道幅もせまく、駅前ロータリーなど造る余裕はなさそうだ。なにしろ、駅前から出るバスに乗る人は駅の階段に並ぶほどのせまさなのだ。
問題のロータリーはというと、駅から歩いて数分のところに発見。
菊名駅東口から東横線沿いに横浜方面へ歩き、最初の踏切(菊名1号踏切)を渡った先だ。
ロータリーには5本の道路が入り込んでいて、踏切側からの1本以外は半円を描くように放射状に伸びている。
これがそのロータリー。中央の生け垣を中心に回るようにできている
住所でいうと、錦が丘という町名の付けられた辺り。
赤い丸がロータリーのある場所(Googleマップより)
周囲は住宅街になっていて、ロータリーはちょっと場違いな感じもする。
周辺にはこんな名前のアパートや・・・
こんな名前の駐車場があったりする。やはり周辺の象徴なのか
このロータリー、少し前に話題になった“信号機のいらない交差点”ラウンドアバウト方式になっているようだ。
ロータリーを中心に伸びる5本の道路は、キニナルには「使われていない」とあるが、意外と車通りの多い現役の道路のようだ。
地元の人なのか、困惑する様子もなくグルリと通って行く