「ハマっ子」の定義って何?
ココがキニナル!
よく「江戸っ子」は三代に渡って東京(江戸)に暮らす人とか言いますけど、「浜っ子」の明確な定義はあるのかな?無ければ はまれぽ で勝手に定義付けしてください(かにゃさん/はなはなさん)
はまれぽ調査結果!
横浜市民79名に聞いた結果、「横浜で生まれ育つ」が47票を集めて、ハマっ子の定義となった。
ライター:三輪 大輔
「自分はハマっ子だから」という言葉をよく聞く。だけど確かに、ハマっ子の定義とはなんだろうか。横浜生まれであればいいのか、それとも投稿にもある通り、江戸っ子の定義と同じなのだろうか。
ハマっ子の定義とは・・・
学術的なハマっ子の定義があるのかどうか、大学に問い合せてみることにした。しかし、神奈川県下の複数の大学からは「当校には、専門の教授がいません」との回答の連続。
そこで辞書を引いてみると『日本国語大辞典』第2版に「横浜で生まれ育った人」との記載がある。また別の辞書には、「明治中ごろから使うようになった」との記載も。明治中ごろの横浜は、横浜港周辺のことだ。辞書によっても定義が変わるハマっ子。どうやら明確な定義は、まだないようだ。
それならば、投稿にもある通り、はまれぽで市民の方の声を集めて、勝手に決めてしまおう! とういことで早速、街に繰り出すことにした。
調査方法
今回、調査を行ったエリアは、2箇所。地元の方が多くいるイセザキ・モールと横浜駅である。インタビュー対象者は、横浜市在住者とした。
調査エリアは赤丸の箇所
質問は選択制とし、内訳は下記の通りである。(1)と(3)は辞書の定義で、(2)は江戸っ子の定義、そしてほかは回答を予測して筆者で決めた。
(1)横浜港周辺で生まれたら
(2)横浜に3代住んだら
(3)横浜で生まれ育つ
(4)横浜に住んでいたら
(5)気持ちの問題
(6)その他
それでは早速調査を開始!
横浜駅周辺編
まずは、多くの人が集まる横浜駅にやってきた。
夕方のラッシュが始まるころの横浜駅
最初にインタビューに答えてくれたのは、たばこ休憩をしていた30代の男性2人組。回答は「(3)横浜で生まれ育つ」と「(4)横浜に住んでいたら」に、それぞれ入った。理由は(3)の方が「自分が(3)に当てはまるので、やっぱり気持ち的には(3)ですかね」と答えると、(4)の方は「学校で“はまっ子”という学童があるのですが、参加条件が横浜に住んでいるかたなので」とのこと。
なるほど、“はまっ子”なるものがあるのか。確かに、それに参加できれば、ハマっ子と読んで良い気もする。ありがとうございました!
休憩中、ありがとうございます!
続いては、相鉄線の横浜駅周辺にいた60~70代の男女3人組。すると回答は全員一致で「(2)横浜に3代住んでいたら」となった。
理由を聞いてみると、3人のうちの「ハマっ子という言葉が、気軽に使われ過ぎているよね。やっぱり3代くらい住んでからじゃないと、横浜の歴史や魅力なんて分からないでしょ。自分も祖父の代から住んでいるから、『(2)横浜に3代住んでいたら」だよ」
普段、何気なくハマっ子という言葉を使っていたが、こんなに思い入れがある方もいたのか・・・気軽に使い過ぎてすいません。
この後も、横浜駅で調査を進めていった。結論から先に記載すると、24人の声を聞いた結果は下記の通りである。
圧倒的に「(3)横浜で生まれ育つ」に票が集まる
それぞれの声を抜粋して紹介すると、以下のようになる。
【(2)横浜に3代住んでいたら】
「やっぱり使うなら、ちゃんとしたバックグラウンドがないとね」(40代男性)
【(3)横浜で生まれ育つ】
「やっぱり横浜以外知らないというのが大切ですよ」(30代男性)
「自分がハマっ子という言葉を使うとき(2)が一番近いからです」(10代女性)
【(4)横浜に住んでいたら】
「住んでいたら、横浜ならではの良さを感じることができるので、(2)ですね」(20代女性)
【(5)気持ちの問題】
「小難しことは考えずに、横浜を好きという気持ちがあればいいでしょ」(20代男性)
回答は(2)と(3)で分かれた。どうやら、年齢層の高い方が(2)を選び、若年層を中心に(3)の答えを選ぶ傾向があるようだ。最終結果は、どのようになるのだろうか。エリアを移動して、調査を続けていくことにする。