2014年午年、横浜でウマい馬肉料理を食べられる店はどこ?
ココがキニナル!
野毛の「ばかなべ浜幸」。なんとなくイメージはわきますが、どんなお店か知りたい/午年なので、横浜で馬肉料理が食べたい(maniaさん、ウル虎の冬さん)
はまれぽ調査結果!
気軽に立ち寄れるハマ横丁の「お富さん」と、予約限定でしか味わえない名物鍋が食べられる野毛の「浜幸」を紹介!
ライター:はまれぽ編集部
早いもので2014(平成26)年もスタートし、読者の皆さまも正月休みを満喫していることだろう。
今年は午(うま)年。おせち料理の食べ過ぎで、「天高く、馬肥ゆる~」ような状態にならないよう気を付けたいところだが、おいしいものは食べたい!
調べてみると馬肉は低コレステロール、高たんぱく質な食材だという。
馬肉は優れた食材!(写真はイメージ、フリー素材)
午年に馬肉料理って、そんな安易でいいの? という気がしないでもないが調査を開始することに!
馬肉料理が食べられるお店は、編集部独自の調査で横浜市内に10店ほどあったが、まずは中心部からということで、JR横浜駅近くの「お富さん」と桜木町近くの「浜幸」をご紹介!
名前は和風! でもマスターは・・・
まず向かったのが横浜の玄関口ともいえるJR横浜駅西口。そこから徒歩5分、「ハマ横丁」2階にある「お富さん」。ここでは馬肉のほか、おでんも味わうことができる。突然の訪問にもかかわらず、快く取材に応じてくれた。
左からスタッフの大久保さん、店長の山田さん、取材日がアルバイト初日だった茜さん
さっそく店長の山田さんにお話を伺った。
山田さんのフルネームは、Pito Yamada(山田ぴぃと)さん。スウェーデン人の父を持つハーフだというが、生まれも育ちも横浜。店名の「お富さん」は親族の名前を日本風にしたのだという。
お話を伺いながら、初めに午年を祝うという意味を込め、「たてがみ(馬のたてがみが生えている部分)」ともも肉が入った「紅白刺し(680円)」を注文してみた。
白が「たてがみ」で赤がもも肉
「たてがみ」は1頭から5キロほどしか取れない希少な部位。化粧品の材料などにも使われるコラーゲンが含まれていて、コリコリした食感。もも肉は臭みもなく、しっかり肉のうまみを味わうことができる。
これにワサビ、ニンニク、ショウガを付けてしょう油で食べるもよし、店に置いてある横浜の老舗企業「岩井の胡麻油」で食べるもいいかもしれない。
老舗の味!
もう一品、めずらしいものをということで、いただいたのがこちら。
馬たけぽんず(480円)
馬たけの「たけ」は、「たけのこ」と呼ばれる部位で、大動脈のこと。しっかりした噛みごたえながら、噛めば噛むほど口の中に旨味が広り、箸が止まらなくなる。
「お富さん」のオープンは2010(平成22)年7月30日。それまで山田さんは医療法人で事務局長という大役を担っていたが、「自分が本当にやりたいと思えることができる環境でなかった」という思いもあり、もともと大好きだった馬肉で勝負しようと脱サラした。
しかし、馬肉料理一本で勝負するのには仕入先などの人脈もゼロに近かったため、「日本人になじみがある料理を一緒に出そう」と考えた結果が、おでんだったという。
丁寧に煮込まれた大根(280円)と、がんも(180円)
山田さんは、寝る間も惜しんで料理の修行にはげんだ。努力の甲斐あってか、店も4年目を迎え、24席ある店内に対して1日平均50人近くが山田さんの味を求めて足を運ぶのだという。
ドリンクも生ビール(550円)や焼酎(450円から)、日本酒(550円から)など豊富。
なお、毎週月曜日から木曜日までは先着10人に「特別なお通し」が出されるのだとか。
ちなみに取材日は「馬ロース肉と白菜のミルフィーユ仕立て」
このほか、馬肉メンチカツや馬肉から揚げなど変わり種メニューも盛りだくさん。山田さんは「午年だからというわけでなく、気軽に足を運んでわいわい楽しんでくれれば」と話していた。