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ココがキニナル!

鎌倉のご当地丼「鎌倉丼」。海老フライか海老天の卵とじ丼らしい。食べられるお店、発祥の経緯、目立たない理由も調査して(白マントさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

名産品だった海老を使用してご当地丼「鎌倉丼」が誕生。昭和30年代ごろから漁獲量が激減、海老=鎌倉の印象は薄れ、定着を阻んでいる様子

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2016年02月24日

ライター:高橋 寿あま

海老を使用した丼ものを指すのだという「鎌倉丼」。なぜ「海老=鎌倉」なのか。

さらに「鎌倉丼」を提供していると思しき店は、下調べの段階で5軒。そのうち営業中だと思われ、電話が繋がったのは2軒のみである。
 


鎌倉丼、その知名度は?
 


そもそも「鎌倉丼」が存在するのなら
 

鎌倉グルメの定番として早々に世間に浸透していそうなもの。
 


30代女性2人組。鎌倉へは観光で
 

鎌倉丼とは聞いたことがないそうだ。「どんな料理だと思いますか?」と聞くと、「しらす丼とか・・・ですかね」とのこと。
 


「レンタル着物小袖」併設、ジューサーバーの
 

鎌倉美人2人は
 

「聞いたことないですね・・・」

観光客ではなく、頻繁にこの地へ通う人でも知らないという回答。

結果、小町通りで話を聞いた6組15人全員が「鎌倉丼」を知らず、どんな丼ものかという質問に対しても「しらす丼」「海鮮丼」という予想にとどまった。

と、ここで有力な情報が。
 


人力車の車夫(しゃふ)、新井智士(さとし)さん
  

「鎌倉丼? ああ、知っていますよ」

―海老が乗っていると聞いたのですが。
「ええ。昔の鎌倉の海では海老が大量に獲れたそうです。それを“鎌倉海老”と呼んでいて、名物として海老を使用した丼ものが作られたのではないかと」

―どのような海老なのですか?
「鎌倉海老は、今でいう伊勢海老と同一のものと聞いています」
  


伊勢海老! 頭のなかの“想像図”がこんな感じに(画:寿あま)
  

―現在、鎌倉丼を提供するお店をご存じですか?
「“長兵衛”が1年ほど前に閉店してしまって、現在は1軒でしょうか。若宮大路沿いの“天金”は昔から有名ですね」

事前の電話取材時、「長兵衛」の電話番号は既に使われていなかった。電話が繋がった2軒のうちのひとつでもある、その「天金」という天ぷら屋へ向かった。
 


鎌倉丼を提供する2軒へ
  


1905(明治38)年創業「天金(てんきん)」
 

鶴岡八幡宮のほど近く。鎌倉駅からは徒歩約9分
 

店先には「名代元祖 鎌倉丼」の文字
 

この店が発祥、ということなのだろうか。
 


古さを感じない、明るい店内
 

まずは鎌倉丼を注文し、その実体を確かめる。
  


お茶請けが出てきた
 

ほどなくして到着。初対面の時
 

これが
 

鎌倉丼(1260円)
  

ぱっと見て確認できるのは、三葉、卵、タマネギ。
 


肝心の海老は大ぶりの2尾、しっかりと卵でとじられている
 

お品書きには「えび天二本の卵とじ」という説明が。投稿にもあった“海老天の卵とじ丼”は、鎌倉丼として確かにこの地に存在した。

卵でとじられているため、海老天のサクサク感こそないものの、昆布・鰹ベースの出汁を具材がよく吸い、箸が進む。

では、この鎌倉丼はいつから提供されるようになったのか。店にはこんな写真が残る。
 


「鎌倉丼 天金本店 創業 金次郎(初代)」
 

「明治―大正時代 関東大震災前 二の鳥居」と続く。

店の歴史を語ってくれたのは、3代目の女将、古田(ふるた)さん。

「三河屋、という屋号で始めて、最初から天ぷら屋だったそうよ。由比ヶ浜のあたりでよく海老が獲れて、それを鎌倉海老って呼んでたの。伊勢海老よりすこし小さいように記憶しているけど、モノは一緒」
 


1923(大正12)年、関東大震災で被害に遭い、この立地に
  

以前の店舗は二の鳥居あたり
 

「本当にたくさん海老が獲れたものだから、その名産品(=鎌倉海老)を使ったメニューを作ろう、ということだったと思うのね。でも、当時は鎌倉海老を一口大に切って、生の溶いた卵をかける、っていう調理方法」
 


現在の調理方法になったのは?
 

「昭和30年代ごろから、めっきり鎌倉海老が獲れなくなって。価値も上がって、提供が難しくなっちゃったの。そんな時期に偶然、私の娘のお弁当に、残りの海老天を卵でとじて入れたらそれが大好評で。お店でも鎌倉丼として出したらどうかって話になったの」

今の姿になったのは、昭和40年代以降とのことだ。
 
 
まだまだ鎌倉丼を求めて・・・長谷へ≫ 
  

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