襲われても相手が宙を飛ぶ? 「究極の護身術」が体験できる磯子区「たきがしら会館」で「八光流柔術」に挑戦!
ココがキニナル!
南太田駅裏のお寺 常照寺で教えている八光流柔術が気になります。究極の護身術で、襲われても相手が宙を飛んでいくらしいです。ぜひ体験してみてください。(横浜橋のラッキーさん)
はまれぽ調査結果!
たきがしら会館を仮道場として教室を開催している合気武道 昊道会(八光流柔術並びに合気道)は身体と精神の調和を目指す護身道だった。
ライター:カメイアコ
八光流柔術、体感せよ(つづき)
すると、「じゃあ、投げられてみなよ」と編集部・山岸のささやき。まずは初心者向けに、基本のき、から教えていただくことに。
捕らえられる
両腕を出し、上から強い力で捕まれる。「この状態で、腕を上げてみなさい」と先生。当たり前だが、私が先生以上の力を持っていなければ、絶対に腕を上げることはできない。当然、歯が立たない。
しかし、八光流柔術の基本「耳をかく時のような動き、力加減」を覚えると、たったそれだけで腕が上がるようになるというのだ。
半信半疑、が顔にモロ出し
見かねた伊東先生が小林さんを呼んで、お手本を見せてくれることに。
筋立つ腕
先生の手首をつかむ小林さんの腕を触ってみると、筋立つほどの力が入っていた。「さぁ、もっと力を入れて。雑巾のように絞って」と伊東先生。絶対に痛いはずなのに、表情、声、すべてが何も変わらない。ただならぬ精神力だ。
小林さんの強靭な力を「耳をかく」動作で跳ね返し
投げる
ポカンと口をあけていると「じゃあ、実際にやってみましょう」と伊東先生。小林さんと同じように、先生の腕を上から強くつかみ、あとはされるがまま。すると、
お
おお
おおお(道場に悲鳴と笑い声が響く)
いともたやすく、転がっていく。いや、転がざれるをえなかった、という方が正しいかもしれない。すごく痛いわけでもないのに、抗うことが一切できなかった。押さえつけられたわけでもないのに、全く起き上がれなくなる。
完全に動きを封じられ、ミミズのように床を這いずる
疑って、すみませんでした
抗えない力を前にすると「いたしかたない、これもまた世の常」と、悟りのような感覚に陥る。もしかして、武術と仏教って似ているのかもしれない。
なんて考えていると「片方だけやるのはよくない。バランスがとても重要な武術。だから、反対側もやりましょう」と、伊東先生の口から軽快な武術ジョークが飛び出し、反対側にも倒されることに。もちろん、ジョークでもなんでもない。先生はいつだって本気だ。
ちなみに、初心者にも分かりやすく教えてもらえるので・・・
やり方をしっかり覚えると
技をかけられるようになる
体験してみて、挑まず、逆らわず、傷つけずの精神を少しだけ理解できた気がする。技をかける際に、相手を傷つけるほどの力は必要としない。一方、かけられる方も無理やり挑み、逆らおうとすれば、痛みがすべて自分に返ってきてしまうのだ。非常に奥深い。
道場に通っている人たちって、どんな人なの?
八光流柔術を極めた伊東先生にかかれば・・・
1人だろうが
2人だろうが
3人だろうが、全く造作のないこと
なんだか簡単そうにやっているように見えるが、正座で技を行うのは立ち技よりも難しいそうだ。「正しい姿勢と力まない力をもってはじめてできる。正座で技が出来るようになれば立ち技は容易にできる」と伊東先生。
鍛練すれば、ここまで強靭な力を手に入れられる究極の武術。習う人たちは、一体どんな人たちなのだろう。少しだけお話を伺うことができた。
八光流柔術歴15年。普段は学校の先生をしているという江頭さん
山岸に技を教えてくれた。ありがとうございます。柔術を通して、普段なかなか話すことのできない人との出会いが素晴らしい、と話してくれた。
また、本日、紅一点の高橋さんは道場に通いだして2年が経つという。
表情や語り口はとてもやわらかだが、芯のある強さを感じる
知り合いに誘われ、興味本位で門をたたくが、今ではすっかり武術に魅了されているという。私生活でも、包丁で野菜を切る動作一つでも、一点に気を集中させたりと、合気武道の教えが活かされているそうだ。
写真手前、素敵な御髪の野田さんは、亀井・山岸に真っ先に声をかけてくださった
「取材? 撮って、撮って」と、とてもチャーミングな方。ちなみに本職は美容師さん。
意外にも門下生のみなさんは、普通のお仕事に就いている人ばかり。入門する理由はさまざまだが、武道という共通の趣味を通して、交流を楽しんでいるようだった。
レッスンの最後に、伊東先生から私生活でも役立ちそうなお言葉をいただく。
大切なのは、我を持たないこと。さすれば、本来の自我に気づき、さらなる力を得る
それが生きてるうちで一番むずかしい! ましてや痛みや苦しみからは、必死になって逃げたくなるのが普通だ。だが、先生はそれらを自分の中に吸収し、消化できる強さを合気武道によって培えると教えてくれた。精神的な悩みを抱える人が増えている現代だからこそ、合気の力を伝えていきたいそうだ。
取材を終えて
合気武道(八光流柔術並びに合気道)は、身体と精神の両方をマッチョにする究極の武術だった。初心者歓迎だそうなので、キニナル人はぜひ入門してみては。
ご協力ありがとうございました!
―終わり―
八景のカズさん
2015年11月11日 12時25分
ラーメン大食いは惨敗で、次も体を張ったレポートお疲れ様です。遠地から上京し都会暮らしは何かと不安だと思いますが、技を会得すれば気持ち的に強くなって楽になると思います。これからもガンバッテ!