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横浜DeNAベイスターズ打撃コーチの坪井智哉(つぼい・ともちか)コーチを徹底解剖!

ココがキニナル!

横浜DeNAベイスターズ打撃コーチの坪井智哉(つぼい・ともちか)コーチを徹底解剖!

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ライター:山口 愛愛

その日、超満員の横浜スタジアムにひときわ大きな歓声が上がった。ハマの番長、三浦大輔(みうら・だいすけ)投手が今季初登板で勝利を上げた、こどもの日。5月5日(火)に我らが横浜DeNAベイスターズは、セ・リーグ単独首位に踊り出た。そして、翌6日には、12球団最速の20勝に到達。これは球団史上初の快挙だ。
  


練習も明るい雰囲気

 
「オープン戦だけ」「春の珍事」と思わせない、2015(平成27)年のDeNAベイスターズには何かがある。躍進の原動力となっている打撃は、チーム本塁打29本、チーム得点も152点(5月14日現在)とセ・リーグ堂々の1位。1998(平成10)年に日本一に輝いた「マシンガン打線」を彷彿させる打撃が、しっかりと勝利につながっている。

そんな打撃陣に日々バッティング指導をしているのが、2014(平成26)年にアメリカ独立リーグで現役引退をし、今シーズンから打撃コーチを務めている坪井智哉コーチ。
 

坪井智哉(つぼい・ともちか)さん
誕生日: 1974年2月19日生まれ
出身地: 東京都江東区出身
血液型: B型
所 属: 横浜DeNAベイスターズ
 


1998(平成10)年に阪神タイガースで鮮烈なデビューをし、現役時代の姿が目に焼き付いているファンも多いだろう。ルーキーイヤーに放った135安打は阪神タイガースの球団新人最多安打記録である。
 


現役時代は振り子打法が印象的


「打撃職人」坪井さんがDeNAベイスターズのコーチに大抜てきされた理由もキニナルところ。坪井さんの野球人生に迫り、他球団から見ていた当時の横浜ベイスターズの印象と今年のDeNAベイスターズの見どころを聞き出してみよう。



1998年の優勝メンバーとの思い出も



――現役時代の応援歌のファンファーレ、~♪PL~青学~東芝~(阪神!)つ~ぼ~い~!で知られるように、名門といわれるチームで野球を学んできた坪井さんですが、いつごろからプロを目指していたんですか?

父親がプロ野球選手だったので、小さいときから遊び道具が野球道具でしたね。小学、中学で野球をやっているときも、プロ野球選手になるという思いはありました。
 


お父様はPL学園出身、元中日ドランゴンズの選手


――PL学園は厳しそうですね。1学年上の入来祐作さん(現・福岡ソフトバンクホークス3軍投手コーチ)が坪井さんの作る焼きメシが美味しいと言っていました(笑)

そうそう、入来さんがまわりに言い過ぎて、いまだにいろんな人に焼きメシ作ってくれと言われて(笑)。PL時代は寮生活もふくめて地獄の日々だったけど、入来さんの付き人をしていて、一緒に生活できたから乗り越えられたと思います。厳しさもやさしさもありました。

PLは短期集中型で意外と練習時間は短いんですよ。食事や洗濯の当番や先輩からの教えが厳しく、その中でいかにプラスアルファーで野球をやるかを考えて。みんなが寝てからスイングしてましたね。

――青山学院の野球部はPL学園とイメージが違いますが?

青山学院は放任主義で、ウオーミングアップをふくめて練習は3時間だけ。PLの経験があったのでほんまラクでしたね。
2つ上に小久保裕紀(こくぼ・ひろき)さん(現・日本代表監督)がいて、ものすごく練習する人だったので、バットマンとしてのお手本であり教材でした。

プロに行きたかったので、個別にウエートトレーニング、ランニング、素振りなどを毎日するのは当たり前でしたね。
 


「人と同じことをやっていたら人と同じ」


――東芝時代はプロへの意識がより高まったと思いますが、どんな思いで野球をしていましたか?

練習時間が長いので、自分の時間をつくるのが大変でしたね。ここも地獄の日々(笑)。社会人野球で結果を出せず、プロに行けなかったら、野球を辞めて東芝でサラリーマンをやる覚悟でした。

当時は社会人野球も高校野球と同じで金属バットだったんですけど、プロを目指していたので、僕は木製バットで練習をやっていました。
監督やコーチにも金属バットで練習しろといわれたけど、生意気いわせてもらって木で練習していました。金属バットは軽いし飛ぶし、バットを振り回してしまうんですよね。
 


筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手(写真中)にアドバイス


――自分を貫くのもプロ野球を目指すには必要なことでしょうか?

指導者が言ったことに対して、納得できれば取り入れる。というか、とくにプロ野球でコーチの言うことを聞いて、結果がでなくてクビになったら責任とってくれるの? と思ってしまうんですよね。一回は飲み込むけど、やってみて違かったら排除していく。それがプロかな。

今の若い選手にも言っていますよ。アドバイスするけど、合わなければやらないで良いって。
中畑監督も、進藤達哉(しんどう・たつや)ヘッドコーチも大村巌(おおむら・いわお)打撃コーチも、選手に良くなってほしいと思ってそれぞれ言っている。
それを分かっている上で、合わなければやらなくて良いと。みんなのいうことを聞いているのは二流選手。
 


中畑監督も選手一人ひとりに声を掛ける


――なるほど。東芝時代には、社会人野球日本選手権で首位打者、2年連続優秀選手賞も受賞し、日本代表としてアジア選手権に出場するなど結果を出し、ドラフト4位で阪神に行かれますよね。希望のチームだったのですか?

いや、阪神は意外でしたね。父が中日の選手だったから、中日のファンで。高校まで大阪に住んでいたけど、甲子園に行けなかったし、プロ野球を観たこともなかったから(笑)。