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昭和のノスタルジーを感じさせる横浜の酒場めぐり。絶品鳥料理をいただける、西横浜「やまと」編

ココがキニナル!

以前のレポートの「市民酒場」のように、ノスタルジーを感じさせる居酒屋が西横浜にあります。店名は「やまと」です。レポートをお願いします!(はるちゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

1958年開業の鳥料理「やまと」はおしどり夫婦が伝統の方法でさばいた鳥を素材の味を活かした塩味でいただける。いるだけで幸せな気分になれる居酒屋

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ライター:山崎 島

夏がしおしおになり、秋がしんなりと忍び寄ってくる今日ですが、みなさん寂しい気持ちになったりしていませんか?

山崎は俄然寂しいです。こんな時に欲しいのは、ベージュのセーターが似合うタレ目のおじさま、ではなく、しみじみと過ぎていく夏を見送り、秋に思いを馳せられるような素敵な居酒屋。そんなタレ目・・・じゃなかった、素敵な後ろ姿になれそうな、昭和ノスタルジーあふれる居酒屋に出会ってきました。

今回は、投稿にあった西横浜「やまと」です。



西横浜に住みたくなる


 


この日お誕生日ガールの編集部・山岸(33)と降り立った相鉄線・西横浜駅
 

この日伺うお店はここ

 
西横浜駅から徒歩約7分。広めの通りをひょっと入ったところにある。
 


あそこかしら
 

鳥料理・焼き鳥「やまと」

 
深夜の洋食屋「シベール」然り、良いお店はお店の佇まいから分かるのが不思議。
 


ほら
 

グッドです

 
店内もまた、それはそれは・・・・
 


素敵なのですよ
 

焼き場と揚げ場をぐるっと囲む長いカウンター席は12席。
 

何気なくそこにある物が、店内をとっても味わい深く演出している
 

お店の奥にはテーブル席も有り
 

テーブル席にはキッチンの壁の小窓からお料理を提供

 
お話を伺う前から、この店が長年、お客さん方だけでなく店主自身にも愛されてきたんだろうなあ、というのが分かった。店内に流れる昭和歌謡が「古き良き時代」をイメージさせる。いるだけで落ち着く同店を切り盛りしているのは・・・
 


墓前(はかまえ)さんご夫婦。左が豊さん、右が多恵子さん

 
やまとの素敵要素のうちの1つ、それはおしどり夫婦の墓前さん夫妻。ほんとに仲睦まじくて、山岸に気を使うほどでした。お二人にはお店のあれこれから馴れ初めまで、いろいろお話伺うことができた。

ではまずまず、やまとの歴史から。

同店が誕生したのは1958(昭和33)年、今から57年前のこと。豊さんのお父様が始められた。

「先代はここに来る前は本牧で外国人向けの車の商売をしていました。ここにでは貸本屋をやろうと思ったらしいのですが、藤棚商店街の縁日に出かけたとき、母に一言『ここには本を読む子どもはいない』と言ったそうです。子どもはみんな食べ物の屋台に夢中になっていたんですね」

「じゃあ何をしようか、ということで、焼き鳥をやろうと。当時鶏肉は高級品だったため、焼豚屋から始めました。うちでは鶏を飼っていて、時々鳥を出すこともあった。鶏肉が普及し始めてから、先代念願の鳥料理専門になりましたね」と豊さん。
 


先代夫妻がお店に立っていたころの写真

 
先代の精神や技術を受け継ぎ、現在は豊さんと多恵子さんのお二人でお店を切り盛りしている。また、医療施設で調理師をなさっている息子さんも、時々仕込みや新メニューなどを作りにいらっしゃるんだとか。

「息子は早くこの店をやりたくて仕方ないんです」と豊さんも嬉しそう。
 


たまに息子さんが作りに来られるという、絶品レアメニュー。この日は残念ながら売り切れ
 

親子3代にわたって、同店を繋いでいく

 
そして山崎と山岸がキニナルお二人のなれそめについても。お二人の出会いはなんと高校3年生の時。当時お二人ともそれぞれフォークバンドを組んでいたそうで、多恵子さんが豊さんのライブを見にいったのがきっかけとのこと。
 


墓前さんご夫婦が一緒にステージに立っている貴重な写真。ご主人はプロをめざしていた

 
この写真だとちょっとぽやっとして分かりにくいけど、多恵子さんがとてもお綺麗。女優の松雪泰子さんみたい。そんな多恵子さんは「私は将来お店をやりたいと思っていて、そしたらこの人の実家はお店をやってるってから、これは良い、と思って。そこら中に彼女がいたんだけどねえ」と穏やかにお話くださったが、その穏やかさの向こうにはたぎる情熱が見え隠れ。かっこいい。
 


おしどり夫婦の秘訣を

 
伺ってみると、「僕らがぎすぎすしてると、お客さんが嫌な思いをしちゃうからね」とのこと。このお店自体が仲良しの秘訣なんだなあ。

そんな墓前さんご夫婦が受け継いできた絶品鶏料理の数々を、どどっと一挙ご紹介。