バス停が撤去される！？

通勤・通学・買い物など、日々、不特定多数の人が利用するバスは、公共性の高い乗り物である。そこには、多くの人が快適に利用するためのマナーが必要とされる。

今回のキニナル調査は“マナーが悪いとバスの停留所を撤去せざるをえない状況になる”といった、穏やかではない内容のもの。

停留所の脇にこのような看板が立てられるようになったのは、一体何があったからなのだろうか？
　

横浜市営バスは、マナーが悪いとバス停を撤去してしまうのか・・・

本当にバス停が撤去されてしまうことになると、マナー良く利用していた方々にとっては非常に迷惑な話である。

まずは、現地の様子を確認してみることに。

現地の様子は！？

　

「桜丘（さくらがおか）高校前」のバス停があるのは、保土ケ谷区花見台の高台

周辺には、バス停の名前になっている桜丘高校のほかにも小学校や中学校もあり、静かな住宅地である。
　

バス通りもゴミが落ちているなどの荒れた様子は見られない
　

バス停近辺も一見したところ荒れた様子はない

そして、問題の看板は子どもを心配する親のように
　

背後からそっと、バス停を見守るように立っている
　

問題の看板

看板はけっこう大きくて、そしてしっかりと“バス停を撤去せざるをえないことが考えられる”と書かれている。

この近辺でいったい何があったのだろうか？

バスを待っている人・バスから降りて来る人・通りを歩いている人など、30代～70代の25名の方々に「バス停でマナーが悪い様子を見たことがありますか？」と聞いてみた。
　

マナー良くバスを待たれている方々の様子

すると、「最近ゴミを捨てるなど、マナーの悪い様子は見たことはない」と言っていた。

「なぜあのような看板が立っているのか理由が分からない」と話してくれた70代の女性や「直接見たことはないが、以前にはタバコの吸い殻やゴミなどが捨てられて、バス停の近所の方々が困っていたようだ」と話してくれた60代の女性もおられた。

現在の「桜丘高校前」のバス停では“ポイ捨てをしない”などのマナーが守られているようであった。

では、以前は誰がゴミを捨てたりしていたのか？
バス停に桜丘高校の名前がついているので「桜丘高校前」バス停でマナーが悪いと聞くと、高校の生徒さんのマナーが悪いのかと思われる可能性もある。
　

桜丘高校の全景

近隣の方々に聞いてみたところ「桜丘高校の生徒さんはマナーが良く、ゴミを捨てたり騒いだりするようなことは全く無い」とのことだった。

現地の様子が分かったところで「実際に近隣などの苦情からバス停が撤去されることはあるのか」など、横浜市交通局でお話を伺うことに。