横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.41 個性的な「1」を求めて歩く、下町情緒あふれる戸塚西口「ルートワン商店街」
ココがキニナル!
戸塚で個性的な店が集まるルートワン商店街。麻布にありそうなカフェレストランから下町情緒溢れる飲み屋、料亭や和紙屋さんなど個性的な店が一杯!裏戸塚の魅力を取材して!(yakisabazushiさん)
はまれぽ調査結果!
かつて花街だったエリアから次々と変化を続けている街。新旧の店舗が混ざり合い、訪れる人々や流れも混ざり合った、ディープで熱い商店街だった。
ライター:細野 誠治
伝統と技術、もしくは先端。そんな、ルートワン
商店街について、キニナル投稿が寄せられまして・・・。
何でも「麻布にありそう」だとか「下町情緒」や「個性的」とか。マジで?
これは面白そう!
商店街の魅力を伝えるシリーズ・1000ぶらでも未だ未登場の「戸塚・ルートワン商店街」。ここはひとつ、キニナル商店街を探りつつ1000円でいろいろと買い物したり、地元の方々とふれ合う“1000ぶら”と合体させて魅力を探ってみようじゃありませんか。
・・・というわけで戸塚駅は西口に降り立ってみました!
今回の舞台、ルートワン商店街は駅商業施設「トツカーナ」を越えた場所、同じく大規模商業施設「サクラス戸塚」の周りグルッと取り巻くように位置しています。
ほら、看板があった!
案内に従って進むと、さまざまな軒幅のお店、大店(おおだな)や昔ながらの商店が立ち並ぶ場所へ。
こんな看板が出現。エリア広い! 加盟店多い!
ここで正式な名称が判明。戸塚西口の「ルートワン商店会」なんですね。
「街」じゃなくて「会」と。
そして、オレが経験した1000ぶら至上、もっとも広い!
それはさておき、ここで発表。
今回のルートワン商店会「1(ONE)」に引っかけて「1番を探す旅」に出かけてみよう。
ナンバー1より、あなたのオンリー1に。細野誠治です
一発目の撮影を行った場所の目の前に、いきなりキニナル店が。
それが「とつか和紙」さん!
個性的すぎる・・・。商店街のど真ん中に、いきなり和紙の専門店。
ガチガチのストロングスタイルだ・・・。
さっそく入店。店主の今井健雄さん(77歳)に出迎えていただく
こちらのお店は1980(昭和55)年に創業。元は浅草橋の和紙問屋で働いていた今井さんが、文化的にも歴史のある鎌倉の近くに店を出そうと独立したもの。
ちょっと店内を・・・すると懐かしいものや、はっとするような品々がたくさん。
壁いっぱいに押し絵が飾られている店内
和紙や綿など、パーツごとを組み合わせ立体的な“絵”が作れる
押し絵にピンと来ない方のためにちょっと補足すると、飾り羽子板のようにモチーフが浮き出た状態の立体感のある造形物。価格帯は1000円から2000円ほど。
ほかに切り絵や、和紙が貼られた小さな“和たんす“も
ディスプレーされている和たんすを見て、実家にも飾られていたな、と無性に懐かしさがこみ上げてくる。
ひと昔前、大変に売れた時代もあったそうで(ブーム?)、かつては有名百貨店などにも卸されていたとか。
筆者のこの郷愁も、さもあらんか。
店の奥では「切り絵教室」が開催されていた
和紙ってキレイだ! 個人的に買って額装して飾ろう・・・
和紙を貼った小箱に、折り紙も種類が充実してました
戸塚歴が長いという今井さんに、この辺りの変遷を聞いてみよう。
旧国道1号線と新国道(現行)1号線を繋ぐ位置にある。この立地から国道1号線(ルート1)の名を冠し、2007(平成19)年10月に発足したこのルートワン商店会。
かつてこの場所は、花街だったそうだ。1957(昭和32)年、売春防止法の施行により街道沿いの赤線地帯は姿を消した。
その後、今井さんによると医者など医療関係者が多く住むようになり「医者通り」と呼ばれるようになったそうだ(なぜ医療関係者が集まったのかは不明)。
医療関係施設、飲み屋、マッサージ屋などが軒を連ねるエリアとして形成された後、現在のような姿へと変遷していった。
街に歴史あり。実に面白い
この辺で今井さんに、この店の1番を紹介してもらおう。
「読者プレゼントで、1番オススメの商品は何ですか?」と。
すると・・・。
和紙を貼った“楊枝入れ”を推された。ナンバー「1」の形
この楊枝入れ、密かなヒット商品。文字通り楊枝を収めるものだが、三文判などの収納にピッタリだとして購入されているとか。
楊枝入れ(129円)を購入。読プレにしますね!
はまれぽ的、細野的オススメのお店です。今井さん、ありがとうございました