横浜駅の「みなみ東口」はいつまで仮設通路なの?
ココがキニナル!
横浜駅のみなみ東口から中央郵便局前に繋がる通路はいつまで仮通路?/フェンスがある通路の奥は何がある?/東口は再開発が遅れている気がする(タッカーさん、時航研さん、なみきさん)
はまれぽ調査結果!
みなみ東口の仮設通路は、平成30年代半ばの完成予定で整備される。フェンス奥は管理運営上の設備がある。東口は開発しづらい立地のため遅れている
ライター:小方 サダオ
横浜駅にある長年仮設状態の通路
横浜の玄関口ともいえる横浜駅構内の通路が長い間仮設の状態にあるという。
過去に、はまれぽでも『横浜駅みなみ東口の暫定通路の今後は?』で記事にしており、横浜駅とその周辺を整備する「エキサイトよこはま22」の計画を見越しての仮通路とあった。現在はどのようになっているのだろうか。
横浜駅(青矢印)(Googlemapより)
投稿の通路(青線)(Googlemapより)
投稿の通路は横浜駅構内から東口の南側に出る、みなみ東口通路だ。また投稿にある通路入口にはフェンスでふさがれた場所もある。
通路入口のフェンスでふさがれた場所
通路はプレハブ工法で建てられたような簡素な作りの印象で、配管などがむき出しになって天井を這っている。
壁の上部が開けられているため外からの光が入り通路内は明るいが、照明としては一定間隔で蛍光灯がつけられているだけで、夜間は暗めに感じるかもしれない。
配管などが天井を這っている
通路は途中で直角に曲がり、また湾曲した箇所もありながら、その先に出口があった。
直角に曲がる場所
湾曲した箇所がある
通路内には駅周辺地図のほかに監視カメラなども設置されている
仮通路の出口
通路は中央郵便局の建物に沿って避けるように作られているため、出口は少し北側に進んだ先に開いている。横浜駅東口の南側というより、ほぼ中央通路の東口寄りの出口とも言える。
郵便局(緑枠)の建物に沿う通路の出口は中央通路の東口近く(赤矢印)に開いている
中央郵便局のわきにある仮通路の出口
中央通路の東口付近
仮設通路の利用者に話を伺ってみた。
中年女性の利用者に伺うと、東口側から西口方面に向かう際は「モアーズ方面は中央口、高島屋方面は近いのでこちらを使います」という。
モアーズ(緑枠)へは中央通路(緑矢印)高島屋(青枠)へは投稿の通路(青矢印)を使うという
みなみ東口通路は仮設の暫定通路だ
ほかの中年女性からは「目的地への距離が遠くなっても、特に土日などの中央口は人の流れが多く歩きづらいので、利用者の少ないみなみ東口通路を使うことが多いです」という。
目的地への距離が近い便利な通路としてみなみ東口を選ぶ人もいるが、人が少なくて通りやすいという理由で使う人もいるようだ。
みなみ東口通路は利用者が少なくて歩きやすいという
中年の夫婦に伺うと「この通路はよく使いますが、意外と利用者は多いですよ。しかしエレベーターやエスカレーターがないですし、階段は長いので、車椅子の人などは通りづらいでしょう。また鉄筋などがむき出しで飾り気のない作りは、『ここが横浜駅の通路なの?』といった感じがしますね」という。
飾り気がなくて横浜駅の通路らしくないとの感想も
また、通路を初めて利用したという荷物を引いていた初老の女性に、「先は階段しかないので、荷物を引いて通るには大変ですよ」と伝えると、「知らなかった。じゃ引き返すわ」とのことだった。さらにベビーカーを引いた2人の若い女性が入っていったところ、階段の手前で引き返したと思われる場面もあった。
やはりエレベーターやエスカレーターがない通路は利用者にとって不便といえるようだ。
しかし東口(中央)にはスロープやエレベーターが設置されている。みなみ東口通路の出口の近くでもあるため、スロープやエレベーターを使用し、階段のない京急連絡通路を使えば、みなみ東口通路とほぼ同じ場所に出る。このルートはバリアフリールートとして利用することができる。
東口のエレベーター(赤丸)を使い、京急連絡通路(緑線)を通ればバリアフリールートとなる
投稿にもあったが、特に東口の南側は横浜駅周辺でも大きなビルが少なく開発が遅れている印象を受けた。東口の開発が遅れているように感じたが、みなみ東口の仮設通路はいつまで現状の通路なのだろうか。また、開発に進捗などはあるのだろうか。
横浜駅西口のビル群
東口の南側の地区は小規模な建物が多い印象だ