1000円以下であの老舗洋食店から和食店の料理を堪能できる! 期間限定イベント「元町フードフェア」をレポート!
ココがキニナル!
10月25-26日に開催される元町フードフェアが気になる。ポスターには18時〜21時半の下に15時からもやるような事が書いてある。どんなメニューや企画があるか取材して下さい。(さちこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
有名なレストランが集まる「元町仲通り」で、ミニチュアメニューがお試し価格で楽しめるほか、産地直売店や美と健康に関するブースも出店
ライター:河野 哲弥
行かなきゃ損、食べなきゃ損の2日間
横浜市中区の「元町仲通り」で、同地区の飲食関連店舗が参加する食のイベント「元町クラフトマンシップ・ストリート フードフェア 2014」が、今年も開催される。
同フェアは今年で14回目。開催日は10月25日(土)と26日(日)の2日間で、来場者見込みは合計3万人を見込むという。
今年のテーマは「食・職人の饗宴。」
会場に位置する各飲食店では、当日のために用意したオリジナルメニューが、200円から900円というお手頃価格で提供される。しかも、ほとんどの料理はケータリングスタイルであるため、わざわざ入店しなくても手軽に味わうことができる。
それにしても、どうしてこのような「おいしい企画」が開催されるようになったのだろう。そこで、初日の様子をお届けするとともに、その経緯やねらいについても追ってみたいと思う。
「おいしさ」が集まっている理由とは
話をうかがったのは、主催者にあたる「元町クラフトマンシップ・ストリート」の打木徹(うちきとおる)理事長、同鈴木信晴(すずきのぶはる)副理事長、同フェア実行委員会の鈴木めぐみ副委員長。
中央が打木さん、鈴木さん夫妻と一緒に
2000(平成12)年の立ち上げ時から関わっていたという鈴木信晴さん(以下、鈴木さん)によれば、もともと同イベントは「元町小町フードフェア」という名前で始まったそうだ。
「『元町仲通り』は、メーンストリートにあたる『元町通り』の一本南側にあり、人通りもどちらかというと少ないんですよ。しかし、かつてこの通りには、独自に発展してきた『横浜家具』の職人が多く住み、その生活道路として使われてきた歴史があります」
主催者の名称「元町クラフトマンシップ・ストリート」にも、その自負が込められているという。
「ウチキパン」の右側、「元町仲通り」が今回の主な会場
そして、そんな職人魂が今も息づいているのが、このストリート。家具職人に負けないような腕自慢の料理人が、いつしか集まりはじめたそうだ。「山椒(さんしょ)は小粒でもピリリと辛いというでしょ」と、鈴木さん。スケールは小さくても、中身は大きい。そんな魅力をもっと多くの人に知ってもらおうと、このイベントは企画された。
そのためには、店舗のクオリティをそのまま維持し、かつ、いくつも食べ歩きができるミニチュアメニューがふさわしい。また、価格を抑えることができるので、来場客にお試し感覚で楽しんでもらうことができる。こうして計画は、にわかに現実味を帯びていくことになった。
開始時刻を控え、にわかにざわめく街並み
スタート当時の参加店舗数は、現在の約半数にあたる100店舗以下で、来場者も3000人前後だったそうだ。その後、街路整備工事により1年間休止したことがあったが、翌年の2006(平成18年)より現在の名称に変更。このとき出店形態を、駐車場などを利用した「出店コーナー集約型」から、各店舗前で行う「分散型」に変更した。
その理由を鈴木さんは、「集約型だと、駐車場へ来て終わりでしょ。それだと街の魅力を発信できないので、あえて散策してもらおうと考えたのです」と話す。また、岩手県一戸市出身の久保均(くぼひとし)さんが、故郷のアンテナショップ「ナチュラルエッセイ」を開店したことから、震災被害にあえぐ東北地方とのつながりもできた。
産地直産品を扱う、同店外観
続いて、同じ岩手県の大槌(おおつち)町からもブースが出典することになり、近年では、ともに人気を誇っているのだとか。
葉物が丸ごと100円から、安くてビックリ
山の幸だけではなく、海の幸も豊富
こうした、食に関する提案型イベントともいえるのが、通称「元町フードフェア」。今年の参加店舗は、ブースやショップなども含めると、約180店を誇るそうだ。
さて、開始時刻の夕方6時も迫ってきたようだし、各店舗のオリジナルメニュー一例をご紹介することにしよう。