金曜日の夜、野毛に現れる「流しのトランペット吹き」の正体は?
ココがキニナル!
金曜日の夜、野毛で飲んでいたら流し? でトランペットを吹いている男性がいました。トークも軽妙でレパートリーが2万曲以上あるとか? どういう人かキニナります
はまれぽ調査結果!
金曜の夜、野毛に現れるのは武藤コウスケさん。トランペット歴20年以上でレパートリーは、自称2万3000曲! 2階の窓から洗剤をかけられたことも。
ライター:はまれぽ編集部
夜の街に花を添える「流し芸」。ギター弾きや唄い手ならば、よく聞く。
野毛には三味線や和楽器の音色に合わせて唄や踊りを披露する「柳通り流し芸」がある。
「日本のジャズ発祥の地」とも言われる横浜の、しかもジャズ喫茶の草分け「ちぐさ」のお膝下である野毛で、トランペットの流し芸とは確かにキニナル。早速、金曜の夜の野毛に出かけなければ!
週末に現れる? トランペット男
とある金曜日の夜、時間は午後8時を回ったころ。スタッカートの効いたほどよい高音と、流れるような中低音が心地よく響き渡る。その音を辿ると、男はすぐに見つかった。
「いかにも」な出で立ち
街行く酔客も振り返ったり、足を止めたり。せっかくなので、取材の許可をもらって、このままついて行ってみよう。
まず向かったのは、葉巻とカクテルがそろい、大人の雰囲気漂うバー「アンティクァリー」。代表の渡辺さんとは顔見知りらしく、驚きながらも暖かく迎え入れてくれた。
店の雰囲気に合わせ、しっとりしたジャズのスタンダードも
まずは路上で演奏したときに酔客から頂戴した「お気持ち(=投げ銭)」で、ウイスキーを注文。カウンターにいた6人のお客さんのリクエストを聞きつつ、3曲ほど演奏して店を出る。
続いて向かったのは、野毛では老舗のジャズ喫茶「パパジョン」。耳の肥えた人たちが集まる店だけあって、いささか緊張した面持ちで入店。
いざ、パパジョンへ!
店長の島村さんは「3回目ぐらいだっけ?」と言いながら、そっとレコードのボリュームを落としてくれた。野毛にはまだ、こうして流しを受け入れる土壌が備わっている。
動画はコチラ
(YouTubeにリンクしています)※音声が流れるのでご注意ください
そして再び夜の街に出る。
焼き鳥の末広も奥に見える
立ち飲み屋さん「よりみち」で食事をしていた親子連れに声をかけられ、楽器の特徴や吹き方の説明などもしつつ、ビールで交流を深める。
自然と店内に溶け込むトランペット男
はまれぽヘビーユーザーという吉田さんファミリーと記念撮影
そうこうしていると、立ち飲み屋さんの向かいにある「無頼船」から「こっちに来て」とリクエストを受け、呼ばれるまま店内に。オーストラリアから来たという団体客も交えて楽しい時間を過ごした。やはり、音楽に国境はない。
動画はコチラ
「無頼船」での流し1
「無頼船」での流し2
(YouTubeにリンクしています)※音声が流れるのでご注意ください
この日は4軒の店や路上を流したところで終了。そして、そのまま取材の申し込んだところ快諾いただき、彼の「拠点」という野毛小路のダイニングバー「Zoo(ズー)」へ。