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JR戸塚駅と大船駅をつなぐ県道、一部区間が未整備の理由とは?

ココがキニナル!

県道大船停車場矢部線が事業開始から31年経過しても開通のめどが立たないとの記事が載ってました。現状どうなっているのか調査をして欲しい。また今後の見通し等も分かれば調査して欲しい(横浜初心者さん)

はまれぽ調査結果!

県道大船停車場矢部線は、横浜市が管理している県道。道路改良事業は用地取得のため、任意で立ち退きを求めているが、取得に時間がかかっている。

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ライター:小方 サダオ

県道大船停車場矢部線上の歩道の狭い区間



投稿にある「県道大船停車場矢部線」とはどんな事業なのだろうか。インターネットで調べてみると、この道路は、JR大船駅東口前から矢部町のJR戸塚駅東口の入口交差点までの延長約6kmの県道203号線のようだ。

 

戸塚駅と大船駅を結ぶ県道大船停車場矢部線(青線)(Googlemapより)
 

横浜市のホームページによると、県道大船停車場矢部線は、道路改良事業として1984(昭和59)年から用地所得と工事を行い、順次、道路拡幅を進めているよう。

現在は、事業区域約750メートルのうち、約400メートル区間の拡幅が完了しているものの、上倉田南バス停付近から下倉田交差点付近の約350メートル区間は未整備の状態とある。

また、未整備区間の土地や建物などの所有者たちとの交渉では、権利者たちの生活再建を考えながら、補償内容などについて理解してもらった上で、土地取得などを進めているそうだ。

その県道大船停車場矢部線が33年経っても開通の目処が立たないとのことだが、実現しない特別な理由があるのだろうか。この区間を現地で確かめてみることにした。

 

戸塚駅東口から上倉田交差点を通る(Googlemapより)
 

戸塚駅東口を出ると、駅前広場の先に通っているのが、県道大船停車場矢部線だ。

 

戸塚駅東口
 

戸塚駅東口から、南東に進み上倉田の交差点を右折。その後、大船駅方面に向かって南下する。

 

上倉田交差点
 

県道大船停車場矢部線を南下する
 

片側1車線の両側に歩道のある道路が続くが、「この先300m道路が狭い」の看板が現れる。

 

「この先300m道路が狭い」の看板
 

しばらくすると並走していた線路との距離が近くなり、そのあたりから、線路側の歩道が途切れる。反対側にはまだ広い歩道がある。

 

道路と線路(右側)の距離が近くなるあたり
 

線路の反対側の道路には広い歩道がある
 

その先を進むと、蔵田寺(ぞうでんじ)というお寺があり、そこを過ぎたあたりから、線路と反対側に道路が寄りはじめ、両側の歩道がなくなる場所もでてきた。

また、線路と道路の間の場所には、建物やレンタルボックスなどが建ち始める。

 

道路が線路と反対方向に寄り(青矢印)、線路と道路の間に建物が建ち始める(赤矢印)(Googlemapより)
 

途切れ途切れの歩道の先の、線路と道路の間に建物が建っている
 

先ほどまで広かった歩道は狭くなり、ついには歩行者はガードレールの内側の狭い側道を通ることになる。

 

ガードレールの内側は狭く人がすれ違うのは難しい
 

その先には、上倉田南のバスの停留所や会社の寮、宿泊施設などが建ち並んでいる。

 

上倉田南のバスの停留所
 

しかし会社の寮のあたりから線路側に歩道が表れ、歩道はとぎれとぎれながらつながっているといえる。

 

会社の寮があり
 

ホテルなどが建ち並ぶ
 

1階が店舗のアパートなどもある
 

しかし、歩道がない場所や道幅が狭い区間は、下倉田の交差点あたりまでで、その先は縁石のある歩道が現れ、比較的広い道路になっている。

 

蔵田寺の付近(青矢印)から下倉田交差点(緑矢印)あたりまでが特別道幅が狭いようだ(Googlemapより)
 

下倉田交差点
 

ちなみに大船駅に向かって南下してみると、その先にも道路が狭くガードレールがない区間があった。

 

歩道やガードレールがある比較的広い区間
 

歩道もガードレールもない区間
 

片側に歩道がある場所
 

笠間交差点
 

大船駅へと続く区間の道幅は広い
 

大船駅前
 

しかし全体的には、ホームページに「未整備」とある上倉田南バス停付近から下倉田交差点付近の区間が、特に道幅が狭い区間が長かった印象である。

 

上倉田南バス停(青矢印)と下倉田交差点(緑矢印)(Googlemapより)
 

では、道路の拡幅完了に30年以上かかっているのはなぜなのだろうか。

蔵田寺付近に戻り、周辺住民に話を伺うことにした。