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走行日は非公開、相鉄線のレアな「幸せの黄色い電車」とは?

ココがキニナル!

相鉄線に時々現れる「幸せの黄色い電車」について調べてください。線路の保守管理用の車両なのでしょうけど、具体的にどんな仕事をしているのか、どこに行けば見られるのか気になります。(ときさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

主に架線検査を目的として月に1回走行する特別車両で、走行日は非公開だが、当日は相鉄線全線で見かけることができる。なお車両基地は立ち入り禁止

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ライター:河野 哲弥

「試乗してみますか?」というご厚意に、二つ返事



投稿によると、新幹線でいうところの「ドクターイエロー」のような保守点検車両が、相鉄線にも存在しているらしい。
さっそく相模鉄道に取材を申し込んだところ、「次回の走行日が決まったら、試乗してみますか?」との申し出。後日、相鉄線かしわ台駅で、待ち合わせということになった。
 


晴天に恵まれた、走行日当日の様子


筆者はそんなに鉄分が濃い方ではないのだが、普段では体験できない機会を前に、気持ちが高ぶってくるのがわかる。ここは冷静になり、マニアの視点ではなく、あくまで一般読者の視点で、「幸せの黄色い電車」レポートを敢行してみたいと思う。
 


かしわ台駅 12:30



相模鉄道の広報担当者によれば、その特別車両は、当日の13時16分にかしわ台駅を出発するとのこと。そこで、早めの12時半に向かってみたところ、すでに黄色い車体は入線していた。
 


正式名称は「700系」、701号車から704号車までの4両編成
 

話を伺った、同社施設部電気センターの高橋さん(左)と、吉田さん


まだ出発まで時間があるので、施設部電気センターのお二人に、外見上の特徴から説明していただくことになった。
 


まずは車両の先端にあるパンタグラフ(集電装置)に注目


吉田さんによると、横浜方面の先頭車両である701号車の主な役割は、架線の状況を「検測」することにあるそうだ。架線とは、簡単に言うと電線のこと。摩耗(まもう)の度合いに異常がないか、左右にずれすぎていないか、上下のたわみ具合が適切かなどを、この特殊なパンタグラフと車内の装置などを使用して計測する。
このため、同社の施設部電気センターが担当部署となっているようだ。
 


2両目は、架線の検測ではなく、「観測」


続く702号車も主な役割は同じだが、こちらは、目視による「観測」を行う。写真左下に見えるのはカメラで、そこから写る映像を、車内で確認するといった具合。ちなみに、パンタグラフ自体は通常の仕様。
 


3両目には、何やら枕木などの姿が


703号車は、簡単に言うなら運搬車。今回の走行では直接活躍しないが、事故の復旧などに必要な資材を、一通り積載している。
 


鉄仮面状態の最終車両


704号車も、基本的には「支援資機材」の搭載車。703号車と違うところは、ジャッキやクレーンなどが装備されているため、部品が当たって窓ガラスが割れないよう、アルミ板で覆われていること。
なお、今回試乗が許可されたのは、701号車と702号車のみ。いよいよ出発の時間も迫ってきたので、続きは走行中に伺っていこう。