かつて相鉄線の上星川と西谷の間に「幻の駅」があったって本当!?
ココがキニナル!
かつて相鉄線の上星川と西谷の間に「幻の駅」があったと聞きました。いつ頃まであったのかと、なぜ廃止されたのかを調べてください。(BANDO_ALFAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
幻の駅は「新川島駅」。理由は定かでないが、資料から推測すると戦時中に影響を受けて休止となり、再開されることなく1960年に廃止になったようだ
ライター:田中 大輔
横浜、平沼橋、西横浜、天王町、星川、和田町、上星川、西谷、鶴ヶ峰、二俣川、希望ヶ丘、三ツ境、瀬谷、大和、相模大塚、さがみ野、かしわ台、そして海老名。
この18の駅をつなぐ24.6kmの路線。それが相鉄本線だ。
横浜から海老名をつなぐお馴染みの相鉄本線
大和市や海老名市、その先の厚木市以西から横浜に出る人にはおなじみのこの路線。
しかし、かつては上に挙げた18駅以外にも駅が存在した、というのが今回のキニナルだ。
実は結構ある相鉄本線の廃駅
実のところ、大正時代に神中鉄道(じんちゅうてつどう)の路線として誕生した現在の相鉄本線には、廃止された駅がいくつか存在する。
廃止された駅はいくつか存在した。画像は現在の西谷駅
平沼橋駅と西横浜駅間にあった古河電線駅、鶴ヶ峰駅と二俣川駅間にあった二俣下川駅、三ツ境駅と瀬谷駅の間にあった二ツ橋駅、さがみ野駅とかしわ台駅の間にあった大塚本町駅、かしわ台駅と海老名駅の間にあった相模国分駅。
そして、今回の話題の主である西谷駅と上星川駅の間にあった新川島駅だ。
当時の神中鉄道の路線図(画像:相模鉄道株式会社)
“幻の駅”があったのは
新川島駅があったのは、西谷駅から隣の上星川駅方面、つまり横浜方向へ10分ほど歩いた場所。西谷商店街を抜けた先、上星川6号踏切がある辺りだと言われている。踏切の近くは住宅地という印象の場所である。
西谷駅周辺は工事中。壁には昭和40年代の写真があるが、手掛かりはなし
周囲に住む人に話を聞いてみると、駅があったことを知っているという人はチラホラいた。
今回取材した中で最年長だった65歳の男性は、「利用したことはないけど、確かにあったよ」と話す。
「まだ小さいころだったから、詳しいことは覚えてないけど」と続けて話してくれたように、駅がなくなったのはかなり前の話のことのようだ。
ここがその踏切。この辺りにかつては駅があったようだ
地図で見るとこの辺りと考えられる(Googleマップより)
複数の人が覚えていると言っているから、新川島駅が当地にあったことは間違いがなさそう。では、いつ造られ、いつ、そしてなぜ廃止になってしまったのだろうか。