襲われても相手が宙を飛ぶ? 「究極の護身術」が体験できる磯子区「たきがしら会館」で「八光流柔術」に挑戦!
ココがキニナル!
南太田駅裏のお寺 常照寺で教えている八光流柔術が気になります。究極の護身術で、襲われても相手が宙を飛んでいくらしいです。ぜひ体験してみてください。(横浜橋のラッキーさん)
はまれぽ調査結果!
たきがしら会館を仮道場として教室を開催している合気武道 昊道会(八光流柔術並びに合気道)は身体と精神の調和を目指す護身道だった。
ライター:カメイアコ
なんでも、挑んだ相手が宙に浮くというこの武術「八光流柔術(はっこうりゅうじゅうじゅつ)」が習えるという情報を聞きつけた。常照寺の新道場が建設工事中にて期間限定で教室となっているという「たきがしら会館」へ向かうことに。
JR根岸駅から市営バスで10分ほど。「市電保存館前」停留所から1分で到着。
たきがしら会館
八光流柔術は、大東流合気柔術から派生し、敵から身を守る外的護身と、病気や精神の病から身を守る内的護身によって、自らの身を守る武術だ。外と内の両方の敵から自分を守ることを目指す、いわば、最強の護身術。
「挑まず、逆らわず、傷つけず」の精神をモットーに、精神と身体の調和によって、真の強さを得られるというものだ。
と、うんぬん書いたが、実際に体験してみないと分からないよね。ということで、合気道と八光流柔術を指導する合気武道昊道会(こうどうかい)主宰、伊東政浩(いとう・ せいこう)皆伝師範の元を訪ねた。
合気道、八光流柔術歴35年。皆伝師範として、後進の指導に当たる
全日本仏教青年会の理事長を務めるなど、仏道にも熱心に活動しておられ、2007(平成19)年には、ドイツ政府日本文化公演で、日蓮宗の法要と合気武道の公演を行い、日本を代表して文化継承の活動も行っている。
ドイツ政府日本文化公演で、合気武道を披露する様子(提供:伊東先生)
「では道場で、実際に稽古を見てください」と、伊東先生の後をついていく。
ほの暗い廊下を抜けると
そこは道場だった
後進の指導、後世へと継承していくことを周囲に強く望まれ、2004(平成16)年 に道場開設。伊東先生の元には、空手の師範代をはじめ、武術で一流を極めた人も門をたたく。さらに、日本の伝統を知りたいマレーシアからの留学生が武術修行中で、アメリカの軍人なども、噂を聞きつけ、教えを乞うこともあるそうだ。
現在生徒数は40人ほど。普段は15人ほどが教室に参加し、月謝は5000円。教室は毎週日曜日、午後7時から午後8時50分まで。
写真は常照寺の本堂。こちらの横に新道場を建設中
新道場建設中の様子(提供:伊東先生)
現在、常照寺に新道場を建設中。たきがしら会館は、臨時で使用しているそうだ。ちなみに2016年3月には完成予定。道場ができれば、曜日を増やし、子どもたちにも指導したい、と青少年育成にも力を入れていきたいと語ってくれた。
皆伝師範が来るまで、しっかりウオーミングアップをする門下生たち
運動なんか生まれてこの方、体育の授業でしかやってこなかった亀井。経験値1しかないのに、いきなりラスボスに挑もうとしている感じだ。
すると、それを察してくれた伊東先生から優しいお言葉が。
「合気武道(合気道および八光流柔術)は、精神と身体が一致させる技が多く、力の強さは関係ない。理合(りあい)さえ分かれば、女性や子どももできる。安心なさい」
はい、よろしくお願いします!
八光流柔術、体感せよ
礼に始まる
まずは、神聖な道場に一礼。そして、相手にも礼。一瞬にして、空気がピシっと締まったのが分かる。挨拶が終えると、先生と門下生の小林さんによるデモンストレーションが始まった。静止画ではお伝えしきれないので、ぜひ動画でもご覧いただきたい。
伊東先生によるお手本(YouTubeにリンクしています)
合気道は円を描く大きな動きをするが、八光流柔術は円の中心のように、一点をめがける動きが特徴。そのため、動作は決して大きくないのに、相手がいとも簡単に飛ばされていく。
手に手刀を入れたかと思ったら
次の瞬間、吹っ飛ぶ
一瞬、何が起こったのかと、目が点に。最小限の動きだけで、相手がいとも簡単に投げられていく。なんで、どうして、間近で見ても分からない。