横浜市内なのに市営バスの走ってない区があるのはどうして?
ココがキニナル!
横浜市営バスが瀬谷区、泉区、戸塚区、金沢区に走っていないのはなぜなのか調べて下さい/瀬谷区は横浜市なのに、どうして市営バスが通ってないのか知りたい(タッカーさん、ゴーヤさん)
はまれぽ調査結果!
多くのバス会社が路線を持つ横浜では、歴史の中でそれぞれのエリアがおおまかに決まっている。そのため、郊外部には市営バスの路線が少ないという事情があった!
ライター:田中 大輔
言うまでもなく横浜市営バスとは、横浜市内のいたるところに路線を持つ、市の交通局が運営しているバスのことだ。
と思っていたのだけれど。
今回のキニナルによれば、この“いたるところ”というのが思い違いで、実は市営バスが走っていない区もあるんじゃないの? とのこと。
市内に130もの路線を持つ市営バスだから、なんとなく当たり前にすべての区を走っていると思ってしまっていたが・・・。
もし本当に、市営バスのない区があるのだとしたら、なにか理由はあるのかしら。
というわけで、今回は市営バスの走らない区について調べてみた。
市営バスが走っていない区は3つ!
取材に訪れたのは、もちろん横浜市交通局。
今回は、自動車本部営業課の下野(かばた)課長と、路線計画課の真籠(まごめ)課長にお話を聞いた。
話を聞かせてくれたのは下野課長(右)と真籠課長のお二人
まずは事実確認から。
キニナルにある4区、すなわち瀬谷区、泉区、戸塚区、金沢区に市営バスが走っていないというのは本当なのか。
真籠課長の答えは、「この4区で言うと、戸塚区と金沢区には路線があります」というもの。
戸塚区の場合、戸塚駅には乗り入れていないものの、210系統など東戸塚駅に停留所を持つ路線などがいくつかあるそうだ。
東戸塚駅に停車中の210系統。戸塚にも市営バスはあった
金沢区も、金沢文庫停留所などを通る94系統や、金沢総合高校停留所などのある294系統の2路線があり、市営バスの走っていない区というわけではない。
でも、戸塚区と金沢区にはある、という回答は、裏を返せば瀬谷区、泉区には路線がないということにもなる。これについて「確かに瀬谷と泉には、市営バスは走っていません」と話す真籠課長は、「加えて、栄区にも路線がないんです」と続ける。
やはり、キニナルの指摘通り、市営バスの走っていない区があるというのは事実というわけ。
改めて整理すると、横浜市内の18区のうち、横浜市営バスが走っていない区は3つあり、それは瀬谷区、泉区、栄区の3区ということになる。
ちなみにこの3区、すべてもともとは戸塚区で、そこから分区してできた区。だから、必然的に場所も近い。
赤線で囲ったところが誕生当時の戸塚区。バスなし区との関係は!?
戸塚区も“市営バスなし疑惑”が持ち上がっていた区だし、なにか地理的な関係があるのだろうか。