「カワサキ ハロウィン パレード」は、巨大なハロウィーンイベント。観客動員数10万人を超えるスケールは日本最大級であり、2015（平成27）年で19回目と歴史も長く、川崎市の名物ともいえるお祭りになっている。

今年の「カワサキ ハロウィン パレード」が行われたのは、10月25日（日）。空は青く晴れ上がり、吹く風がちょっと肌寒い。秋が深まってきているのだ。
　

2014（平成26）年のカワサキ ハロウィンの様子

　
2014（平成26）年と違い「カワサキ ハロウィン パレード」は旧さいか屋川崎前や新川通りからスタートし、平和通り商店街とパレール商店会を抜け、市役所通りを通ってJR川崎駅前がゴール。川崎競馬場から国道15号線を抜けて市役所通りを進んだ昨年と比べるとスタートからゴールまで、より駅からのアクセスがしやすくなっている。

　

今年のパレードのコース（カワサキ ハロウィンHPより）※クリックして拡大
　

そして今年の「カワサキ ハロウィン パレード」は、『スター・ウォーズ(以下、SW）』とコラボしたというのも大きな話題。2015（平成27）年はSWの新作が12月18日（金）に公開されるSTAR WARS YEAR。
それにちなんで、公認SWねぶたが「カワサキ ハロウィン パレード」に登場する。そしてその出発式は、川崎市市庁舎前で行われるらしい。そこで、まずは市庁舎前に行ってみた。
　

市庁舎の塔を背景にSWねぶた。すごいインパクト！

　


川崎市庁舎前にSWねぶた

川崎市庁舎入口には昨年同様、バナーとジャック・オ・ランタンの大きなバルーンがある。その前の、普段は駐車場として使われているスペースに、巨大な4台のSWねぶたが並んでいる。
　

新作『フォースの覚醒』ねぶたと、ドロイドねぶた、ジェダイねぶた、シスねぶたが並ぶ

　
SWねぶたの「カワサキ ハロウィン パレード」参加は映画配給会社の方から川崎市にオファーがあって実現した。そして、このSWねぶたは、8月に青森で行われたねぶた祭りでお披露目されたもの。公認SWねぶたであり、関東初上陸であり、公道を練り歩くのは初となるらしい。
　

SWねぶたと共にパレードするSWキャラに仮装した参加者

　
SWねぶたパレード参加者は、「カワサキ ハロウィン パレード」参加とは別に映画配給会社が募集したそう。
　

ストームトルーパーのコスチュームはSWシリーズのワンシーンを忠実に再現した汚しが入れてあるとか
　

SWといえば、やっぱりヨーダ！

　
そして、午後1時15分、SWねぶたの出発式がはじまった。
　

あいさつする福田紀彦（ふくだ・のりひこ）市長

　
ジェダイの騎士の仮装をした川崎市の福田市長がまずあいさつし、SWねぶたを制作した2人のねぶた師が登場。
　

市長をはさんで、ねぶた師の外崎さん（左）、北村さん

　
ドロイドねぶたを作製した外崎白鴻（とのさき・はくこう）さんは、「誰もが知る名作のキャラクターなので、世界観を損なわないよう、そしていかに『ねぶた』らしさをだせるかを考えて作りました。川崎のハロウィンパレードに参加できることはとても光栄に思っています」とあいさつ。

フォースの覚醒ねぶた作製した北村春一（きたむら・しゅんいち）さんは、「制作していた時にはまだ限られた情報しかなかったのですが、イキイキとした躍動感が出るよう心がけました。全国的な反響が大きく、今回、川崎のみなさんに動くねぶたの迫力を見ていただけるのはうれしい」と語っていた。

そして、マーチングバンド「横浜ロビンズ」による『王座の間ファンファーレ』が鳴り響き、福田市長がテープカット。
　

ライトセーバーでテープカット
　

SWパレード参加者たち

　
いよいよパレードのはじまりだ。とはいえ、準備もあり、実際のパレードスタートは午後2時40分。そこで、ベストショットが狙える、市役所通りの地下駐車場入口付近に移動開始。
　

藤沢から来た、りったんファミリーは一家でSWファン
　

いくつかのSWファングループがここで仲良しに
　

ジャバ様（右）の中の人は、なんと女性！

　

片側3車線がパレードに！

市役所通りは片側3車線。歩道もかなり広い。昨年は片側2車線を使ったパレードだったか、今年はパレードのために片側の3車線をフルに使う。
　

歩道に近い1車線のほとんどは、観客のためのスペース。パレード用スペースも広々
　

スタンバイがはじまる

　
そのため、パレードが行われない方の片側3車線のうち、2車線が駅から市役所向きの車、もう1車線が市役所側から駅へ向かう車のための車道になっていた。
　

車が走る方の片側はこんな感じ

　
パレードが行われる3車線の方は、歩道に近い側の1車線が観客エリアになっている。広い歩道だけでなく、車線側にも観客が入れるので、よりたくさんの人が間近にパレードを見学できるようになった。
　

観客スペースが車道に張り出しているため、よりたくさんの人が見学できる

　
ボランティアが道に落ちているゴミを拾って歩いている。「カワサキ ハロウィン パレード」は地元の商店街や多くの市民参加によって成り立っているイベントなのだ。
　

グリーンバードによるゴミ拾いボランティア

　
マーチングバンドに先導され、いよいよSWねぶたが市役所通りを動き出す。
　

SWフラッグを振るガードの後ろ、ドラマー達はストームトルーパーのマスクをかぶっている
　

ブラスはさすがにマスクがあると吹けない。それでも頬には控え目にSWロゴペイント
　

旧作から最新作まで、さまざまなSWキャラクターがパレード
　

最初に来たのは、新作『フォースの覚醒』ねぶた
　

R2-D2とC-3PO。太陽の光がビルに遮られているので、中に灯りが入っているのが分かる
　

ねぶたらしい隈取（くまどり）が強そうな印象のヨーダやオビワンなどジェダイの騎士
　

メラメラの炎を背負ったシスねぶた

　
暗かったらもっとキレイだっただろうと思うとちょっと残念だが、近くで見るねぶたはかなりの迫力だった。